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在庫あり
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取引取次:
ト|ニ|地方小
直接取引:あり(その他)
玄々斎随筆 ―墨匠・松井元泰の遺書 ―
A4判
縦210mm
横297mm
厚さ10mm
102ページ
上製
価格
2,300円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年11月1日
- 書店発売日
- 2018年11月12日
- 登録日
- 2018年7月5日
- 最終更新日
- 2018年11月15日
紹介
本書に掲載の原本は、奈良の製墨業「古梅園」六世とされる玄々斎(松井元泰)が、子孫のために記した墨づくりに関する遺言書である。
原文をページごとに、写真と翻刻を掲載。
全体の「解説」ページでは、玄々斎の墨づくりに対する思い、情熱、事績を紹介する。
江戸時代、墨は重要な文具であった。しかし、元泰以前の日本では古来の松煙墨(しょうえんぼく)づくりの技法が衰退し、油煙墨(ゆえんぼく)しか生産されていなかった。
墨の美を追求した当時の文化人たちは松煙墨を使用したがったが、日本製の松煙墨は手に入らなかったため、玄々斎は本場中国の墨を超える松煙墨をつくるという難題に立ち向う。
さらに、象の膠(にかわ)を使った墨づくりにも、幕臣を通じて極秘に挑戦―。
「モノづくり日本」の神髄がここに!
目次
はじめに「玄々斎随筆」との出会い
『玄々斎随筆』 影印・翻刻
『玄々斎随筆』注
『玄々斎随筆』 解説
一、『玄々斎随筆』の史料的位置づけ
二、元泰の時代と墨―元泰を取り巻く時代的背景―
三、『随筆』に見る元泰の事績
四、『玄々斎随筆』執筆の意図―墨匠・松井元泰の遺言―
(追記)「象が死んで墨になった話」
『玄々斎随筆』 解説 注
(追記)「象が死んで墨になった話」 注
松井元泰(玄々斎)関係年表
あとがき
前書きなど
(オビ文より)
「江戸時代、至高の墨を国産化した男の記録。
これほど興奮する一次史料はない。」
磯田道史(歴史学者、国際日本文化研究センター准教授)
日本の墨づくりを飛躍的に発展させた、墨職人の生の言葉が綴られた秘伝、遺戒の書。
上記内容は本書刊行時のものです。