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取引情報
立石おじさんのおかやま昔話 第四集
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年3月31日
- 書店発売日
- 2021年3月26日
- 登録日
- 2021年3月3日
- 最終更新日
- 2021年3月22日
受賞情報
2004年久留島武彦文化賞 2007年山陽新聞賞
紹介
民話の楽しさ、語りの楽しさを、もっと多くの人に味わってもらおうと刊行している立石おじさんの昔話集の第4弾
四季を花色で区分し、それぞれの季節ごとに14話、計56話を収載している。
春は「菜花色の民話」―「見るなのタンス」はキジに化かされた若い木こりの話。「雨降り鬼」は、雨乞いを頼んだ鬼に礼に娘を嫁にやることに……。
採話数1万話を超えるというなかからこれまでの民話集に掲載していない話や、少し長め話も載せている。
目次
■目次
一 菜花色の民話
見るなのタンス/雨降り鬼/オオカミのお産/餅からおかね/屁こき嫁/小僧とそら豆/のれんの目じるし/日和見の漁師/猿婿入り/行々子とヨシキリ/カッパの恩返し/キツネと立岩/神の峰のムカデ退治/大根のトウ
二 芙蓉色の民話
虎狼よりモルが怖い/犬むかし/馬方とカッパ/キジの恩返し/五月節句の始まり/若返りの水/蘇民将来と疫病/モグラと太陽/火の玉になって帰る/大宮踊りの始まり/妻を取りに来た猫/大蛇と煙草/剣とソロバン/ソロバン名人
三 桔梗色の民話
山芋掘り/スズメの恩返し/ニワトリの鳴き声/日本一の屁ひり爺/山ん婆と子ども/もの言う魚
/古寺の化け物/小豆洗い/風呂は野つぼ/金の茶釜/牛に引かれて善光寺/シイタケの始まり/鯛をつくる/手打ちと半殺し
四 椿色の民話
跡隠しの雪/盗品の分配/餅争い/観音様になった岡/宝来る水/祝い直し/雪女房/久助の頓智/カラ、ゴキ、クタ/ズイトンと狐/取り付こうか引っ付こうか/白かったカラス/人のことは気になる/ソロバン上手/日本一のほら吹き
前書きなど
■あとがき
民話、民謡、謎々、諺などの口承文芸は、ほぼ口承の世界では消滅したといってよいだろう。調査を始めて六十年、いきいきと伝えられたものが消え去るという現実が来るとは想像もしていなかったことだ。
民話の調査を長年にわたって行ってくるなかで、語りもするようになった。そして新しい語り手を養成するための「立石おじさんの語りの学校」を各地で開らいてきた。その中から語り手が生まれ、岡山県語りのネットワークの組織もでき、各地で活溌に活動している。
民話の楽しさ、語りの楽しさを、もっと多くの人に味わっていただくため読みやすい民話集を出版しようと努力し、これまで六冊を刊行してきた。
本書は、これまでの民話集に載っていない話、少し長い話も載せている。話は、四季を花色で区分し、それぞれの季節ごとに十四話を収載、楽しんでいただけるように工夫した。楽しみながら読んで下さり、語って下されば幸いである。
本書は、民話を語って下さった多くの伝承者のみなさんなしにはできないものであり、感謝の意を表します。
上記内容は本書刊行時のものです。