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炎女 トロック 祥子(著/文) - 吉備人出版
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炎女 (エンニョ) 私史エッセイ (シシエッセイ)

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発行:吉備人出版
四六判
縦188mm 横127mm 厚さ20mm
329ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-86069-520-0   COPY
ISBN 13
9784860695200   COPY
ISBN 10h
4-86069-520-8   COPY
ISBN 10
4860695208   COPY
出版者記号
86069   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年9月
書店発売日
登録日
2017年9月19日
最終更新日
2017年10月2日
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紹介

1960年代のウイメンズ・リブ運動、70年代大切な人との死別、夫への反発……時代のうねりと絡み合い、「家族とは何か」「自立とは何か」を問い続ける。学業と仕事、妻、母として激動の人生を送ってきた著者の私史エッセイ。
― 人からは「炎女」と思われた私の人生は、炎のように激しいものだっただろうか。

私は62歳。備前に工房を持ち「手ひねりの備前焼」を業としている。
19歳でハンガリー動乱亡命者と国際結婚。彼は司馬遼太郎著『竜馬がゆく』のイメージモデルだった。東京で学生生活中に妊娠、二十歳でアメリカに移住、長男が誕生する。夫の学業、転職によってアメリカに7年、長女が誕生し、イギリス、次女の誕生、その後日本、ボルネオ、タイと18年で16回の引っ越しをしてきた。
子育てをしながら大学を卒業、備前焼の勉強も続け、1983年に備前に工房を建築する。穴窯を築き個展を主として活動。その間に夫との葛藤、自身のうつ体験、次女のコカイン中毒、長女、次女の結婚と出産、ニューヨークでのチャリティ個展……
「家族とは何か」「自立とは何か」異民族との結婚で幾度も考えさせられた。(はじめに)より

「ウイメンズ・リベレーション」運動は果たして私に、どのような影響を与えたのか。
亡くなった夫は事あるごとに、女性解放運動のせいで私の人格が変わったとなじっていた。
女性解放などと女性に拘(こだ)わる必要などない。要するに責任あるまっとうな人間に育つための、既成概念をいかに整理し、理解し、自分の身の丈にあった生き方を選び取るのか、解放という意味だと私は解釈したい。
人のモノサシではなく自分自身の尺度を持ち、健康な体と心を保つことを目標にして、
しっかり大地を踏みしめて生きることが、人として自由な究極の姿であるはずだ。(あとがき)より

目次

はじめに

プロローグ

第1章 国際結婚

第2章 ニューヨーク・長男

第3章 カルフォルニア・陶芸との出合い

第4章 ニューヨーク・長女

第5章 イギリス・次女

第6章 東京・備前

第7章 ボルネオ・備前

第8章 ロンドン大学・バンコック

第9章 備前・初窯

第10章 生きる

エピローグ

前書きなど

私は62歳。備前に工房を持ち「手ひねりの備前焼」を業としている。
19歳でハンガリー動乱亡命者と国際結婚。彼は司馬遼太郎著『竜馬がゆく』のイメージモデルだった。東京で学生生活中に妊娠、二十歳でアメリカに移住、長男が誕生する。夫の学業、転職によってアメリカに7年、長女が誕生し、イギリス、次女の誕生、その後日本、ボルネオ、タイと18年で16回の引っ越しをしてきた。
子育てをしながら大学を卒業、備前焼の勉強も続け、1983年に備前に工房を建築する。穴窯を築き個展を主として活動。その間に夫との葛藤、自身のうつ体験、次女のコカイン中毒、長女、次女の結婚と出産、ニューヨークでのチャリティ個展……
「家族とは何か」「自立とは何か」異民族との結婚で幾度も考えさせられた。(はじめに)より

版元から一言

「炎女」というタイトルは、展示会中にライトに照らされて粘土を練る著者の汗を見た書家に贈られた短冊から。
「備前焼の窯焚きを視つめて生きてきた、その炎の照り返しで赤鬼のような私の、二十数年間の窯ぐれ女を象徴している、そんな言葉である。」(著者)

大学進学で上京したばかりの著者は、ハンガリー動乱の亡命者である夫と19歳で国際結婚。
1960年半ば、アメリカでウイメンズ・リブ運動の胎動を聞く。時代の波にもまれながら、学業と仕事、妻、母、陶芸家として激動の人生を送ってきた著者の私史エッセイ。
著者の人生は東京オリンピックの前年1963年から始まる壮大なドラマをみているかのようだ。

著者プロフィール

トロック 祥子  (トロック サチコ)  (著/文

トロック祥子(トロック・サチコ)
備前焼陶芸家
1944年愛知県生まれ。1963年19歳でハンガリー動乱亡命者と国際結婚。夫は司馬遼太郎『竜馬がゆく』のイメージモデル。東京での学生生活中に妊娠、20歳でアメリカへ移住。長男、長女を出産し、イギリスで次女を出産。その後、日本、ボルネオ、タイなど国内外を18年間で16回の転居しながら、国際社会のなかで「家族とは何か」「自立とは」を問い続ける。
アメリカで偶然出合った陶芸に支えられ、1983年に岡山・備前に工房を構え、穴窯を築き個展を中心に作陶活動を続ける。
岡山県備前市在住。2018年夏には米国サンフランシスコに帰国。

上記内容は本書刊行時のものです。