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不測の事態に強い 金投資資産防衛&資産形成のすべて 植田 進(著) - アールズ出版
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不測の事態に強い 金投資資産防衛&資産形成のすべて (フソクノジタイニツヨイキントウシシサンボウエイアンドシサンケイセイノスベテ)

ビジネス
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四六判
224ページ
並製
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-86204-180-7   COPY
ISBN 13
9784862041807   COPY
ISBN 10h
4-86204-180-9   COPY
ISBN 10
4862041809   COPY
出版者記号
86204   COPY
Cコード
C0033  
0:一般 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年4月
書店発売日
登録日
2011年3月28日
最終更新日
2016年3月16日
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紹介

史上最高値を更新し続ける金価格。高値更新はまだまだ続くのか、それとも、この先待ち受けているのは調整なのか。金価格「1,000ドル乗せ」を的中させた著者が金価格の今後の行方を綿密に分析。金価格は、調整局面を経て、2,000ドルを突破する! 不測の事態に強く、資産防衛にも資産形成にも最適な金の買い時、売り時から運用法までを解説。
主婦やOLなどの投資初心者からも注目を集める『金投資』その運用方法をわかりやすく解説する。
調整局面を経て、2000ドルを突破する金相場で勝ち抜く法

新興国の需要などもあり、わずか6~7年で1000ドル近い値上がりを見せ、連日その変動が注目されている『金相場』。連日のように最高値を更新し続ける現在の価格高騰を見事的中させた著者が、金投資の資産運用で成功する秘訣を伝授する。
ファンダメンタルズ&テクニカル分析で売りと買いの絶好のタイミングを見極めろ!!

目次

はじめに 【「1,000ドル乗せ」的中と「2,000ドル乗せ」宣言】

第1章 高値を更新し続ける金価格と今後の行方【金価格は「2,000ドル」を視野に入れた上昇トレンドの中にある】
1.金価格の上昇トレンドを俯瞰する
 (1)2001年~2006年上期の特徴
 (2)2006年下期~2008年上期の特徴
 (3)2008年下期~現在までの特徴
2.金がプラチナを超える日【金価格は数年内に2,000ドルを突破する】
 (1)なぜ同じ貴金属(三役)でも価格が大きく異なるのか
 (2)金・銀・プラチナの価格差には「需要構造」の違いが反映されている
 (3)金は遠からずプラチナを超える

第2章 金市場と「ファンダメンタルズ分析」【金価格を形成する「基礎的条件」を明確にする】
1.金市場の「基本的な需給関係」を明確にする
 (1)金市場の「供給面」を俯瞰する
 (2)金市場の「需要面」を俯瞰する
2.金市場の底流には大小の「異変」が起きている
 (1)新産金生産(供給面)に起きている異変とは?
 (2)宝飾品(需要面)に起きている異変とは?
 (3)欧米投資家購入(需要面)に起きている異変とは?
 (4)公的機関売買に起きている異変とは?
 (5)スクラップ回収金(供給)に起きている異変とは
 (6)大小の「異変」が意味するものとは?

第3章 金価格の上昇トレンドとテクニカル分析【マーケットの要所要所の節目から市場の先行きを捉える】
1.上昇トレンドや下落トレンドには「節目」というものがある
2.上昇トレンドや下落トレンドの「節目」を計算する
 (1)上昇トレンドにおける「戻り率」はどう判断すればいいか
 (2)下落トレンドにおける「押し目率」はどう判断すればいいか
 (3)第1弾の上昇トレンドや下落トレンドの節目(戻り率と押し目率)を確認する
 (4)第2弾の上昇トレンドや下落トレンドの節目(戻り率と押し目率)を確認する
 (5)第3弾の上昇トレンドとその後の調整局面(修正局面)

第4章 金市場を動かす個別の変動要因
1.有事の金【金は「政治的有事」だけではなく「経済的有事」にも強味を発揮する】
 (1)政治的な有事【この世界から争いがなくなることは不可能に近い】
 (2)経済的な有事【グローバル経済の下では今後も「金融危機」は避けられない】
2.インフレ懸念と金【「CRB指数」はインフレやデフレのバロメーター】
3.中国の国家戦略と金【中国がアメリカを凌ぐ「金大国」となる日】
4.M&Aと金【金生産の「寡占化」が進むと金の「価格支配」が強固になる】
 (1)南アフリカ共和国の「新鉱業立法」とは?【欧米の鉱山資本が海外へと流出した最大の原因?】
 (2)商品価格の上昇は鉱山会社の「買収」・「寡占化」・「価格支配」を促進させる
5.産金コスト【今後も南アフリカを筆頭に金生産の採掘コストなどの上昇が続く】
6.中央銀行と外貨準備【売りの主役の各国中央銀行が「買い越し」に転じた】
7.日本の巨額の国債残高と金【日本が「円安」と「悪性インフレ」の洗礼を受ける日】
 (1)日本はPIIGSの「二の舞」となるか【ギリシャ問題は「対岸の火事」ではない】
 (2)日本が破綻する日【円安の進行と円安が招く「悪いインフレ」の洗礼を浴びる】
8.金ETF【金は実物資産から投資マネーの標的にもなる「金融資産」へと変貌した】
 (1)米国ではETF市場が急拡大している【今後も長期投資と分散投資の受け皿に】
 (2)金ETF【残高が2,000トンを超えるのも時間の問題といえる】
9.ヘッジファンドと投資スタンス【逃げ足の速い「相場指向型」の投資戦略】

第5章 金取引と為替相場
1.国内金価格と国際金価格【円・ドル相場の動向が大きな変動要因となる】
 (1)国内金価格と国際金価格【あくまでもベンチマークはNY金先物価格】
 (2)国内金価格と円・ドル相場【為替レートはNY金先物価格以上に影響が大きい】
 (3)ドル安と国際金価格【なぜドル安は国際金価格の「上昇要因」になるのか】
2.為替市場のメカニズムと変動要因【為替市場では基本的な変動要因と短期的な変動要因が交錯する】
 (1)貿易収支(経常収支)【これまでの長期的な円高トレンドの「最大の要因」】
 (2)二国間の金利格差【投資マネーは金利の低い国から高い国に流れる】
 (3)二国間の景況感格差【投資マネーは「元気がない国」から「元気がある国」に流れる】
 (4)その他の変動要因
3.円・ドル相場の変遷
 (1)1970年代【ニクソン・ショックとオイル・ショックの「2つの経済ショック」を克服する】
 (2)1980年代【プラザ合意から「バブル」を経て10年に及ぶ超円高の洗礼を浴びる】
 (3)1990年代【バブル崩壊後の「失われた10年」と「存在感のない日本」(ジャパン・ナッシング)】
 (4)2000年代【日本の脱デフレと「百年に一度の経済危機」が円の「独歩高」をもたらす】
4.円・ドル相場の行方【今後も「円高」が続くのか、それとも、「円安への大転換点」がやってくるのか?】
 (1)「円高トレンド」が続くシナリオ
 (2)「円安トレンド」に転換するシナリオ―「日本人力」の欠如と「三つ子の赤字」

第6章 金投資の基礎知識
1.金投資の方法【自分に合った納得できる投資方法を見つける】
 (1)金地金【何といっても金投資の「醍醐味」は金地金への「直接投資」にある】
 (2)地金型金貨(コイン)【金地金より売買コストが安い点にメリットがある】
 (3)純金積立【「スポット購入」でも購入手数料がかからない点にメリットがある】
 (4)金先物取引【典型的なハイリスク・ハイリターンの投資方法】
2.金投資と税金【取引方法により適用される税制が異なる】
 (1)消費税【将来的に消費税率が引き上げられることは間違いない】
 (2)譲渡益課税【同じ譲渡所得でも取引方法により課税方法が異なる】
 
おわりに 【現在の国際金価格は「5,000ドル」あるいは「10,000ドル」を視野に置いた長期上昇トレンドの始まりに過ぎない】

前書きなど

はじめに

「1,000ドル乗せ」的中と「2,000ドル乗せ」宣言

 今から7年ほど前(2003年ごろ)になる。私は、偶然にも、ニューヨーク金先物市場の国際金価格(ドル建て価格)のチャートを見る機会があった。それまでの私は、金や金投資への関心はほぼ「皆無」という状況にはあったが、当時の金価格のチャートを見た瞬間、まるで何か「新しい発見」にでも出くわしたような「身震い」(むしゃぶるい)を覚えたことを今でも鮮明に記憶している。そして、たちまち金投資の「虜」(とりこ)になってしまった。まさに、自分だけの宝物(金)を見つけたという思いであった。
それ以来というもの、私は金や金投資に関する書籍、雑誌、資料を手当たり次第に読み漁り、何とか金市場に対する自分なりの「一家言」を構築しようとの思いから孤軍奮闘を続けてきた。そして、それだけでは飽き足らず、当時としては何の縁もゆかりもなかったある商品取引会社の門をたたき、同社が定期的に開催していた金投資セミナーの講師の機会を頂けるよう積極的に働きかけた。幸いにも、その商品取引会社の企画部の担当者の方は、まるで素人に近いその当時の私を快く受け入れてくれた。
人間は前向きになると向上心が芽生えてくるものである。さらに、私は、どうしても金投資の本を書いてみたいという気持ちを抑えることができず、以前、お世話になった出版社に掛け合い、金投資本の最初の出版にこぎつけることができた。それ以来、私は、まるで何かに取りつかれたように金の世界にのめり込むことになる。
というのは、当時の金価格ほど「安値」に放置され続けていた運用商品は他にはなかったからである。また、金市場は、まだまだ現在ほど多くの投資家に注目されてはいなかったこともあって、私は、ただただ多くの投資家に金投資の必要性(安値にある金こそが格好の投資対象になる)を訴えたかったからである。要するに、資産運用は「底値」近くに放置されている商品に投資することに尽きるからである。このことは、長年、資産運用に関わってきた私の「ひらめき」でもあった。
2004年以降というものは、私はまるで「水を得た魚」のように、誰にはばかることもなく、多くの金投資セミナーの参加者の方々を前にして、金価格の「1,000ドル乗せ」を熱く訴え続けてきた。こうした中で印象に残ることの一つは、当時の金価格の水準(1トロイオンス:400ドル前後、1g:1,400円前後)が、今回の上昇相場がスタートしてからまだ日が浅かったということもあって、多くの参加者が「疑いのまなざし」(半信半疑)で私の熱弁を聴いていたことである。
だが、現在(2010年11月8日)、金価格は、1,000ドルどころか「2,000ドル」の大台をも視野に入れながら、連日のように相次いで史上最高値を更新している。また、決して結果論ではなく、私は、2009年から2010年の多くの金投資セミナーにおいては、2010年までに、金価格が「1トロイオンス:1,385ドル」(±50ドル)を示現することを主張してきた。さらに、私は、大胆にも、「1,000ドル乗せ」の後には、当然のことながら「調整局面」(値幅整理と日柄整理)を迎えるものの、その次の上昇トレンドの高値の目標は「2,000ドル」であることもあわせて主張してきた。
ところで、この6~7年の間の一連の金価格の動きは、あの不測の「リーマン・ショック」の際の急落場面を除けば、その時々の各局面ごとに自分が考えた「シナリオ」にほぼ沿ったものであった。また、リーマン・ショックの際には、自分なりの「テクニカル分析」に基づいて、大きな不安を抱えていたセミナー参加者の方々に対し、当時の金価格の「下値」をほぼ的中させるとともに、理想的ともいえる「買い場」のヒントを提供することができた。このほか、上昇トレンドや下落トレンドにおける「要所要所」の高値や安値の見方についても、多くの皆様方に自分なりの「判断基準」をしっかりと説明することができた。金は、私にとってまさに「相性」のいい投資対象でもあった。
それでは、なぜ私のような者にこのような「芸当」ができたのか。それは金が「単一」の運用商品であり、株式や投資信託のような多数の銘柄や運用商品からなる投資ジャンルではなかったからである。私は、金投資の「勘所」(ファンダメンタルズ)を自分なりに明確にすることができたため、その時々の上昇トレンドや下落トレンドの動きを予測することができたものと思う。また、多少なりとも「テクニカル分析」の知識を持ち合わせていたため、その時々の上昇トレンドや下落トレンドの高値や安値の「目安」を判断することができたものと思う。つまり、金は私にとって、わかり易く「的」を絞りやすい投資対象でもあったといえる。
私は、金投資(資産運用)で成功する「秘訣」は、的を得た「勘所」を十分認識するとともに、常に心に余裕を持って対処することにあると考えている。そうすれば、金投資(資産運用)で資産を「2倍」どころか「3~4倍」に殖やすことも難しくないことを確信している。今後の金市場では、おそらく「3,000ドル」や「5,000ドル」といった、現時点においては思いもよらないようなスケールの大きい「上昇トレンド」が待ち構えているように思う。
本書は、私にとっては3冊目の金投資の書籍となるが、私のこれまでの投資経験を踏まえ、金市場の「ファンダメンタルズ分析」や金価格の「テクニカル分析」といった視点を交えながら、金投資の「勘所」を「俯瞰」して頂くべく執筆したつもりである。
本書が読者の方々の資産運用や資産形成に資することを願ってやまない。

2011年4月         著者

著者プロフィール

植田 進  (ウエダ ススム)  (

神奈川県小田原市出身。横浜国大教育学部卒業後、証券会社で営業とファンドマネージャーを経験した後、独立FPとして、横浜総合FP事務所を開設。CFP、一級FP技能士、テクニカルアナリスト、確定拠出年金アドバイザー、一種証券外務員などの資格を有し、中立・第三者の立場から講演・執筆・コンサルティングなど幅広い分野で活躍。主な著書に『お金の貯まる本』(エール出版)、『金で確実に資産を殖やしなさい』(すばる舎)、『株・金・外貨投資で儲ける上手な運用法』『これ以上やさしく書けない金投資入門』(実業之日本社)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。