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読み聞かせ わくわくハンドブック 家庭から学校まで

代田 知子(著)
発行:一声社

A5変型判   128頁 
定価 1,200円+税

ISBN 978-4-87077-161-1   C0037
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2001年4月
書店発売日 2001年4月15日

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重版情報

13刷 出来予定日:2015-02-10

目次

はじめに
読み聞かせってなあに?
 1.読み手と聞き手がいっしょに楽しむのが「読み聞かせ」
 2.読んでもらえない子は、本に出会えない
 3.絵本と友達になりましょう
 4.読み聞かせをしてもらった子は、本好きに!
読み聞かせの会ってなあに?
 1.読み聞かせの会(おはなし会)へ行ってみよう!
 2.会がなかったら、つくっちゃおう!
 3.読み手がいちばん得かも
読み聞かせのミラクルパワー
 1.親と子の心が深くかよいあう
 2.想像力を育てる頭の体操
 3.美しいことばを育てる
 4.みんなで読むと、もっともっと好きになる
 5.大きくなっても読んでほしい!
 6.物語は心を解放してくれる
家庭での読み聞かせQ&A
第1章 いい絵本を選ぶには?
 1.いい絵本とは
 2.子どものための絵本を選ぶめやす
3.昔話の絵本を選ぶめやす
 4.いい絵本を探す近道
 5.読み聞かせの会での本選び
第2章 絵本をじょうずに読むには?
 1.こころがまえ
 2.読む前の準備
 3.持ち方・めくり方・読み方
第3章 読み聞かせの会、本番までにこれだけは
 1.読み聞かせの会の企画と運営
 2.プログラムの立て方(付 年齢別プログラム例)
 3.本番前には
 4.いよいよ本番!
第4章 読み聞かせの会、いろいろな場で成功させよう
 1.自宅で
 2.公民館や集会所で
 3.幼稚園、保育所で
 4.児童館、学童保育所で
 5.学校で
 6.図書館で
 7.その他いろいろな場所で
その他の出し物、いろいろ
 1.語り(ストーテリング・おはなし・素話)
 2.紙芝居
 3.パネルシアター
 4.エプロンシアター
 5.ペープサイト
 6.その他
こんな時にこんな本を(ジャンル別ブックリスト

前書きなど

 私は、父の仕事がら、幸運にも「子どもの本」にかこまれた環境の中で、大の本好きに育ちました。そのおかげで、おとなになった今でも、子どもの本、とくに絵本に目がなくて、電車の中で絵本を読んでにやけたり、ひとりで吹き出している妙なおばさんになってしまったというわけです。そんな私は小さな町の図書館に勤めています。
 じつは図書館に勤めはじめたころの私は、絵本よりファンタジーやシリアスな児童文学の方が好きでした。もちろん子どものころ大好きだった絵本への思い入れは強かったのですが、「汚しそうな子には貸したくない。大事にしまっておきたいわ」 と思っていました。図書館員なのに、何だか変ですよね。子どもの本は好きでも、子どもは苦手だったんです。
 その私が、こんなに絵本と子どもが好きになったのは、子どもたちに本を読み聞かせするようになったおかげなんですよ。
 私の「読み聞かせの会」初体験は1986年。図書館で幼児対象の「おはなし会」を初めて開くことになったときのことです。慎重に選んだ本は『ぐるんばのようちえん』(西内みなみ さく 堀内誠一え 福音館書店)。もし子どもたちが聞いてくれなかったら、司書として立つ瀬がないぞ、と何度も練習しました。
 ところが、本番で読みはじめてみると、新しい仕事場で張り切る主人公のぞうの失敗を見て笑う声や、「かわいそう」というつぶやきが聞こえ出し、子どもたちがお話の中にのめりこんでいくようすがぴりぴりと伝わってきたのです。
何ともいえぬ心地よい緊張感! 私も「この本好きだよ~」という思いをこめて読み終え、とてつもない幸福感を味わいました。その時からです。私の中で絵本が生き生きと輝き出したのは・…・・。子どものために書かれた本なのに、読み手までこんなに感動させてくれるなんて !
 私はそのまま「読み聞かせ」の深みにはまり、読み聞かせしたい病、読み聞かせすすめたい病へとまっしぐら。図書館の仕事の中でも、私がいちばん好きなのは、「読み聞かせ」や「語り」や「ブックトーク(本の紹介)」で、お気に入りの本やお話を、1人でも多くの子どもやおとなの人たちに紹介すること。腕のいい「本のコマーシャル屋」を目ざして、日々修行を積んでいます。
 今、家庭や学校、保育所や幼稚園、図書館など、あちらこちらで「読み聞かせ」が話題になっていますね。子どもたちへの読み聞かせだけでなく、病院や老人施設でのおとなへの読み聞かせも増えています。また、小学校での読み聞かせボランティア活動も各地で始まりつつあります。

 この本では、「読み聞かせ」の魅力とそのパワーについて、そして何人かが集まって読み聞かせを楽しむ「読み聞かせの会」を成功させるちょっとしたコツを紹介したいと思います。これは、私の実践をまとめただけではなく、「読み聞かせの会」をゼロからつくってきた、すてきな仲間たちの工夫や成功例ももとにしたものです。そして、もっと勉強したい人のために、おすすめの資料も紹介しています。
私がこの本を書くことができたのは、私のまわりにすばらしい先輩たちが大勢いたから。生涯を読書運動に捧げた亡き父と、読み聞かせの大先輩である母はもちろんのこと、波木井やよい先生をはじめとする、日本子どもの本研究会の先輩方、東京子ども図書館の「お話の講習会」でお世話になった山口雅子先生、そのほか本当に大勢の先輩や仲間から学んだことや、先達の著した研究書から得た知識が基礎となって、私の「読み聞かせ」が成り立っています。
先輩から受け継ぎ、私の中で育ててきた私なりの「読み聞かせ」。この本が「読み聞かせの会を始めたいのに受け入れてもらえない」「ボランティア仲間とうまくやっていくには?」といった悩みを抱えている方たちに、少しでも役立ってほしいという願いをこめて……。

上記内容は本書刊行時のものです。