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産業現場の事故・トラブルをいかにして防止するか 田村 昌三(著/文) - 化学工業日報社
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産業現場の事故・トラブルをいかにして防止するか (サンギョウゲンバノジコ トラブルヲイカニシテボウシスルカ) 現場力強化のための実践的取組 (ゲンバリョクキョウカノタメノジッセンテキトリクミ)

工業・工学
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B6判
174ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-87326-686-2   COPY
ISBN 13
9784873266862   COPY
ISBN 10h
4-87326-686-6   COPY
ISBN 10
4873266866   COPY
出版者記号
87326   COPY
Cコード
C3050  
3:専門 0:単行本 50:工学・工学総記
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年6月28日
最終更新日
2017年6月29日
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紹介

◎「意識が変われば行動が変わる」- 製造プロセス現場の安全確保・向上へ◎


近年、化学関連産業で発生した爆発・火災事故の要因として、危険への感性の低下や安全知識、異常兆候への対応力の不足等が挙げられ、現場力強化は必須課題といえます。
 本書は、長きにわたり製造プロセス現場で安全の確保・向上に努めてきた筆者が安全活動や安全管理の経験をもとに執筆、「産業現場の現場力の強化と事故・トラブル防止」のための安全活動に取り組む重要な観点は、「自然現象」を見極めることと「人」の主体性を活かすことであり、安全活動から安全運動へ展開していくことの重要性を述べています。加えて筆者が経験した「伝えておきたい職場の潜在危険」の例を挙げ、紹介しています。

 事業所のリーダー、製造プロセス現場の管理者、第一線作業者が安全活動を推進していく上で必要な産業現場の安全確保・向上のための必読書です。

目次

はじめに
第1章 現場力とは
 1-1.はじめに
 1-2.近年の産業安全問題の要因と背景
 1-3.これからの産業安全の方向性と現場力の強化
 1-4.安全文化を考慮した産業安全のあり方
  1-4-1.保安力とは
  1-4-2.保安力の評価
 1-5.現場保安力の評価と強化
  1-5-1.現場保安力とは
  1-5-2.現場保安力の評価と強化
 1-6.まとめ
第2章 事故・トラブル防止の基本
 2-1.現場の事故・トラブル防止における「自然現象」と「人」
 2-2.「自然現象」に学ぶ
   (1)自然現象は正直骨身にしみる(実体験)
   (2)致命的リスクへの対応(未然防止)について
 2-3.「人」への対処の大切さ
第3章 事故・トラブル防止とスイスチーズモデル
 3-1.スイスチーズモデル
 3-2.スイスチーズモデルによる事故・トラブル防止例
  コラム 『日本のモノづくりの原点:縄文時代の先祖』
第4章 事故・トラブル防止のための安全活動
 4-1.安全の仕組みの確立
  4-1-1.事故・トラブルの再発防止
   (1)真の原因究明と対策
   (2)風化防止
  4-1-2.事故・トラブルの未然防止
   (1)リスク管理の強化〔プロセス・セーフティ・レビュー(PSR)〕
   (2)変更管理
   (3)不具合の改善
   (4)強い設備保全と作業・運転管理
   (5)異常や緊急時への対応力
 4-2.職場の安全環境の醸成
  4-2-1.価値観の共有化
  4-2-2.モチベーションの向上
   (1)皆でつくる目指すべき職場(課)
   (2)自己成長や、やり甲斐感につながるモチベーションの向上の観点
   (3)アピールの場を提供
   (4)評価する
  4-2-3.規律ある職場の構築
  4-2-4.チームワーク力の強化
   (1)課全体のチームワーク力を高める例
   (2)班のチームワーク力を高める例
  4-2-5.安全文化・風土の醸成
  4-2-6.人財育成
   (1)ヒューマンエラーの真の原因と対応
   (2)OJT とOFFJT
   (3)行動面、管理面(基準類)、設備面への反映
   (4)現場トップに求められる能力と責務および将来課長候補のスタッフの育成
   (5)人財育成のための土壌
  コラム 『数字の不思議』
      『含蓄ある言葉との出会い』
      『日々の管理を大切に!』
      『硬式野球部で学んだチームワーク力の大切さ』
      『しなやかな現場力』
      『三学戒…学ぶことの大切さ、素晴らしさについて』
第5章 安全活動の強化
 5-1.「成果指標」と「活動指標」
 5-2.ベクトル合わせ
 5-3.「安全活動」から「安全運動」へ
第6章 伝えておきたい職場の潜在危険
 6-1.SDS(安全データシート)からの重大危険性情報
   (1)引火点(青酸:- 18℃)
   (2)急性毒性(青酸:経口LD50=4.2mg/kg 区分1)
              経皮LD50=6.8mg/kg 区分1)
              吸入LD50=50.2ppm=区分1)
   (3)水性環境急性有害性(青酸:LD50=0.028mg/ℓ 区分1)
   (4)安定性および反応性(青酸:加熱、塩基性で重合、火災、爆発のおそれ)
   (5)許容濃度(青酸:5ppm、5.5mg/㎥)
 6-2.化学的危険性
   (1)滞留すると可燃性ガスはさらに危険となる?
   (2)ガス溶断(あるいはガス溶接)は危険が満載
   (3)快晴の朝方に静電気事故が起こる?
   (4)金属を接地せず使うと強力な静電気放電が起こる
   (5)電気集塵機、ジルコニア酸素計は着火源になる
   (6)保温材から火が出る
   (7)混合させてはいけない物質がある
   (8)槽内カラーチェックは非可燃性物の指定を
   (9)電気溶接時に迷走電流による事故が起こる?
   (10)SUS タンクの基礎はCℓ分濃度の規制をしないと応力腐食割れが起こる
   (11)弁の裏側には危険物が潜んでいる
 6-3.物理的危険性等
   (1)液を揺すると突沸が起こる
   (2)水は非常に特殊な液体である
   (3)水平配管でのウォーターハンマーは怖い
   (4)簡単にタンクは凹む
   (5)樹脂配管は2点固定させると割れる?
   (6)スチーム・トラップの取り付け方には工夫がいる
   (7)プロセスの洗浄の仕方は一方通行が基本?-交互通行させると再汚染が起こる
おわりに

上記内容は本書刊行時のものです。