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筋膜ディストーションモデル マルカス・ナーゲル(著) - ガイアブックス
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筋膜ディストーションモデル (キンマクディストーションモデル)

医学
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B5変形判
縦240mm 横170mm
328ページ
並製
価格 7,200円+税
ISBN
978-4-86654-002-3   COPY
ISBN 13
9784866540023   COPY
ISBN 10h
4-86654-002-8   COPY
ISBN 10
4866540028   COPY
出版者記号
86654   COPY
Cコード
C3047  
3:専門 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年4月
書店発売日
登録日
2018年3月20日
最終更新日
2018年5月14日
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紹介

20世紀末にスティーブン・ティパルドスによって考案されたFDM(ファッシャルディストーションモデル)。
FDM(ファッシャルディストーションモデル)は、カイロプラクティックやオステオパシーとは異なり、捻挫や肉離れなどの怪我、腰痛や肩こりなど体に生じた変化(筋膜の歪み)を、元に戻すことにより治癒させるという新たな手技療法です。

筋膜ディストーションとは、結合組織の可逆的な歪みや変形のことです。
本書は、FDMの医学的コンセプトを詳しく解説する数少ない実践書です。
本書の特長として
・6種類の筋膜ディストーションを学べる
・患者のボディーランゲージ(痛みを訴える体の言葉)を手がかりにして、痛みや運動制限の原因である筋膜ディストーションを特定する手順を学べる
・適切かつ効果的に治療を進めることができる
・写真により治療の手順が分かりやすい
・治療の有効性を実証する症例を紹介する

施術の即効性という特徴から、早期の競技復帰を目指すスポーツ選手にもたいへん優れた手技療法です。


注意書き
※“FDM”、“ファッシャルディストーションモデル”という用語は、StephenTypaldos D.O.と田中啓介FDM.O.の登録商標です。
これらの商標とFDMの専門用語の使用は禁止されています。

目次

序文   
第1部
基礎
1   序論
1.1  FDMの治療的アプローチ
1.2  本書の構成
2   FDMのモデルの特徴
2.1  新しい医学モデルの誕生
2.2  筋膜ディストーション
2.3   FDMの3本柱
2.4   FDMのモデルの特徴
2.5  オーソパシー 対 FDM
2.6  医学モデルにおける行動
2.6.1 医学は自然科学ではなく実学である
2.6.2 ランダム化比較試験の方法的限界
2.6.3 統計学は確実性ではなく確率を示す
2.6.4 過程に因果関係や意味があると想定する
2.6.5 治癒のメカニズムは明らかではない
2.6.6 価値があるとみなしたものだけを研究する
2.7  医学モデルの要件
2.7.1 もっともらしさ
2.7.2 正しさ
2.8  新しいモデルと行動
2.8.1 正統医学の診断の再評価
2.8.2 自己調整力への信頼
2.8.3 患者に新たな治療の展望を開く
3   FDMの誕生
3.1  スティーブン・ティパルドス―生涯と業績
3.1.1 生前(1957-2006)
3.1.2 没後―組織の結成、世界的な広がり
3.2  筋膜ディストーションの発見
3.2.1 ボディランゲージから治療へ
3.2.2 診断なしの直感的な治療
3.2.3 原因としての筋膜の歪み
3.2.4 1つのモデルへの融合
4   FDMの3本柱
4.1  序論
4.2  筋膜
4.2.1 筋膜研究の歴史
4.2.2 ティパルドスによる筋膜の理解
4.2.3 筋膜研究の現状
4.2.4 まとめと展望
4.3  運動
4.3.1 人体にとっての運動の重要性
4.3.2 長期の固定や不活動がもたらす結果
4.3.3 正統医学でも始まる再考
4.3.4 FDMから見た運動の意義
4.3.5 運動は患者が決定する
4.4  患者本位
4.4.1 患者は自分の問題を知っており、伝えることもできる
4.4.2 患者が治療の目標を決定する
4.4.3 患者が筋膜ディストーションを治療するかどうかを決定する
4.4.4 患者は自分の身体に責任を有する
4.4.5 FDMの治療家も患者である
4.5  まとめ:FDMのモデルの特徴

第2部
筋膜ディストーション
5   序論
5.1  診断の原則
5.1.1 ボディランゲージ
5.1.2 既往歴
5.1.3 診察
5.2  治療の原則
5.2.1 母指による治療
5.2.2 手全体による治療
5.2.3 非徒手治療
5.2.4 患者への説明と副作用
5.2.5 禁忌
5.3  筋膜ディストーションの一覧
6   トリガーバンド
6.1  基礎
6.1.1 トリガーバンドとは
6.1.2 発生
6.1.3 解剖学的な位置
6.1.4 治癒
6.2  診断
6.2.1 ボディランゲージ
6.2.2 既往歴
6.2.3 診察
6.3  治療
6.3.1 トリガーバンド・テクニック
6.3.2 治療結果の向上
7   ヘルニアトリガーポイント
7.1  基礎
7.1.1 ヘルニアトリガーポイントとは
7.1.2 発生
7.1.3 解剖学的な位置
7.1.4 種類
7.1.5 治癒
7.2  診断
7.2.1 ボディランゲージ
7.2.2 既往歴
7.2.3 診察
7.3  治療
7.3.1 HTPテクニック
7.3.2 限定的成果
7.3.3 代替法
8   コンテニアムディストーション
8.1  基礎
8.1.1 コンテニアムディストーションとは
8.1.2 基本前提としてのコンテニアム理論
8.1.3 発生
8.1.4 治癒
8.2  診断
8.2.1 ボディランゲージ
8.2.2 既往歴
8.2.3 診察
8.3  治療
8.3.1 コンテニアム・テクニック
8.3.2 スラスト・テクニック
8.3.3 治療上の注意点
8.3.4 薬物療法とその他の治療
9   フォールディングディストーション
9.1  基礎
9.1.1 フォールディング筋膜の原理
9.1.2 発生と種類
9.1.3 解剖学的な位置
9.1.4 治癒
9.2  診断
9.2.1 ボディランゲージ
9.2.2 既往歴
9.2.3 診察
9.3  治療
9.3.1 アンフォールディング・テクニック
9.3.2 リフォールディング・テクニック
9.3.3 骨間膜や筋間中隔の治療
9.3.4 患者による自己治療
10   シリンダーディストーション
10.1  基礎
10.1.1 原理
10.1.2 発生と経過
10.1.3 解剖学的な位置
10.2  診断
10.2.1 ボディランゲージ
10.2.2 既往歴
10.2.3 診察
10.2.4 経過の特徴
10.3  治療
10.3.1 はじめに
10.3.2 徒手治療
10.3.3 非徒手治療
11   テクトニックフィクセーション
11.1  基礎
11.1.1 円滑性筋膜の原理
11.1.2 発生
11.2  診断
11.2.1 ボディランゲージ
11.2.2 既往歴
11.2.3 診察
11.3  治療
11.3.1 はじめに:硬直性が意味すること
11.3.2 治療の原則
11.3.3 治療テクニック

第3部
身体の部位別の症状の治療
12   序論
13   頭部
13.1  頭痛
13.1.1 トリガーバンド
13.1.2 HTP
13.1.3 コンテニアムディストーション
13.1.4 フォールディングディストーション
13.1.5 シリンダーディストーション
13.1.6 医学的診断
13.2  顎および顔面の痛み
13.2.1 トリガーバンド
13.2.2 コンテニアムディストーション
13.2.3 フォールディングディストーション
13.2.4 シリンダーディストーション
13.2.5 医学的診断
13.3  耳の症状
13.3.1 トリガーバンド
13.3.2 コンテニアムディストーション
13.3.3 テクトニックフィクセーション
13.3.4 医学的診断
14   項部と肩
14.1  項部と頸部
14.1.1 トリガーバンド
14.1.2 HTP
14.1.3 コンテニアムディストーション
14.1.4 フォールディングディストーション
14.1.5 シリンダーディストーション
14.1.6 テクトニックフィクセーション
14.1.7 医学的診断
14.2  肩
14.2.1 トリガーバンド
14.2.2 HTP
14.2.3 コンテニアムディストーション
14.2.4 フォールディングディストーション
14.2.5 シリンダーディストーション
14.2.6 テクトニックフィクセーション
14.2.7 医学的診断
15   上肢
15.1  上腕
15.1.1 トリガーバンド
15.1.2 HTP
15.1.3 コンテニアムディストーション
15.1.4 フォールディングディストーション
15.1.5 シリンダーディストーション
15.2  肘
15.2.1 トリガーバンド
15.2.2 コンテニアムディストーション
15.2.3 フォールディングディストーション
15.2.4 シリンダーディストーション
15.2.5 テクトニックフィクセーション
15.2.6 医学的診断
15.3  前腕
15.3.1 トリガーバンド
15.3.2 コンテニアムディストーション
15.3.3 フォールディングディストーション
15.3.4 シリンダーディストーション
15.3.5 医学的診断
15.4  手関節
15.4.1 トリガーバンド
15.4.2 コンテニアムディストーション
15.4.3 フォールディングディストーション
15.4.4 シリンダーディストーション
15.4.5 テクトニックフィクセーション
15.4.6 医学的診断
15.5  手と指
15.5.1 トリガーバンド
15.5.2 コンテニアムディストーション
15.5.3 フォールディングディストーション
15.5.4 シリンダーディストーション
15.5.5 テクトニックフィクセーション
15.5.6 医学的診断
16   体幹
16.1  中背部と胸郭
16.1.1 トリガーバンド
16.1.2 HTP
16.1.3 コンテニアムディストーション
16.1.4 フォールディングディストーション
16.1.5 シリンダーディストーション
16.1.6 テクトニックフィクセーション
16.1.7 医学的診断
16.2  下背部
16.2.1 トリガーバンド
16.2.2 HTP
16.2.3 コンテニアムディストーション
16.2.4 フォールディングディストーション
16.2.5 シリンダーディストーション
16.2.6 テクトニックフィクセーション
16.2.7 医学的診断
16.3  腹部
16.3.1 トリガーバンド
16.3.2 HTP
16.3.3 シリンダーディストーション
16.3.4 テクトニックフィクセーション
16.3.5 医学的診断
17   骨盤と股関節
17.1  骨盤
17.1.1 トリガーバンド
17.1.2 HTP
17.1.3 コンテニアムディストーション
17.1.4 フォールディングディストーション
17.1.5 シリンダーディストーション
17.1.6 テクトニックフィクセーション
17.1.7 医学的診断
17.2  股関節
17.2.1 トリガーバンド
17.2.2 HTP
17.2.3 コンテニアムディストーション
17.2.4 フォールディングディストーション
17.2.5 シリンダーディストーション
17.2.6 テクトニックフィクセーション
17.2.7 医学的診断
18   下肢
18.1  大腿
18.1.1 トリガーバンド
18.1.2 HTP
18.1.3 フォールディングディストーション
18.1.4 シリンダーディストーション
18.1.5 医学的診断
18.2  膝
18.2.1 トリガーバンド
18.2.2 コンテニアムディストーション
18.2.3 フォールディングディストーション
18.2.4 シリンダーディストーション
18.2.5 テクトニックフィクセーション
18.2.6 医学的診断
18.3  下腿
18.3.1 トリガーバンド
18.3.2 コンテニアムディストーション
18.3.3 フォールディングディストーション
18.3.4 シリンダーディストーション
18.3.5 医学的診断
18.4  足首
18.4.1 トリガーバンド
18.4.2 コンテニアムディストーション
18.4.3 フォールディングディストーション
18.4.4 シリンダーディストーション
18.4.5 医学的診断
18.5  足と足趾
18.5.1 トリガーバンド
18.5.2 コンテニアムディストーション
18.5.3 フォールディングディストーション
18.5.4 シリンダーディストーション
18.5.5 テクトニックフィクセーション
18.5.6 医学的診断

第4部
展望
19   FDMは何に分類されるのか
19.1  序論:なぜ様々な医学概念が存在するのか?
19.2  医学概念の構成要素
19.3  医学概念としてのFDM
19.3.1 病気の概念
19.3.2 治療者と患者の関係
19.3.3 治療者の行動指針
19.4  医学概念としてのオステオパシー
19.4.1 病気の概念
19.4.2 オステオパスと患者の関係
19.4.3 オステオパスの行動指針
19.5  FDMとオステオパシー:相違点と共通点
19.6  健康とは何か
19.6.1 適応および修復システムとしての筋膜
19.6.2 健康とは何か:マイキルヒ・モデルと健康生成論
20   FDMの将来

第5部
付録
21   略語
22   参考文献

索引

著者プロフィール

マルカス・ナーゲル  (マルカス ナーゲル)  (

1965年生。ハイルプラクティカー、オステオパス、理学療法士。英ウェールズ大学でオステオパシーを学び(オステオパシー学士号)、さらにドレスデン国際大学オステオパシー科で修士号を取得(2009年から同大学で講師)。オステオパシー学習中からFDMに熱心に取り組み、国際セミナーのため米国や日本を訪れ、ギヨーク・ハーラー博士(ウィーン在住)の助手も務めた。2011年、欧州FDM協会(EFDMA)が認証するFDMインストラクターとなり、欧州各地でセミナーを行い、国際会議で講義も行っている。また専門書や専門誌でFDMやオステオパシーに関する論文を発表している。

田中 啓介  (タナカ ケイスケ)  (

2000年FDM普及の中核メンバーとして選出され渡米。創業者のクリニックで臨床、代診を行う。
2002年FDMアジアンアソシエーション設立。
2005年ギョーク・ハーラー,MD.と二人、最初のFDMインストラクターとなる。
2014年FDM国際試験の試験管。
2017年FDM国際連合初代代表就任。

吉水 淳子  (ヨシミズ ジュンコ)  (

奈良女子大学文学部社会学科哲学専攻を卒業後、大阪府立大学大学院綜合科学研究科文化学専攻を修了。医薬翻訳者として、独語および英語の翻訳を手掛ける。訳書に、『整形外科における理学療法』『エビデンスに基づく高齢者の作業療法』『シュロス法による側弯症治療』『クラニオセイクラル・オステオパシー』『カイロプラクティックテクニック教本』『筋骨格系のオステオパシー』(いずれもガイアブックス)など。

上記内容は本書刊行時のものです。