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感染症と日本人
発行:弦書房
四六判
縦188mm
横128mm
厚さ18mm
256ページ
並製
価格
2,100円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2020年12月15日
- 登録日
- 2020年11月10日
- 最終更新日
- 2021年1月22日
書評掲載情報
2021-03-20 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
2021-01-10 |
大分合同新聞
朝刊 評者: 清田透・論説委員会委員長 |
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紹介
天然痘、コレラ、スペインかぜ、ハンセン病、そして新型コロナウイルス。本書は、これら感染症を医学、生理学、衛生学的に扱ったものではない。過去と現在の感染症の流行が、社会や人間の行動にどのように影響を与えたかをみるものである。
本書の特徴は、個々の感染症の流行をみるときの切り口(視点)の独自性にある。感染症との付き合い方、さらに感染症と戦争・衛生行政・差別・貧困などの諸問題をどのように乗り越えて行けばよいのか、を具体的な事実を明示しながら提案した労作。
目次
第一章 天然痘(てんねんとう)と種痘―絶望と「歓び」―
疱瘡神・疱瘡祭・錦絵/天然痘の病状と経過
第二章 明治一〇年のコレラ流行―戦争と感染症―
コレラの日本初上陸/千葉県のコレラ一揆
第三章 明治一二年のコレラ大流行―「文明」と「蒙昧(もうまい)」のあいだ―
別府温泉と感染の拡大/コレラ祭という伝統的民俗儀礼
第四章 スペインかぜ「猖獗(しょうけつ)」なり―パンデミックの現実―
スペインかぜのウイルス発見/多難な一九一八(大正七)年
第五章 ハンセン病―偏見・差別・隔離・隠蔽―
高群逸枝がみたらい者/四国の浮浪らい(「乞食遍路」)
終章 新型コロナウイルス感染症――コロナ危機でみえたこと――
格差と貧困と感染症/「一九一八」と「二〇二〇」
上記内容は本書刊行時のものです。