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アンソロジー・プロレタリア文学 4 事件
闇の奥へ
発行:森話社
四六判
376ページ
定価
3,000円+税
- 書店発売日
- 2017年8月23日
- 登録日
- 2017年7月21日
- 最終更新日
- 2017年7月21日
紹介
「十五円五十銭と言ってみろ」関東大震災の混乱のさなかに飛び交った朝鮮人暴動のデマ。濁音の発音が苦手な朝鮮人を特定するために警察や自警団が発した質問である。この言葉から震災を描いた壺井繁治「十五円五十銭」をはじめ、足尾鉱毒事件、済南事件、更には探偵小説風にプロレタリア文学的な事件を描いた作品まで、隠れた名作を収める。
目次
【目次】
雨の降る品川駅=中野重治
[Ⅰ]
転機=伊藤野枝
砂糖より甘い煙草=小川未明
川柳=鶴ほか
[Ⅱ]
十五円五十銭──震災追想記=壺井繁治
奇蹟=江馬 修
骸骨の舞跳=秋田雨雀
間島パルチザンの歌=槇村 浩
[Ⅲ]
不逞鮮人=中西伊之助
新聞配達夫=楊 逵
平地蕃人=伊藤永之介
済南=黒島伝治
伏字=坂井徳三
[Ⅳ]
江戸川乱歩=平林初之輔
労働者ジョウ・オ・ブラインの死=前田河広一郎
六万円拐帯事件=橋本英吉・窪川いね子・土師清二
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[解説]伏字の闇の奥へ=楜沢 健
上記内容は本書刊行時のものです。