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レーニンの誤りを見抜いた人々 鈴木 肇(著) - 恵雅堂出版
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レーニンの誤りを見抜いた人々 (レーニンノアヤマリヲミヌイタヒトビト) -ロシア革命百年、悪夢は続く- (ロシアカクメイヒャクネン アクムハツヅク)

新書
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発行:恵雅堂出版
新書判
縦173mm 横109mm 厚さ103mm
重さ 201g
236ページ
並製
定価 1,060円+税
ISBN
978-4-87430-039-8   COPY
ISBN 13
9784874300398   COPY
ISBN 10h
4-87430-039-1   COPY
ISBN 10
4874300391   COPY
出版者記号
87430   COPY
Cコード
C0236  
0:一般 2:新書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年11月
書店発売日
登録日
2014年10月17日
最終更新日
2015年12月10日
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書評掲載情報

2015-02-15 産經新聞
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紹介

ソ連で出版された革命史はほとんどが《偽書》だった。それは権力闘争での勝者の側からの英雄物語だった。残念ながらわが日本では「いつわりの歴史」の影響は歴史書に、とりわけ学校教科書にまでおよんでいる。日本の世論形成に大きな影響を与えていた学者、知識人は一般に、ロシア革命を理想化していたきらいがある。彼らは一九一七年の二月革命と帝政の終わりを歓迎したが、それに伴う社会秩序の崩壊の恐怖を知らなかった。それから百年あまり、悪夢はなおも続いている。(「序文」より抜粋)

目次

まえがき

ロシア社民主義の英才ポトレソフ
 レーニンの同志から政敵へ/親西欧・「祖国防衛派」を率いる
   はじめに
   軍人貴族出身の優等生がなぜ
   最高級のすぐれたレーニン論
   亡命せず国内で困難な活動
   二月革命に不安、党多数派と決裂
   逮捕され、衰弱状態で出国
   未来は「民主主義的な社会主義」に

ロシア社民主義の父アクセリロード
 「反レーニン、反独裁」を貫く/柔軟な戦術家、広い国際人脈
   はじめに
   極貧のユダヤ人の子がやがて…
   二月革命で帰国、永久亡命へ
   「民主主義的な社会主義」の先駆者
   アクセリロードの主な社民関係者リスト
▽ゲオルギー・プレハーノフ ▽ヴェーラ・ザスリッチ
▽レフ・ジエイチ ▽ユーリー・マルトフ
▽アレクサンドル・ポトレソフ ▽イラークリー・ツェレテリ
▽フョードル・ダン ▽リジヤ夫人 ▽ピョートル・ストルーヴェ
▽ボリス・ニコラエフスキー ▽ウラジーミル・ヴォイチンスキー
▽ラファイル・アブラモビッチ ▽イサーク・アストロフ
▽ボリス・ボグダーノフ ▽エヴァ・ブロイド
▽ピョートル・ガルヴィ ▽ダビード・ダーリン
▽アナトーリー・デュブア ▽オシップ・エルマンスキー
▽ノイ・ジョルダニヤ ▽ボリス・サピール
▽サムイル・シチューパク

栄冠を取り戻すプレハーノフ
 レーニンの危険性を見破る/亡命37年、祖国防衛の愛国者に
   はじめに
   人柄と政治的な立場の複雑さ
   「修正主義」との度を越した闘い
   レーニンとは論争、妥協、決裂へ
   ロシア・マルクス主義の悲劇の象徴

マルクス学大家の明暗
 リャザーノフとニコラエフスキー
   はじめに
   多彩な活躍、永遠の批判者
   スターリン体制下で粛清犠牲者に
   哲学は独裁者の従僕となる
   ロシア研究者の師父で恩人

改革一筋の人民社会党
 過激ロシアで良識を貫く
   はじめに
   「知識人の党」、専門家がずらり
   マルクスの思想をきびしく批判
   土地国有化は自治、協組の発展と一体
   ミハイロフスキーの思想を受け継ぐ
   愛国心は人道主義とともに
   人民社会党綱領(要旨)
◇人と市民の諸権利 ◇最高統治 ◇地方および地域行政
◇裁判所 ◇行政 ◇軍隊 ◇国民経済
◇国民教育、教会の地位 ◇諸国民間の関係
   人民社会党の要人たち
▽アレクセイ・ペシェホーノフ ▽ベネディクト・ミャコーチン
▽ニコライ・アンネンスキー ▽ワシーリー・セメフスキー
▽アレクサンドル・チトフ ▽セルゲイ・メリグーノフ
▽ウラジーミル・チャルノルスキー

ドイツとロシアの社民党
 深い絆をレーニンが断つ/「右派」の力が明暗を分ける
   はじめに
   独社民党が政権に返り咲くまで
   露社民党は分裂と敵対
   労働運動と市民社会の成熟にへだたり
   独露社民党は兄弟のように親密
   国内戦で赤軍支持の誤り
   「右派」の重要性に再評価を

救国思想家ストルーヴェを知ろう
 独裁と戦い、自由保守主義を大成
   はじめに
   知的エリートの子がマルクス主義者に
   レーニンと出会い、やがて対立
   解放同盟から立憲民主党へ
   『道標』で急進知識人を批判
   白軍に加わり、危険な亡命
   反ナチスに徹し、日本に期待
   ソ連は続いたが現実は?
   工業化は経営の自由に基づいて
   「真昼の暗黒」から光を求めて
   「ストルーヴェの見解(要点)
▽資本主義 ▽国家 ▽革命 ▽ストルイピン ▽チチェーリン
▽プーシキン ▽ツルゲーネフ ▽ドストエフスキー
▽日ソ、中国の相関関係

レーニンも恐れた名将ウランゲリ
 クリミア撤退で十四万人余を救う/ロシア国内戦史の大逆転を
   はじめに
   味わい深い劇「逃亡」を見て
   クリミアで画期的な土地改革
   苦難の亡命生活、白軍再起の試み
   白軍運動への誤解を晴らすとき
   ウランゲリ関係の将軍その他
▽アレクセーエフ ▽コルニーロフ ▽デニキン
▽コルチャーク ▽ユデニッチ ▽クラスノフ ▽ペトリューラ
▽カレーディン ▽クルイモフ ▽ドゥホーニン
▽ルコムスキー ▽ロマノフスキー ▽ヴェルホフスキー
▽マフノ

年表/参考文献
 ロシア史(年表)
 独露社民党史(年表)
 主な参考文献

前書きなど

ソ連で出版された革命史はほとんどが《偽書》だった。それは権力闘争での勝者の側からの英雄物語だった。残念ながらわが日本では「いつわりの歴史」の影響は歴史書に、とりわけ学校教科書にまでおよんでいる。日本の世論形成に大きな影響を与えていた学者、知識人は一般に、ロシア革命を理想化していたきらいがある。彼らは一九一七年の二月革命と帝政の終わりを歓迎したが、それに伴う社会秩序の崩壊の恐怖を知らなかった。それから百年あまり、悪夢はなおも続いている。(抜粋)

版元から一言

ロシアでは、なぜ、民主主義が開花しないのか。
木村汎(北海道大学名誉教授、ロシア政治専攻)
プーチンは、日増しに独裁傾向をあらわにしつつある。ロシアでは、なぜ、民主主義が開花しないのか。いや、ヨーロッパで生れたような社会民主主義すらタブーなのか。この謎の解明に真っ向から挑んだ本書によって、我々は初めて知る。一九世紀末~二〇世紀初めのロシアにおいて穏健社会主義の提唱者たちが、急進的なボリシェビズムを説くレーニン、スターリンによって次から次へと圧殺されていった悲劇の歴史を。

著者プロフィール

鈴木 肇  (スズキ ハジメ)  (

昭和2年東京に生まれる。
昭和26年早稲田大学ロシア文学科を卒業し、産経新聞に入社。
外信部でソ連問題を担当(在社は平成2年まで)。
昭和41~44年モスクワ支局長。
昭和56~62年ふたたびモスクワ支局長。
昭和63年論説委員。
平成2~9年東京家政学院筑波短期大学国際教養科教授。
平成6~9年同 国際教養科長。
平成9~14年平成国際大学法学部教授。退職後、名誉教授。
専 攻:ロシアの思想と文化、特に自由主義と社会主義の歴史
主な著書
『ソ連共産党』(教育社)
『ソ連反体制知識人』(教育社)
『素顔のモスクワ』(日本教文社)
『ロシア自由主義』(イセブ)
『人物ロシア政治・文化史』(イセブ)
『解禁資料の新レーニン伝』(イセブ)
『人物ロシア革命史』(恵雅堂出版)
『不滅の敗者ミリュコフ』(恵雅堂出版)

上記内容は本書刊行時のものです。