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Fishing Café VOL.68 シマノ(編集) - 木楽舎
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Fishing Café VOL.68 (フィッシングカフェ) 大地と空が共鳴する日本最北の大河・天塩川を探る

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発行:木楽舎
A4変形判
74ページ
並製
価格 582円+税
ISBN
978-4-86324-159-6   COPY
ISBN 13
9784863241596   COPY
ISBN 10h
4-86324-159-3   COPY
ISBN 10
4863241593   COPY
出版者記号
86324   COPY
Cコード
C0075  
0:一般 0:単行本 75:体育・スポーツ
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2021年3月17日
最終更新日
2021年7月15日
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紹介

大地と空が共鳴する日本最北の大河・天塩川を探る

北海道北部を流れる天塩川は、アイヌ語で魚を捕らえる「梁」(やな)を表す「テシ」の名称に由来し、一説には「梁・多い・川」を示すといわれるほど昔から魚影が濃く、アイヌの人々の暮らしを支えてきた。日本でも4番目に長い流程256kmのうち、日本海へ注ぐ河口から約160km上流までは、堰などを横断する工作物が設置されておらず、コンクリート護岸箇所が少ないことも大きな特徴だ。こうした豊かな流域の自然を背景に、天塩岳付近の上流部には黄金色に輝くオショロコマが生息し、中下流部には大型のニジマスやアメマス、大魚イトウが多くの釣り人を楽しませ、かつてはチョウザメも遡上していたという。そして、江戸幕府の命を受け蝦夷各地を探検した松浦武四郎が、天塩川探査中に出会ったアイヌの古老との会話をヒントに「北海道」の地名が命名されたのは有名な話だ。北海道の原初の風景、悠久のエナジーを体感できる天塩川の釣りと自然を軸に、この川に息づく、さまざまなトピックスを紹介する。

目次

3 ◎巻頭インタビュー 和泉流狂言師 小笠原由祠 ―狂言師とマダイ釣り―
13 ◎特集:大地と空が共鳴する日本最北の大河・天塩川を探る 天塩川原野行
15 ◎天塩川カヌー遠征隊
23 ◎深山幽谷に輝く黄金色の岩魚
27 ◎チョウザメの川
31 ◎孤高の探検家・松浦武四郎と天塩川
37 ◎砂澤ビッキ ―天地を紡ぎ、生命の風を彫った彫刻家―
41 ◎大地と空、大河の雫と森の息吹にありがとう
43 追悼・矢口高雄 叡智の泉「みんな三平君に憧れて竿を握った」

●連載コラム
47 魚食発酵コスモロジー/小泉武夫
49 うたぐる釣り人/アーサー・ビナード
51 WATER FRONT GALLERY/村上康成
53 釣人たちの輪舞曲/錦織則政
60 【特別企画】「磯釣り師・友松信彦」
64 【釣具物語】 釣具、漁具の歴史とその変貌
68 フィッシング・カフェ・クラブ Fishing Café CLUB

前書きなど

「行く河の流れは絶えずして、もとの水にあらず」
天塩川流域のアイヌの人々も祖霊を敬い、動物や植物、水や空気にまで神々を見ていた。「大地に傷をつけたくない」という理由で農耕を嫌い、狩猟、サケやマスの漁労をとおして、持続可能な社会を構築した。なかでも大切な生活資源は、初夏から初冬にかけて遡上するサケやサクラマスだったという。特にサケは食料だけでなく、その皮を衣服や履物の材料とし、楽器の材料にも使われたという。現在の天塩川は、全長256キロのうち河口から約160キロ上流まで堰堤がないため、サケやサクラマスが大挙して産卵遡上する日本有数の大河だ。このサケやサクラマスを求めて多くの魚類、動物たちが集まり生態系が築かれ、流域の貴重な生物多様性が保たれている。そうした何層にも重なり合う豊かな命に包まれて釣りをしていると、自分以外の生き物たち、あるいは大気中のさまざまな分子が、強烈なメッセージを放っているような感覚に出会うことがある。その瞬間「この大河は生きている!」と実感するのだ。

著者プロフィール

シマノ  (シマノ)  (編集

大阪府堺市堺区に本社を置く、自転車部品と釣具の製造を主要な事業とするアウトドアスポーツメーカー。『フィッシング・カフェ』は、釣りを愛するすべての人に、これから釣りを始めてみようという人たちも、気ままに集ってお茶でも飲みながら釣りについて語り合う「カフェ」そんな思いを込めました。雑誌『フィッシング・カフェ』を中心に、釣りビジョン(BS・CSTV)でも「フィッシング・カフェ」を放送。そしてホームページを通じても、釣りをめぐるさまざまな話題や情報などを発信し、釣り仲間の意見交換や交流を深めつつ、楽しい釣り文化を創造していきたいと考えています。

上記内容は本書刊行時のものです。