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世界のミュージカル・日本のミュージカル
- 書店発売日
- 2017年12月14日
- 登録日
- 2017年10月19日
- 最終更新日
- 2017年12月12日
紹介
英語圏、仏語圏、独語圏、そして日本のミュージカルの歴史を紐解き、各国の作品の発展と変容、またその可能性について考察する。
目次
はじめに 渡辺 諒
第一部 世界のミュージカル
第一章 英語圏ミュージカル ミュージカル誕生――サヴォイ・オペラ 岩崎 徹
ミニ歴史:英米のミュージカル
1 サヴォイ・オペラとは
2 海賊版対策の『ペンザンスの海賊』
3 ミカドと黒人
4 元祖ミュージカルとしてのサヴォイ・オペラ
【コラム】パクろう、シェイクスピア(またはオムレットの味)/ブロードウェイでタイム・トラベル
第二章 仏語圏ミュージカル スペクタクル・ミュージカルの隆盛と変容 渡辺 諒
ミニ歴史:フランス・ミュージカル
1 フランス・ミュージカル
2 「夢の仕掛人」プラモンドン
『スターマニア』
『ノートルダム・ド・パリ』
3 「夢の構築者」アティア&コーエン
『十戒』『風と共に去りぬ』
『太陽王』
『モーツァルト』『1789』
『アーサー王伝説』『ミスタンゲット』
4 おわりに
【コラム】日本の独仏ミュージカル
第三章 独語圏ミュージカル ウィーン版『エリーザベト』の「死の舞踏」――ライトモチーフと演出の重層性 関根裕子
はじめに
1 ハプスブルク帝国の崩壊とエリーザベト
2 ハプスブルク神話からの脱却
3 ライトモチーフ的手法とリプライズの分析
4 「死の舞踏」
5 分析
死の世界のテーマ
愛のテーマ
「あなた(パパ)みたいに」のリプライズと「死の世界の響き」
愛の限界、民衆の声(憎しみ)のモチーフ
おわりに
【コラム】ウィーンのミュージカル劇場事情
第二部 日本のミュージカル
第四章 小林一三「国民劇」構想を読む 安冨 順
はじめに 幻の国民劇場構想
1 蘇峰/\徳富氏
2 国劇刷新論
3 新国民劇論
4 保存し得べからざる歌舞伎劇
5 朗らかに、清く、正しく、美しく
6 花柳芸術の謀反人
7 調和の思想
8 『河童まつり』と「国民劇」構想
おわりに 「国民劇」は実現されるか
【コラム】今はなき胸像――久松一聲
第五章 宝塚「歌劇」の変遷と男役の変遷――歌劇、レビュー、そしてミュージカルへ 中本千晶
はじめに
1 「歌劇」の時代
「宝塚少女歌劇」の誕生
「やむを得ない存在」としての男役
2 「レビュー」の時代
「歌劇」から「レビュー」へ
「男役人気」の急上昇
3 「ミュージカル」の時代
「歌劇」から「ミュージカル」へ
進化する男役――「ヅカ調」からの脱却
「ベルばら」そして海外ミュージカル時代へ
4 現代――「諸刃の剣」としての男役
スターシステムと「タカラヅカ流・愛の方程式」
2.5次元における男役・娘役の強み
『エリザベート』二十周年における新局面
おわりに
【コラム】タカラヅカ・娘役の変遷
第六章 日本のミュージカル受容――海外ミュージカル・オリジナル作品・2.5次元ミュージカル 渡辺 諒/下川晶子
1 日本における海外ミュージカル(渡辺)
海外ミュージカル今昔
四季VS 宝塚
2 日本のオリジナル・ミュージカル(渡辺)
オリジナル・ミュージカル
和製ミュージカル
翻案ミュージカル
3 2.5次元ミュージカル(下川)
【コラム】カブキ最新事情(渡辺)
おわりに 岩崎 徹
ミュージカル作品年表
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。