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戦争・詩・時代 堀内 統義(著/文) - 創風社出版
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戦争・詩・時代 (センソウ・シ・ジダイ) 平和が平和であるために (ヘイワガヘイワデアルタメニ)

文芸
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発行:創風社出版
四六判
208ページ
並製
価格 1,500円+税
ISBN
978-4-86037-230-9   COPY
ISBN 13
9784860372309   COPY
ISBN 10h
4-86037-230-1   COPY
ISBN 10
4860372301   COPY
出版者記号
86037   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年8月
書店発売日
登録日
2016年8月9日
最終更新日
2017年9月26日
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受賞情報

第13回 日本詩歌句随筆評論大賞評論部門奨励賞受賞

書評掲載情報

2016-09-09 週刊読書人
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紹介

正岡子規や大和田建樹が生きた明治。尼崎安四の強靱、清冽な詩精神。富澤赤黄男の戦場での真情。戦争や治安維持法のもとで青春を過ごさざるを得なかった詩人たち。近代日本社会の歩みのなかの詩人たちと戦争の関わりを振り返る。

「(戦後70年を経て安全保障関連法案成立、集団的自衛権行使を容認する法的整備が進められるに至った)こうした時期、わたしは近代日本社会の歩みのなかで、詩人たちが戦争と、どのように関わり合ったかを、あらためて見てみたいと思う。過去の歴史は、常に現在からの審判に向き合わねばならない。というまなざしよりも、確かめることによって新たな未来に向けて、しっかりと、いまを考えたいと思うからだ。」(はじめにより)

目次

1.はじめに

2.日清戦争と正岡子規
 2-1.新聞「日本」
 2-2.新聞「小日本」の編集長を
 2-3.明治のナショナリズムのなかに
 2-4.近衛師団付従軍記者
 2-5.金州雑詩
 2-6.子規の新体詩の可能性
 2-7.国あり新聞無かるべからず、戦あり新聞記者無かるべからず。

3.唱歌と軍歌 大和田建樹?
 3-1.夕空はれて あきかぜふき
 3-2.すつる命は、君のため
 3-3.愛国的国民感情の生成
 3-4.歴史は完結していない

4.詩人伍長 尼崎安四?
 4-1.五年にわたり南洋を転戦
 4-2.ゆえしらず孤独で、狂おしく
 4-3.詩をいかの墨でつくったインクで
 4-4.これはこの世の人ならず
 4-5.風のかたみ

5.やがてランプに戦場のふかい闇がくるぞ 富澤赤黄男
 5-1.一億起つしののめの富士のふもとより
 5-2.新興俳句運動とその時代
 5-3.寒梅にあはれ鬱金の陽射かな
 5-4.藁に醒めちさきつめたきランプなり

6.治安維持法のもとで
 6-1.山部珉太郎
  6-1-1.朝鮮総督府で働きながら
  6-1-2.詩誌が発禁に
 6-2.『南海黒色詩集』「記録」「四国文学」など
  6-2-1.言論と表現の自由
  6-2-2.「記録」「四国文学」など
 6-3.木原実(木原健)
  6-3-1.ウスリーの荒野で
 6-4.永井叔
  6-4-1.音楽托鉢・大空詩人
 6-5.野田真吉
  6-5-1.軍隊に召集され詩を放棄
  6-5-2.死ぬであろう時まで、気ままに詩でも作って
  6-5-3.映像作家として

7.平和が平和であるために
 7-1.徳永民平 星の輝きに世紀の悪夢を
 7-2.敷村寛治 ありのままの暮らしに歴史を問う
 7-3.図子英雄 軍神の母を凝視めて
 7-4.香川紘子 ヒロシマ

8.おわりに

前書きなど

「(戦後70年を経て安全保障関連法案成立、集団的自衛権行使を容認する法的整備が進められるに至った)こうした時期、わたしは近代日本社会の歩みのなかで、詩人たちが戦争と、どのように関わり合ったかを、あらためて見てみたいと思う。過去の歴史は、常に現在からの審判に向き合わねばならない。というまなざしよりも、確かめることによって新たな未来に向けて、しっかりと、いまを考えたいと思うからだ。」(はじめにより)

版元から一言

今という時代に、著者の次のような思いが届いてほしい。
「(戦後70年を経て安全保障関連法案成立、集団的自衛権行使を容認する法的整備が進められるに至った)こうした時期、わたしは近代日本社会の歩みのなかで、詩人たちが戦争と、どのように関わり合ったかを、あらためて見てみたいと思う。(中略)確かめることによって新たな未来に向けて、しっかりと、いまを考えたいと思うからだ。(あとがきより)」

著者プロフィール

堀内 統義  (ホリウチ ツネヨシ)  (著/文

著者紹介1
1947年1月10日生まれ。
詩集に『平和風平和な街にかかる祝祭星座』(冬至書房)『罠』(昭森社)『海』(創樹社)『日の雨』(ミッドナイト・プレス)『よもだかんとりーぶるうす』(インクスポット)『まぼろしの日々、日々のまぼろし』(マルコボ・コム)『夜の舟』、『楠樹譚』、『耳のタラップ』、『ずっと、ここに』(創風社出版)他。
エッセイ集に『喩の島の懸崖』、『浮游蕩蕩 まつやまイエスタディ&トゥデイ』(創風社出版)『愛媛の地名 小さきものへのめまい』(愛媛県文化振興財団)。
評伝に『峡のまれびと 夭折俳人芝不器男の世界』(邑書林)『芝不器男』、『恋する正岡子規』(創風社出版)他。
共著に『歴史と文学の回廊 四国』(ぎょうせい)『四国遍路地図』然4巻(東海図版)『愛媛県謎解き散歩』(新人物往来社)他多数。
現在、不器男の俳句や文章をめぐる「不器男旬報」を随時刊行している。

追記

2016年8月12日「utaco drip」にて出版記念「堀内統義ポエトリーリーディング」を開催します。

上記内容は本書刊行時のものです。