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バッハ学者は旅をする 樋口 隆一(著) - アルテスパブリッシング
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バッハ学者は旅をする (バッハガクシャワタビオスル) 私の音楽草枕 (ワタシノオンガククサマクラ)

芸術
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四六判
256ページ
並製
定価 1,900円+税
ISBN
978-4-86559-243-6   COPY
ISBN 13
9784865592436   COPY
ISBN 10h
4-86559-243-1   COPY
ISBN 10
4865592431   COPY
出版者記号
86559   COPY
Cコード
C1073  
1:教養 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年9月30日
書店発売日
登録日
2021年8月18日
最終更新日
2021年11月23日
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書評掲載情報

2021-10-17 産經新聞  朝刊
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紹介

音楽学は冒険だ!
国際的に活躍するバッハ研究者が、半世紀にわたり世界中を見聞した
“西洋音楽フィールドワーク”の記録。
好奇心あふれる36のエッセイ!
ライプツィヒ、アルプス、デルフィ、キューバ……
バッハ、ブルックナー、シェーンベルク……

音楽学者として、指揮者として国際的に活躍する著者が、半世紀にわたり、留学や研究、学会発表、演奏などでめぐった世界60以上の都市。
大学の中での学びだけでなく、現地の人々の暮らしにじかに触れることで、自身の音楽体験をいっそう豊かなものにしてきた。
その「西洋音楽フィールドワーク」の記録を好奇心あふれる36のエッセイにつづる。
雑誌『音楽の友』の人気連載「音楽草枕」、待望の単行本化!

「音楽学」は無味乾燥な机上の学問ではない。国際的な音楽研究の楽しさを知り、世界に雄飛してほしい──
これから音楽研究を志す若き学徒のために、序章として「私の音楽学入門」を新たに書き下ろし。
音楽と音楽学に関心をもつすべての人々に贈る上質の入門書が誕生!

目次

はじめに

序章 私の音楽学入門

1 《マタイ》の季節
2 フランスのバッハ
3 《パシフィック231》
4 ザルツブルクの風
5 ノルウェーの海
6 ブルックナーの風景
7 スイスのワーグナー
8 八ヶ岳山麓音楽紀行
9 わが懐かしのライプツィヒ
10 ベルリン──壁の幻想
11 シェーンベルクのウィーン
12 ウィーン楽友協会
13 東京から世界へ
14 ハバナの海と空
15 夕映えのテッサロニキ
16 灼熱のローマ
17 キエフの大門
18 ベートーヴェンの故郷ボン
19 知られざるバイロイト
20 バッハ研究とテュービンゲン大学
21 ブルックナーの聖地ザンクト・フローリアン
22 蔵王のふもとでミサ曲を歌う
23 バッハの故郷アイゼナハ
24 オーラ河畔のオールドルフ
25 塩の街リューネブルクとバッハ
26 アルンシュタットと若きバッハ
27 エルサレムの丘
28 ナポリの夏
29 ミュールハウゼンとバッハの初期カンタータ
30 追憶のワイマール
31 ケーテンのバッハ──さまざまな出会い
32 憧れのヴュルツブルク
33 ブリュッセル王室礼拝堂
34 ウプサラのブクステフーデ資料
35 風車のある景色──アムステルダム
36 私の音楽旅行

あとがき

前書きなど

はじめに

 音楽も好きだが旅も好きである。新しい環境に身を置くと、好奇心を刺激される。頭がリセットされて活力が湧いてくる。
 26歳のときにライプツィヒでバッハの研究を始められたのは幸運だった。研究も大事だが、なによりもその音楽が生まれた現場に身を置き、その環境になじみ、よき人々と接することによって、西洋音楽そのものが身近な存在となるものだ。
 28歳から33歳までの間、当時の西ドイツの大学都市テュービンゲンに留学した。学生結婚して行ったので、長男もそこで生まれ、子育てを通じてたくさんの友人ができた。
 帰国後の10年間は就職もままならずそれなりの苦労はあったが、さまざまな執筆活動をし、非常勤ながら多くの大学で教え、その後の活動の基礎を作った。
 後年、国際音楽学会の日本代表理事、副会長を務めた結果、各地の学会に参加し、その地の音楽文化を楽しみながら見聞を広めることができた。
 本書は、いわば半世紀にわたる私の西洋音楽フィールドワークの記録である。お楽しみいただければ幸いである。

著者プロフィール

樋口 隆一  (ヒグチ リュウイチ)  (

1946年東京生まれ。音楽学者・指揮者。明治学院大学名誉教授。DAAD友の会会長。音楽三田会会長。一般社団法人樋口季一郎中将顕彰会会長。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒、同大学院博士課程在学中にドイツ学術交流会(DAAD)奨学生としてドイツ留学。テュービンゲン大学でG.フォン・ダーデルセン、U.ジーゲレに師事。1979年、『新バッハ全集』の教会カンタータ巻(I/34)の校訂により同大学哲学博士。A.スムスキーに指揮法を師事し、シュトゥットガルト聖母マリア教会で合唱指揮者をつとめた。帰国後、音楽学者、指揮者、評論家として多彩な活動を展開。2000年、明治学院バッハ・アカデミーを設立し、芸術監督に就任。2006年、ライプツィヒ国際バッハ音楽祭に出演したほか、13年にはベルリン・コンツェルトハウスにて山田耕筰《秋の宴》、高田三郎《水のいのち》をドイツ初演。『バッハ』(新潮文庫)、『バッハ カンタータ研究』、アーノンクール著『古楽とは何か』、ノヴァーク著『ブルックナー研究』(以上音楽之友社)、『バッハから広がる世界』、『バッハの人生とカンタータ』(以上春秋社)、バッハ《マタイ受難曲》、『バッハ:カンタータ傑作集』、ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》(以上ユニバーサル)、フォーレ《レクイエム》(オクタヴィア)など著訳書CD多数。京都音楽賞研究評論部門賞、辻荘一賞、オーストリア学術芸術功労十字章、テオドル・ベルヒェム賞(ドイツ)。国際音楽学会日本代表理事、同副会長を歴任。第20回国際音楽学会東京大会組織副委員長・プログラム委員長(日本政府観光局国際会議開催貢献賞受賞)。

上記内容は本書刊行時のものです。