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永久に生きるとは 室井 和男(著) - 海鳴社
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永久に生きるとは (トワニイキルトハ) シュメール語のことわざを通して見る人間社会 (シュメールゴノコトワザヲトオシテミルニンゲンシャカイ)

歴史・地理
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発行:海鳴社
四六判
縦188mm 横127mm 厚さ11mm
重さ 210g
160ページ
並製
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-87525-271-9   COPY
ISBN 13
9784875252719   COPY
ISBN 10h
4-87525-271-4   COPY
ISBN 10
4875252714   COPY
出版者記号
87525   COPY
Cコード
C0398  
0:一般 3:全集・双書 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年7月
書店発売日
登録日
2010年6月14日
最終更新日
2010年7月3日
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紹介

シュメール語で書かれたバビロニアのことわざを紹介。人と人の関係、家族、男女の問題、そして戦争などに関する古代の格言を読むと、この四千年近くの間に、本質的に変わらなかったもの、ほとんど進歩していないこと、などが明らかになってくる。付録にシュメール語文法の粗描などを収録。バビロニア数学の研究者による労作。

目次

はじめに

シュメール語のことわざを通して見る人間社会
(1)ビール/(2)怠け者/(3)割り切れない論理/(4)猫かぶり/(5)おせっかい/(6)宿題/(7)回避/(8)後悔/(9)物惜しみ/(10)借金/(11)間男/(12)泥棒の言い訳/(13)戦争と被害者/(14)直面/(15)旅の途中で/(16)法螺吹き/(17)臆病者/(18)勇ましい/(19)遊牧民/(20)眠らぬ人/(21)東西南北/(22)宿命/(23)お追従/(24)どうにも止まらない/(25)宮殿/(26)賄賂/(27)現実と理想/(28)高級品/(29)お供え物/(30)金の切れ目/(31)ありえないこと/(32)質素堅実/(33)妻と子/(34)中身がない/(35)必然/(36)諸行無常/(37)好きずき/(38)おとぼけ/(39)家に帰りたい/(40)御倉入り/(41)狼少年/(42)同窓生/(43)みんな仲良く/(44)母親の愛/(45)原罪/(46)報い/(47)激昂/(48)任せよ/(49)黄泉への道/(50)迷信/(51)分別/(52)見掛けによらず/(53)失踪/(54)静かなる男/(55)義理/(56)夜も眠れず/(57)心配の種/(58)逃がした魚は/(59)耳触り/(60)貴賓席/(61)理想像/(62)蛇の道は/(63)食べ過ぎ/(64)戒律/(65)本心/(66)名前/(67)気にするな/(68)応報/(69)お似合い/(70)ご用心/(71)幻影/(72)後の祭り/(73)隣の牛は/(74)教訓/(75)悪巧み/(76)権威/(77)両立しがたし/(78)朱に交われば/(79)厚かましい/(80)誰のため/(81)先送り/(82)満腹のロバ/(83)不信心/(84)自助努力/(85)暴露/(86)お行儀が悪い/(87)物思い/(88)雨降って/(89)正直者/(90)食通/(91)交配/(92)苦苦しいやつ/(93)噛みつく人/(94)憧憬/(95)呪い/(96)優しい人/(97)愛憎/(98)恥じらい/(99)心の痛み/(100)思い出

付録Ⅰ 動物寓話  117
付録Ⅱ アッシリアのことわざ  123
付録Ⅲ シュメール語とは  133

出典と参考文献  149
おわりに  156

前書きなど

シュメール語のいわゆる「格言」は、中には小話と言ったほうがよいものもあるが、概して短い文章より成り立っている。これらを単に訳出しただけでは味気ないものになると思われたので、表題と解説の他にその格言に関係ありそうな私の思い出も書いてみた。…現代人は、これらの格言を書いた紀元前十七、八世紀ごろのバビロニアの人々と比較して、自然界の認識において比べることができないほどの知識を持ち、高度に発達した科学技術を持っている。しかし、我々は、人間の本質的な点に関してどれほどの進歩をしたのであろうか。人と人の関係、家族、男女の問題、そして戦争などに関する古代の格言を読むと、この四千年近くの間に、本質的に変わらなかったもの、または、ほとんど進歩していないことなどが明らかになってくるのである。…シュメール語の格言は我々に現代文明を省みる機会を提供してくれるのである。(「はじめに」より)

版元から一言

『バビロニアの数学』で2010年数学会出版賞を受賞したバビロニア数学の研究者が、バビロニアのことわざをただ単に読み解くだけでなく、自分の人生と重ね合わせて解説。われわれ人間はこの4千年あまりどれだけ進歩したのか、省みる機会を与えてくれる。古代メソポタミアの人々の日常生活に触れるだけでも楽しい。

著者プロフィール

室井 和男  (ムロイ カズオ)  (

1954年栃木県に生まれる。1978年東北大学理学部物理学科卒業。その後、仙台市内の予備校で31年間数学を教え、2009年6月に予備校を早期退職し、本当に自分が興味を持つ分野の研究に専念している。現在、残念ながら、バビロニア数学についての信頼できる英語の本は、世界中どこにもないので、後世に残るような本を英語で書こうと日々努力している。
主要著書:『バビロニアの数学』(東京大学出版会、2000年;2010年日本数学会出版賞受賞)その他、英語の論文多数。

上記内容は本書刊行時のものです。