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エルドアンが変えたトルコ 間 寧(著/文) - 作品社
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エルドアンが変えたトルコ (エルドアンガカエタトルコ) 長期政権の力学 (チョウキセイケンノリキガク)

社会一般
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発行:作品社
四六判
320ページ
定価 2,700円+税
ISBN
978-4-86182-972-7   COPY
ISBN 13
9784861829727   COPY
ISBN 10h
4-86182-972-0   COPY
ISBN 10
4861829720   COPY
出版者記号
86182   COPY
Cコード
C0031  
0:一般 0:単行本 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2023年2月20日
最終更新日
2023年6月30日
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書評掲載情報

2023-09-18 公明新聞
評者: 高橋和夫(放送大学名誉教授)
2023-09-16 日本経済新聞  朝刊
評者: 粕谷祐子(慶應義塾大学教授)
2023-08-18 週刊読書人
評者: 宮下遼(大阪大学准教授、トルコ文学・オスマン帝国史)
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紹介

大変革をもたらした“引力政治”とは何か?
BRICSの次、「NEXT11」として注目を集める新興国トルコ。その躍進を実現したエルドアン長期政権。政権維持の政治戦術を、現代トルコ研究の第1人者が、20年以上の現地調査とデータ分析に基づき解き明かす。地政学的要衝トルコの今後と、新興国の政治力学を理解するための必読書。

世界で注目が増す、トルコとは?
日本の2倍の広さの国土の1割が欧州、9割がアジアに存在する。国民8400万人の9割以上がイスラム教徒でありながら、国家制度を宗教的戒律から切り離した近代国家。NATO加盟国として第2の兵力を所有し、EU加盟を目指しかつユーラシアを舞台に独自外交戦略を展開。過去20年で、1人あたり国内総生産(GDP)は、約3倍に増え、GDP総額では世界20位に入る。無人戦闘機「バイラクタル」の活躍で知られるように製造業は活況を呈し、自動車産業は生産台数で欧州五指に入り、白物家電産業も欧州市場で首位を争う。

目次

はじめに
序章 なぜ一党優位を維持できたのか
コラム【1】エルドアンが首相になるまで

第1章 公正発展党とは――政党としての特質
一 イデオロギー
二 組織化
三 支持層
コラム【2】武闘派と穏健派――反体制派の戦略
コラム【3】エルドアンのちゃぶ台ひっくり返し――クルド武装組織との和平過程

第2章 後光力――経済政策と有権者
一 一党優位制と経済業績投票
二 一党優位制における個人の投票行動
三 後光の発生と消滅
コラム【4】エルドアンのハットトリック――サッカーと政治

第3章 庇護力――社会的保護の拡充
一 開発途上国における社会的保護
二 保健医療と年金
三 社会扶助
四 政権支持効果
コラム【5】難民のジレンマ?――トルコEU難民合意

第4章 言説力――民主主義からポピュリズムへ
一 エルドアンのポピュリズム
二 エルドアンの言説転換
三 劣勢での多元主義フレーム
四 優勢での多数派主義フレーム
コラム【6】もういちどイスタンブル――やり直し選挙での与党再敗北

第5章 危機を機会へ――二〇一六年七月クーデタ未遂
一 「トルコらしくない」クーデタの試み
二 学生支援から国家浸透へ
三 AKP政権との蜜月から対立へ
四 排除と便乗
コラム【7】誤算の清算――トルコのシリア侵攻

第6章 小党依存の強権化――集権的大統領制導入
一 議院内閣制から集権的大統領制へ
二 集権的大統領制の構造
三 大統領・国会同時選挙
四 与党集票力の低下
コラム【8】外向き、内向き、風の向き――AKP政権の外交

第7章 崩壊の予兆――統治能力低下と経済危機
一 IMF構造改革成果の消滅
二 大統領への集権と経済危機
三 集権的大統領制の脆弱性
四 政権交代の可能性
コラム【9】海峡の番人かNATOのジョーカーか――ウクライナ戦争

終章 引力政治から無力政治へ
コラム【10】トルコ大地震――与野党の復興選挙

注記/あとがき/参考文献/事項索引/人名索引

著者プロフィール

間 寧  (ハザマ ヤスシ)  (著/文

1961年生まれ。1984年,東京外国語大学英米語学科卒。1991年,中東工科大学(アンカラ,トルコ)行政学修士課程修了。2004年,ビルケント大学(アンカラ,トルコ)政治学博士課程修了。アジア経済研究所および東京外国語大学大学院客員教授。専門は,比較政治学,トルコ政治経済。最近の主な著作に,“Conservatives, nationalists, and incumbent support in Turkey,” Turkish Studies, Vol. 22 (2021),編著に『トルコ』(シリーズ・中東政治研究の最前線1,ミネルヴァ書房,2019年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。