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大阪ぶらり ― モノトーンのドラマ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年8月
- 書店発売日
- 2017年8月14日
- 登録日
- 2017年7月10日
- 最終更新日
- 2017年7月31日
紹介
前半は大阪府下、市内17か所、大阪に暮らす人たちの73のモノクロのスナップショット。
後半はフイルムへの愛に溢れた著者の近影など10のショットの二部仕立てになっています。
前書きなど
あとがき
写真をやり始めたころ、アンリ・カルティエ・ブレッソンの写真集を見て、その決定的瞬間は無論、一枚の写真で物語が語られるような写真に大いに感銘を受けた。まだ方向性が決まっていなかった私は、スナップ写真を撮りたいと強く願った。
スナップ写真の撮影対象は人である。出会ったときがシャッターチャンスで、怖がっていては撮れない。被写体と向き合う強さがいる。逃げたら負けだ。大抵は許諾を得ずに撮るが、気づかれたら趣旨を説明して許諾を得る。何を言われてもネガだけは渡さない。これが私のやり方である。
ますますスナップ写真が撮りにくくなっている。肖像権を主張する人や、撮影を警戒する人が増えた。子どもも知らない人には撮らせてはくれない。ひどい場合には通報される。このままでは衰退の一途を辿るばかりである。もう撮れないのか。歴史あるスナップ写真が絶えるのではないかと心配している。
デジタルカメラの普及でメーカーは、何年も前にフイルムの生産を中止した。いまは在庫分を販売しているだけで、遅かれ早かれ店頭から姿を消す運命にある。フイルムがなくなれば引伸機も暗室もいらない。当然、モノクロ印画紙用セーフライトのもとでプリントをすることもなくなる。
作井文子社長とは初対面である。出版していただくことになり、本当にうれしい。松井初美さんには編集とデザインでお世話になりました。友人の写真家、宮下正幸さんには暗室での撮影を快く引き受けていただきました。ありがとうございました。
妹尾豊孝
版元から一言
―ますますスナップ写真が撮りにくくなっている。肖像権を主張する人や、撮影を警戒する人が増えた。子どもも知らない人には撮らせてはくれない。ひどい場合には通報される。このままでは衰退の一途を辿るばかりである。もう撮れないのか。歴史あるスナップ写真が絶えるのではないかと心配している―
著者の言葉通りスナップショットとフイルムは消えゆく運命なのか。
最後のきらめきにも似た出会いがしらにスパークする73のスナップショットとフイルムと運命を共にする妹尾豊孝の近影を含む10枚のモノクローム。
上記内容は本書刊行時のものです。