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仏教とスピリチュアルケア
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2008年7月
- 書店発売日
- 2008年7月5日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年6月22日
紹介
人間存在の深さや超越的なものを通して、生きる意味への気づきを仏教思想から考える。
仏教者、実践者、研究者が、領域を超えて議論を深める。
目次
スピリチュアルケアの発展を願って──はしがきに代えて
第Ⅰ部 スピリチュアルケアとは何か
仏教を基調とした日本的スピリチュアルケア論 谷山洋三(四天王寺大学准教授)
アメリカで「仏教的スピリチュアルケア」を考える 小西達也(東札幌病院チャプレン)
スピリチュアリティと本願力──浄土真宗の立場から 小島秀光(真宗大谷派名古屋別院相談員)
井上円了におけるスピリチュアリティ──特に妖怪学に注目して
高山秀嗣(龍谷大学仏教文化研究所客員研究員)
『スピリチュアル』に関する文献の動向──和文文献の検索結果を中心に
鈴木貴子(早稲田大学総合健康教育センター)・中村菜々子(兵庫教育大学発達心理臨床研究センター)
第Ⅱ部 真宗用語で語るスピリチュアルケア(公開討論会)
仏教と仏教学の間で/高齢者、学生との関わりから/スピリチュアルケアの構造/コ
ントロール不可能な領域/遺族との関わりから/ケアする人のスピリチュアリティ/
翻る、転じられる、めざめる/他者を通して自己へと還る/流れを感じ取る/聞法/
生きている流れ/「今、ここ」の感覚/徃相・還相の視点
司会=中村菜々子 パネラー=吾勝常行(龍谷大学非常勤講師・真教寺住職)/瀬良信勝(府中
病院臨床スピリチュアルケアカウンセラー)/坂井祐円(南山大学宗教文化研究所非常勤研究
員・臨床心理士)/鈴木貴子 コーディネーター=谷山洋三
前書きなど
ホスピス運動に伴って国内にもたらされた「スピリチュアルケア」は、四半世紀の時を経て、ようやく議論が活発化し、また人材養成の動きが捕獲かし始めています。その人材の核となるのは、スピリチュアリティの専門家であり、具体的には宗教者が中心となるでしょう。残念ながら、日本宗教の基軸である仏教界においては、この分野に関心を向ける人はまだまだ少数です。
上記内容は本書刊行時のものです。