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古代山城へのいざない
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年10月11日
- 書店発売日
- 2021年10月15日
- 登録日
- 2021年9月9日
- 最終更新日
- 2021年10月21日
紹介
1300年以上前の白村江の敗戦を機に築かれた古代山城。
記録にも残らず、築造者も時期もわからない神籠石。
文献と考古学の成果および現地踏査により、北部九州から瀬戸内に集中して残る謎に包まれた大規模な構造物
の実体に迫る。
目次
Ⅰ 古代山城概説
平城と山城
古代山城に至る歴史
古代山城の築造
学界における神籠石論争
神籠石の築造時期の問題
その後の古代山城
古代山城の課題
今後の古代山城
Ⅱ 各古代山城の概要
各古代山城概観
大野城跡
基肄城跡
金田城跡
雷山神籠石
阿志岐城跡
帯隈山神籠石
おつぼ山神籠石
高良山神籠石
女山神籠石
鞠智城跡
杷木神籠石
鹿毛馬神籠石
御所ヶ谷神籠石
唐原山城跡
長門城跡
石城山神籠石
永納山城跡
常城城跡
茨城城跡
鬼城山(鬼ノ城)
大廻小廻山城跡
播磨城山城跡
讃岐城山城跡
屋嶋城跡
高安城跡
三野城跡
稲積城跡
怡土城跡
前書きなど
御所ヶ谷中門は、雄大かつ精緻である。鬼城山の屏風折れの石垣や復元された西門にも圧倒される。こういったすばらしい遺跡が千数百年前に造られたというのは、まさに驚異である。……是非ともそのすばらしさを知ってほしいと願っている。これが、私が本書を書いた第一の理由である。
次に、ひと口に古代山城といっても、……わからないことばかりである。神籠石式山城と言われているものは、いつ誰が造ったのかさえわからない。どういう基準で選地をしたのかも疑問が多い。こういった疑問に私なりに考えたことをお伝えしたい、というのが第二の理由である。
第三の理由は、古代山城は長い間、歴史に埋もれてきた。それが、一九九〇年代から各地で保存整備を目的とした発掘調査が進められたことや、折りからの古代史ブームに乗って、古代山城が注目されるようになった。……古代山城を今後どのように生かしたらよいだろうか。これについての私の考えも整理してみた。
上記内容は本書刊行時のものです。