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脳を知る・創る・守る・育む14
脳の世紀20年
- 書店発売日
- 2013年3月30日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
紹介
2012年の「脳の世紀シンポジウム」をまとめた講演収録集。節目の第20回シンポジウムとなった今回は脳科学研究の「これまでの20年」を振り返りつつ、「これからの20年」をになう若手研究者たちが講演と対談を行った。
特別講演は、作家・僧侶の玄侑宗久氏「からだの言い分」。
目次
開会挨拶 伊藤 正男 5
1章 脳科学研究これまでの20年
脳の世紀20年 外山 敬介 13
脳の世紀プレリュード-幻の脳研究所計画/脳研究連合の創設へ
脳の世紀推進会議発足/第一回「脳の世紀」シンポジウム開催
脳科学委員会「脳に関する研究開発推進の重点指針」
第二期脳の世紀へ/脳の世紀20年脳科学の進歩/システム神経科学の三つの頚木
2章 特別講演
からだの言い分 玄侑 宗久 33
3章 脳科学研究これからの20年
●道しるべとして
総合的人間科学の構築と社会への貢献をめざして 宮下 保司 56
脳科学、神経科学はどこで生まれ、どこへ向かうのか/社会への貢献
総合的人間科学をめざして
●脳を知る
匂いに対する多様な情動・行動を制御する神経メカニズム 小早川 令子 63
嗅覚、匂い/部分的な嗅覚細胞の除去マウスの作出
天敵臭への恐怖の情動反応をつかさどる神経回路/匂い分子に関するトピック
情動行動の評価・計測法/情動を引き起こす脳の神経回路
神経回路の機能に基づいたライフイノベーション
●脳を創る
脳回路の安定性 池谷 裕二 87
はじめに/神経細胞の作動原理/実際の脳ではあまり発火していない
シナプス結合の強さは均一か/強いシナプスの機能は
シナプス強度と運ぶ情報量とパレート則/偏った分布の起源
多数の弱いシナプスは何をしているのか
●脳を守る
青春脳:思春期の脳とこころを守る総合人間学 笠井 清登 105
脳とこころと生活の関係/思春期とこころの形成・発展
こころの疾患(精神疾患)に伴う生活・生命損失/統合失調症の発症過程
統合失調症の病態と治療のパラダイム/統合失調症の進行性病変の治療
統合失調症へのアプローチ/思春期の総合人間科学へ向けて
●脳を育む
睡眠覚醒の脳科学 山中 章弘 125
なぜ動物は眠るのか/睡眠中枢と覚醒中枢/オレキシン神経の発見
ナルコレプシーはどんな疾患か/オレキシン神経と睡眠中枢、覚醒中枢の関係
覚醒睡眠の調整におけるオレキシン神経の役割/オレキシン神経の活動を制御できたなら
●パネルディスカッション
脳科学研究これからの20年 司会・宮下 保司 142
小早川 令子×池谷 裕二×笠井 清登×山中 章弘
閉会挨拶 津本 忠治 159
著者紹介 162
上記内容は本書刊行時のものです。