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出版者情報
イギリス英語ロンドン12か月
- 初版年月日
- 2007年12月
- 書店発売日
- 2007年12月26日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
あるイギリス人一家と一家を取り巻く人々の会話を通じて、イギリス英語ならではの口語表現(熟語・フレーズ・格言)を学んでいきます。イースター・クリスマスなどの年間行事や、学校制度・チャリティへの取り組み・大英帝国の名残りなどを題材に、イギリス的ものの考え方、文化や歴史、現在のトレンドなども同時に学習。「読んで、見て、聴いて、楽しい本」です。
前書きなど
《はじめに》
イギリス人と日本人はいくつかの共通点があると言われています。その代表的な例がお互い島国の国民(島国根性がある)、そしてお茶好き、その上お天気のことをよく話題にする……など。でも、イギリスで生活してみますと、共通点よりも相違点の方がはるかに多いことがわかってきました。それはもちろん当然のことでしょう。そこで、私が経験から学んだことをなんらかの形で皆さんに紹介したいと願うようになりました。その結果ここに誕生しましたのが本書です。
ここでは四季折々12か月の移り変わりを縦糸として、横糸には人々の暮らしぶりを通じたイギリス人的ものの考え方、話題性のあるトピックス、伝統行事の伝承などに関して、イギリス英語の口語表現をたくさん織り込みながら仕上げました。各トピックスには熟語、フレーズ、格言などが満載されているばかりではなく、イギリスの文化や歴史、現在のトレンドなども同時に学ぶことができるように構成されています。
例えば、イースター、ハロウィーンやクリスマスなどの行事のほかに、イギリス人の好きなパーティー、自分の家の購入とそれにかける情熱、チャリティへの取り組み方、離婚やゲイ・カップルも含んだ現在の家族形態、ホリディについて、一筋縄ではいかないイギリスの学校制度、「ゆりかごから墓場までの福祉国家」の名残り、大英帝国の名残り、難民受け入れ態勢、ゲール語、ウェールズ語、コーンウォール語などのリバイバルの兆しなどが登場人物7人を交えて、いきいきと描かれています。
本書は単なる英会話の本ではありません。社会学的、民俗学的、芸術的領域もふまえたユニークな英語の本です。イギリス英語の会話表現力の向上を目指す初級後半から中級の学習者を対象としていますが、もちろんイギリス・ファンならばどなたでも「読んで、見て、聴いて、楽しい本」として愛読書のひとつにきっと加えたくなるような本です(いえ、そうしていただきたいと願っております)。
さあ、どうぞ、開いてみてください!
2007年11月
津野志摩子
上記内容は本書刊行時のものです。