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取引情報
医者がすすめるクッキングリハビリ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年9月27日
- 書店発売日
- 2021年10月1日
- 登録日
- 2021年8月24日
- 最終更新日
- 2021年10月6日
書評掲載情報
2022-02-13 |
読売新聞
朝刊 評者: 宮部みゆき(作家) |
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紹介
脳のあらゆる機能を総動員し、たくさんの筋肉を使っている料理。
料理をするだけで自然とリハビリになります。
楽しく作って日常生活を取り戻そう!
目次
推薦の言葉 福岡大学医学部脳神経内科学教室・坪井義夫
料理を通してリハビリを
主な調理作業ごとの筋肉の動き
筋肉のリハビリポイント別おすすめレシピ
脳の部位ごとの主な働き
脳のリハビリポイント別おすすめレシピ
ぷくぷくパナナシナモン/手首の柔軟性向上、視覚・嘆覚
キウイの力プレーゼ/観念失行
マンゴーアイス/ 触覚(温度)/肘を曲げ伸ぱす力
サツマイモのガレット/固有受容覚
かぼちゃのスープ/ 物を握る力、作業記憶
フレンチトースト/ 判断力、腕をねじる力
リンゴパイ/肩周囲の力、遂行機能
豆腐白玉抹茶団子/両手の協調性
芋もち/手続き記憶、押す力・引く力
小松菜妙め/昧覚と聴覚、手首を固定する力
スイートポテトマウンテン/ 目と手の協調性
餃子の皮ピザ/注意力
デコレーションケーキ/空間認知能力、上肢の強化
梅雀菓(メジャッ力) /手の巧線性
手打ちうどん/バランス感覚、下肢筋力強化
料理を楽しく! 調理や食事をサポート調理器具
料理を楽しく! 調理や食事をサポート食事遭具(ユニバーサルデザイン)
ロコモティプシンドローム
サルコペ二ア
フレイル
高齢者の低栄養
頭の病気と認知症
食と認知症予防
認知症の予防とデュアルタスク
おわりに
前書きなど
「料理を通してリハビリを」より
料理を作る過程で実はたくさんの筋肉や脳を使っていることをご存じでしようか。私たちは、その点に着目し、「この工程ではどの筋肉を使って、同時に脳はどう働いているのか」を紹介し、生活機能向上に少しでも役立てていただきたいという思いで本書を出版することにしました。「料理をするだけで自然とリハビリ」。これが私たちがこの本でお伝えしたいことです。
ほとんどの人が料理を経験しているということが、リハビリに料理を選択した第1の理由です。
自然に体を動かし、語らいながら楽しく食事をすることで、脳を活性化できる。これが料理を選択した第2の理由です。
失敗しにくく、誰にでも簡単にできるレシピを選択し、上手くできたという“成功体験"の積み重ねで、自尊心や自己効力感の再獲得を目的としてきました。
最後の理由として、「認知症の方にも有効な活動である」ということです。
料理は目・鼻・耳・口・手、つまり、視覚・嗅覚・味覚・聴覚・触覚を使います。これが「五感を使う」ということなのです。
五感はさらに大脳皮質を刺激し脳全体を使っています。
本書では一つの工程に対して、どの筋肉を使っているのかをできるだけわかりやすく説明しています。また、筋肉だけでなく、どんな感覚を使って脳のどこを刺激しているのか、さらに、その筋肉や感覚を鍛えることで、日常のどのような生活場面で活かすことができるのかも解説しています。料理を楽しみながらのリハビリに、本書を利用していただけたら望外の幸せです。
福岡大学医学部脳神経内科学教授・坪井義夫(「推薦の言葉」より抜粋)
クッキングリハピリはそのプロセスに素材選びから量の調節等々、視覚、嘆覚、触覚、聴覚をフルに作動させて、脳の中では後頭葉、側頭葉、頭頂葉といった視覚、音、においの認知、さらにそれらを頭頂葉連合野で統合的に認知して、さらに前頭葉のやる気中枢と運動のプログラミング機能が働き始めます。やることが決まれは必要な筋肉を必要な力加減で動かすように出力しますが、その際に前頭葉、大脳基底核、小脳などによる調節が必要となるので、結局脳のあらゆる概能が総動員することになります。
クッキングリハビリはまさに普通の人が普段の生活を取り戻すために必要な生活リハビリテーションです。
上記内容は本書刊行時のものです。