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家族が治すうつ病
5つのステップ6つの手法
- 書店発売日
- 2017年6月9日
- 登録日
- 2017年6月6日
- 最終更新日
- 2017年6月6日
紹介
うつ病を医師に任せきりにして通院治療を重ねるだけでは、初期治療に失敗し、重症化・長期化させるケースがよくあります。家族にも別の負担が重くのしかかります。そのためうつ病の場合は特に医師に任せきりにせず、家族が積極的に関与していくことが大切です。
著者は、妻が重度のうつ病に苦しんだ経験の持ち主。そのときの経験をもとに、うつ病患者の家族が直面する困難な状況に対処するメソッドを体系化しました。本書では、うつ病で苦しんでいる患者と家族が、段階を追ってケースごとに対応できる方法をやさしく紹介します。
読者対象は、家族がうつ病になってしまって、なかなか快復せずに悩み苦しんでいる人。またうつ病患者の家族、患者の職場の同僚、友人知人など、多くの人に役立つ接し方、対応方法の手法やヒントが盛り込まれています。
目次
私の体験/うつ病相談専門カウンセラーを志したキッカケ/この本を読んでほしい方
●序章 長引くうつ病は家族が治す
重症度と経過によって対処は異なる/この本で伝えたいこと
●第1章 うつ病家族を襲う7つの悩み
1 お金がなくなる(治療・休職・退職など)
2 手間がかかる(患者の身の回りの世話など)
3 時間がなくなる(愚痴を聞かされる)
4 神経がすり減る(患者が自傷行為や自殺をしないように見守る)
5 気分が滅入る(死にたいと言われる)
6 他の問題が発生(患者が浮気、借金、DV、子どもが非行・不登校など)
7 家族もうつ病になる(その結果、一家離散に)
●第2章 なぜうつ病は医師だけに任せてはいけないのか?
1 医師には、苦手分野がある
2 うつ病を早期に治さなければいけない、家族側の3つの理由
3 うつ病治療への5つの不安とその実態
●第3章 うつ病は、家族が治しなさい
1 医師に任せる時期、家族が参加する時期
2 家族は治療の主導権を持つ、という意識を持て
3 家族が治療に参加する5つのメリット
4 気をつけたい、家族だから失敗する3つのケース
●第4章 段階別に対処する ~うつ病を治す5つのステップ
〈ステップ1〉出番を見定める ~3カ月経っても改善が見られない場合は、家族の出番
〈ステップ2〉現状を分析する ~経過期間、薬の効果、改善傾向の有無、今後の見通し
〈ステップ3〉治療のサポート ~医師の苦手分野を補い、家族の得意分野で力を発揮する
〈ステップ4〉再燃・再発対策 ~必ず起こる、再燃・再発との付き合い方を学ぶ
〈ステップ5〉職場復帰の支援 ~職場復帰を支えるスキルを身につける
●第5章 本人と家族がうつ病を治す6つの手法
〈手法1〉「我が家オリジナル」の精神療法を開発せよ
〈手法2〉「悪く考えない」技術 ~認知療法から学ぶ
〈手法3〉「心配しすぎない」技術 ~マインドフルネスから学ぶ
〈手法4〉「ストレスと付き合う」技術 ~ストレスマネジメントから学ぶ
〈手法5〉「自分の考えを伝える」技術 ~アサーションから学ぶ
〈手法6〉「考えを整理整頓する」技術 ~日記をつける
他コラム
上記内容は本書刊行時のものです。