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データでみる岡山 岡山理科大学『岡山学』研究会(編) - 吉備人出版
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データでみる岡山 (データデミルオカヤマ) 巻次:13

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発行:吉備人出版
A5判
縦21mm 横14mm 厚さ7mm
重さ 250g
205ページ
並製
価格 1,400円+税
ISBN
978-4-86069-459-3   COPY
ISBN 13
9784860694593   COPY
ISBN 10h
4-86069-459-7   COPY
ISBN 10
4860694597   COPY
出版者記号
86069   COPY
Cコード
C0025  
0:一般 0:単行本 25:地理
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年2月
書店発売日
登録日
2015年12月6日
最終更新日
2016年2月10日
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紹介

情報地質学や植物生態学、気象学、統計学、マクロ経済学の専門家が、岡山を解析。
岡山の多様性が見えてくる!

目次

複雑な岡山の地質       能美洋介
岡山市の植生         太田 謙・波田善夫
岡山市の夏の気温と不快指数  大橋唯太
家計調査から見た岡山市    柳 貴久男
大学生のリスク認知能力    中村克之・三原裕子

前書きなど

 岡山理科大学『岡山学』研究会が刊行する、シリーズ『岡山学』がこの『データからみる岡山』で一三冊目になります。
 岡山理科大学『岡山学』研究会は、一九九九年に岡山理科大学の総合情報学部(二〇一二年に新設された生物地球学部に移動したメンバーを含む)の教員が中心になって、「岡山」という地域を対象に、自然科学、人文科学、社会科学、情報科学などいろいろな方向から検討して、明らかにしていこうという目的で作られた研究会です。
 これまで「岡山市朝寝鼻貝塚」「備前焼」「吉井川」「旭川」「鬼ノ城と吉備津神社」「高梁川」「岡山の災害」「瀬戸内海」などをテーマに、シンポジウムを開催してきました。そしてシリーズ『岡山学』1として『備前焼を科学する』、同2として『吉井川を科学する』、同3~6として『旭川を科学するPart1』~『同Part4』、同7として『鬼ノ城と吉備津神社─「桃太郎の舞台」を科学する』、同8として『高梁川を科学するPart1』、同9として『岡山の災害を科学する』、同10として『高梁川を科学するPart2』、同11・12として『瀬戸内海を科学するPart1』、『同Part2』を刊行してきました
今年は昨年一二月に開催した第一六回『岡山学』シンポジウム「データからみる岡山」を一冊にまとめることにしました。これまでの岡山県内の特定地域を対象としたものではなく、いろいろなデータを用いて、いろいろな方向から岡山を検討したものです。
 まず、情報地質学が専門の能美洋介さんに、「複雑な岡山の地質」というテーマで、(独)産業技術総合研究所地質調査総合センターがインターネット上に公開している「二〇万分の一日本シームレス地質図」を使って、古生代から現代に至るまでの地学的な営みの結果できあがった岡山県内の多様な地質について述べていただきました。
 次に、植物生態学が専門の太田謙さんに、「岡山市の植生」というテーマで、現在と過去の植生データを用いて、岡山市の操山と龍ノ口山の戦後六〇年間の植生の移り変わりについて述べてもらいました。
 三番目に、気象学・大気環境学が専門の大橋唯太さんに、「岡山市における夏の気温と不快指数」というテーマで、気象庁によって観測された気象データを用いて、瀬戸内地域の夏の蒸し暑さの理由について、気温、湿度、風を中心に述べてもらいました。
 四番目に、統計学が専門の柳貴久男さんに、「家計調査から見た岡山市」というテーマで、平成二四年度の総務省統計局全国家計調査データをもとに、収支、食費、その中の肉類の消費などについて統計処理を行い、岡山市の家計の特徴について、実際のデータのみから述べてもらいました。
 五番目に、マクロ経済学・経済政策が専門の三原裕子さんに、「大学生のすがたから見る岡山県」というテーマで、岡山県下を含む中国・近畿地方を中心とする全国二〇大学の学生さんを対象に行ったアンケート調査のデータをもとに、岡山県出身者、岡山県下の大学に通う学生さんたちのアルバイト状況、資格取得に関する意識などについて述べてもらいました。
 以上のように、本書は、情報地質学、植物生態学、気象学・大気環境学、統計学、マクロ経済学・経済政策の専門家たちがそれぞれの分野に関わるそれぞれのデータを用いて、岡山という地域を明らかにしようとしたものです。いろいろな方向から検討することで、岡山の多様性が見えてきたも
のと思います。
 これまでの地域を中心としたテーマと違って、いろいろな岡山が見えてきたのではないでしょうか。本書が岡山という地域を少しでも知り、考える冊子としてお楽しみいただければ幸いです。
 二〇一五年一二月三日
岡山理科大学『岡山学』研究会代表 亀田 修一

版元から一言

情報地質学や植物生態学、気象学、統計学、マクロ経済学の専門家が、岡山を解析。
岡山の多様性が見えてくる!

著者プロフィール

能美洋介  (ノウミ ヨウスケ)  (

一九六四年、福岡県生まれ。岡山理科大学総合情報学部。地形面をコンピュータ上で再現し、それを使った地質や地形の成り立ちについて研究しています。
Natural gamma ray spectrometry for Yata active fault area. Proceedings, International sysmposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastracture Development in Earth and Allied Science. GIS-IDEAS 2006, The Japan-Vietnum Geoinformatics Consortium.(共著)
『「岡山検定」公式テキスト』(分担執筆「岡山の地理(地形・地質)」)岡山商工会議所編、二〇〇六年。

太田 謙  (オオタ ケン)  (

一九八一年、兵庫県生まれ。岡山理科大学自然植物園。植生の分布や発達と、地質・地形の関係を研究しています。
瀬戸内地方の二次林について、特に興味をもって調べています。最近は森林だけでなく、河川や湿原も興味を持って調査しています。
「岡山市瀬戸町における堆積岩地域の森林植生と地形属性」(共著)『HIKOBIA』(16号)、二〇一一年。「児島半島の植生」(共著・分担執筆)岡山学研究会編『シリーズ『岡山学』一二 瀬戸内海を科学する Part2』吉備人出版、二〇一四年。

波田 善夫  (ハタ ヨシオ)  (

一九四八年、広島県生まれ。岡山理科大学 学長(兼務 生物地球学部生物地球学科)。植物がなぜそこに生育しているのかについて研究しています。
「The vegetation on the granite rock area at Ashimori, Okayama City, S.W.Honshu, Japan.」(共著)Naturalistae, 16:19-27. 二〇一二年。「開析溶岩台地における斜面上側の地質が花崗岩域の植生に及ぼす影響」(共著)植生学会誌(31)、二〇一四年。

大橋 唯太  (オオハシ ユキタカ)  (

一九七二年、岐阜県生まれ。岡山理科大学生物地球学部、生物地球学科。身近な気象現象を対象に、地域の人間生活への気象・気候の影響について研究しています。野外での観測だけでなく数値シミュレーションも研究に取り入れています。
『環境気象学入門』(共著)大学教育出版、二〇〇七年。Numerical simulations of summer mesoscale heat-stress around the Seto Inland Sea,Japan. Journal of Meteorological Society of Japan, Vol.92, 2014
「東京二三区を対象とした夏季の睡眠障害と夜間の屋外熱環境の関係について」『環境情報科学論文集二八』、環境情
報科学センター(二八号)、二〇一四年。

柳 貴久男  (ヤナギ キクオ)  (

一九六四年、福岡県生まれ。岡山理科大学総合情報学部。多量のデータ(ビッグデータ)から、そのデータの持っている隠れた情報を見つけ出すための手法やそのためのソフトウエアの開発をしています。 また、データをわかりやすいグラフの形で表現することを行っています。 そのほかに、統計教育関連についても研究しています。
『新・情報社会人のすすめ』(一九九七)ぎょうせい 情報教養研究会著 一部分を担当。「COMPUTER ASSISTED STATISTICAL EDUCATION― THE COURSE OF STATISTICAL EDUCATION BASED ON WEB COMPSTAT」 (共著)二〇〇六年。

中村 勝之  (ナカムラ カツユキ)  (

一九七一年、山口県生まれ。桃山学院大学経済学部。行動経済学を足掛かりに、若者のさまざまな意思決定について研究しています。現在は行動経済学で用いられるアンケートと心理尺度を組み合わせたアプローチを採用しています。
『大学院へのミクロ経済学講義』現代数学社、二〇〇九年。『大学院へのマクロ経済学講義』現代数学社、二〇〇九年。「反射効果に関する実証的一考察~高校生対象のアンケート調査を通して~」『桃山学院大学経済経営論集』(第55巻第4号)、二〇一四年。

三原 裕子  (ミハラ ユウコ)  (

一九七七年、兵庫県生まれ。岡山理科大学総合情報学部。少子・高齢化社会における社会保障制度の在り方、また人口動態が発展、成長に及ぼす影響について興味があります。
「親の要介護の程度と公的介護保険制度」『応用経済学研究』勁草書房、二〇一二年。Relationship between Family Care and Public Care Services for the Elderly,Modern Economy,二〇一五、Effects of Public Health Investment on Economic Development through Fertility,Macroeconomic Dynamics,Cambridge University Pres, (Forthcoming)(共著)二〇一五年。

上記内容は本書刊行時のものです。