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a:9:{s:12:"shoshi_title";s:28:"人体 5億年の記憶 ";s:11:"shoshi_isbn";s:17:"978-4-87525-330-3";s:16:"shoshi_publisher";N;s:11:"description";s:330:"「からだは1本の管である」。不世出の天才解剖学者、三木成夫の驚くべき人間観は、その弟子・布施の筆によって初めてその全体像が姿を現す。「人間の心や体の成り立ち」に関する三木の深い洞察力が、私たちの体や心の見方を180度変える。";s:6:"author";s:22:"布施 英利(著/文)";s:10:"publishers";s:9:"海鳴社";s:9:"publisher";N;s:9:"productor";s:9:"海鳴社";s:12:"release_date";i:1489503600;}

人体 5億年の記憶 解剖学者・三木成夫の世界

自然科学 ラノベ

布施 英利(著)
発行:海鳴社

四六判   248頁  上製
定価 2,000円+税

ISBN 978-4-87525-330-3   C0040
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2017年3月
書店発売日 2017年3月15日
登録日 2017年2月13日

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紹介

「からだは1本の管である」
不世出の天才解剖学者、三木成夫の驚くべき「人間の見方」は、その弟子・布施の筆によって初めてその全体像が姿を現す。「人間の心や体の成り立ち」に関する三木の深い洞察力によって、私たちの体の見方・心の見方が180度変わりますこと、請け合い。

私たち人間のからだは、魚であった時代の名残をたくさん抱えている。たとえば、私たちの顔で表情をつくり、口を開いて声や言葉を発する筋肉も、魚だった時代の「えら」の筋肉が変化したものだ。水中で生活する魚類では、顔面に味覚を感じる細胞が集中したが、上陸に伴い、ヒトでは乾燥を避けて口の中の舌でのみ味覚を味わうようになった。
東京大学の医学部の学生が特別講義を聞いた後に、感動の余り拍手をしたという伝説の解剖学者、三木成夫の話術は、保母さんたちを相手にした一般講演でも笑いが絶えなかったという。そうした絶妙な語り口に、入学したばかりの大学生だった著者も強く惹かれていく。

養老孟司(解剖学者)推薦「ヒトの心と体が、5億年の歳月を経て成立したことを忘れるな。ヒトとは何か、それを知ったつもりでいる現代人の驕りへの警世の思想を三木成夫は持っていた。その三木の世界を理解するための必読の書である。著者の解説が素晴らしい」

目次

1 三木成夫とは?
 (1)奇妙な授業――大学に入学し三木成夫と出会った
 (2)日本の解剖学における三木成夫の先人たち
 (3)ライフワークは未完だったのか

2 人体の中の「動物」
 (1)運動系(骨と筋肉)
 (2)神経系(脳と神経)
 (3)感覚系(目、耳、皮膚)

3 「こころ」はどこにあるのか?

4 人体の中の「植物」
 (1)吸収系(胃腸と肺)
 (2)循環系(心臓と血管)
 (3)排出系(泌尿・生殖器)

5 三木成夫の人間観
 (1)「胎児」――個体発生と系統発生
 (2)「3歳児」――指差し、呼称音、直立、言葉
 (3)「生命記憶」――ヒトの体には五億年の記憶がある

 三木成夫の略歴と著作物一覧

前書きなど

「人間は星だ! 教壇で熱く語っていたのは、60歳近い年齢の教師だった。……あれこれの話題の底には、一貫して三木成夫の、生命に対する哲学がある。科学がある。人間は星、教室に響く胎音、メビウスの輪とらせん、ひっくり返すと動物が植物になるぬいぐるみ、そしてうんち。そこに一体、どのような思想が流れているのか? それを整理して説明するのが本書である」(本書「奇妙な授業」より)

版元から一言

東京大学の五月祭で、解剖学者の三木成夫は養老孟司と一緒に講演を行った。たまたま、それを茂木健一郎氏が女友達と一緒に聞いた。三木の講演にその女性の連れが涙を流し、茂木が着ていた服の袖を濡らす(茂木先生から聞いた実話)。

不世出の天才解剖学者、三木成夫の類まれな「人間の見方」は科学者や医者のみならず、思想家・吉本隆明を感動させ、看護師や保母さんにもファンが多い。三木の著書『胎児の世界』などでその部分像は覗けても、三木の人間観の全体像を見通すことはできなかった。今回、三木の弟子である布施をして、初めてやさしく読めるようになった。

著者プロフィール

布施 英利(フセ ヒデト)

解剖学者・美術批評家。1960年群馬県生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。同大学院美術研究科博士課程修了(美術解剖学専攻)。東京大学医学部助手(解剖学)などを経て、現在に至る。大学院生のとき、恩師・三木成夫の紹介で養老孟司と出会い、27歳のとき養老との共著『解剖の時間』を出版、28歳で単著『脳の中の美術館』を出版。大学院生のときに出版したこの二冊を皮切りに、現在まで約50冊の著書を出す。主な著書に『脳の中の美術館』『体の中の美術館』『絵筆のいらない絵画教室』『自然の中の絵画教室』『「進撃の巨人」と解剖学』など。また美術批評の著作も多く、『「モナリザ」の微笑み』『構図がわかれば絵画がわかる』『遠近法がわかれば絵画がわかる』など。解剖学をベースに芸術と科学の交差する美の世界を探求している。

上記内容は本書刊行時のものです。