....
【利用可】
書店員向け情報 HELP
麦畑になれなかった屋根たち
復刻版
発行:てらいんく
B5判
縦266mm
横191mm
40ページ
上製
定価
1,400円+税
- 初版年月日
- 2014年11月
- 書店発売日
- 2014年11月30日
- 登録日
- 2014年11月6日
- 最終更新日
- 2014年11月26日
紹介
太平洋戦争中、現在の東京都武蔵野市にあった中島飛行機武蔵工場。
ここでは、戦争で敵への攻撃に使われる飛行機のためのエンジンがつくられており、
いちばん多い時には、5万人もの人が働いていました。
戦闘機のパイロットを夢見る、少年工の耕一さんもその一人。
夢に近づくため、一生懸命に勉強をし、仕事に取り組んでいました。
しかし、戦争が激しさを増してきた1944年、
アメリカははじめての本格的な日本本土への空襲に、
この工場を選び、たくさんの人が亡くなりました。
重要な拠点をまもるためにとられた対策は、
1000人ものペンキ屋さんを動員して工場の屋根を塗り、
周囲の麦畑と同化させる、というものでした。
耕一さんはひと安心しましたが、
アメリカはすでに偵察を終えて、工場の場所を正確に把握していたのです。
そして、耕一さんはさらなる悲劇を目撃することになります・・・・・・。
前書きなど
1000人もの
ペンキ屋さんが1日で
広い工場の屋根を
「麦畑」にぬりかえた。
空襲をうけないために。
しかし・・・・・・。
版元から一言
※本書は、1995年に童心社より刊行された絵本「麦畑になれなかった屋根たち」を復刊したものです。
来年(2015年)は戦後70年。
本書は、太平洋戦争中に日本の攻撃面を支えた中島飛行機武蔵工場への初空襲と、
それにまつわるできごとを通して、
戦争中に日本を支配していた<力>のおそろしさを描いた作品です。
また、その<力>によって実行された「工場の屋根塗装作戦」が、
いかに無駄で、こっけいなものであったか、を浮き彫りにし、
戦争のむなしさを伝えています。
上記内容は本書刊行時のものです。