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スマート農業のすすめ 渡邊智之(著/文) - 産業開発機構
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スマート農業のすすめ (スマートノウギョウノススメ) 次世代農業人 スマートファーマー の心得 (ジセダイノウギョウジン スマートファーマー ノココロエ)

自然科学
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A5判
縦210mm 横148mm
180ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-86028-294-3   COPY
ISBN 13
9784860282943   COPY
ISBN 10h
4-86028-294-9   COPY
ISBN 10
4860282949   COPY
出版者記号
86028   COPY
Cコード
C3061  
3:専門 0:単行本 61:農林業
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年5月8日
最終更新日
2018年5月8日
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紹介

昨今、農業生産者数は、農業生産者の高齢化に伴い年々減少の一途を辿っている。
そんな中、ICTやロボット技術を活用する「スマート農業」が注目を集めている。
本書では、次世代の農業を担う若者や周辺事業者、さらには異業種から農業に参入を考えている企業の方々に
「スマート農業の現在地」と第4次産業革命につながる「これから進むべき方向」について事例を元に示唆している。
“かっこよくて”“稼げて”“感動のある”「新3K農業」を実現するための「スマート農業」実践に向けた必読の1冊である。

目次

はじめに

◆1章 日本の農業のめざすべき姿とは
1.1 社会的背景
1.2 異業種参入・6次産業化の実態
1.3 輸出拡大
1.4 アメリカ合衆国のTPP離脱
1.5 GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)認証取得拡大
1.6 これからの農業協同組合との関わり
1.7 安心・安全とは
1.8 メイド・バイ・ジャパニーズ(Made by Japanese)と日式農法
1.9 農業における規模の経済
1.10 農業生産者を取り巻くプレイヤー
1.11 比較されるオランダ農業
1.12 少量多品種生産
1.13 イノベーター不足

2章 「スマート農業」の夜明け
2.1 農業現場の課題解決には「よそ者、若者、馬鹿者」が必要
2.2 自然環境ではなく、ヒューマンエラーが命取りに
2.3 農業組織としての「経営理念・事業ビジョン」について
2.4 農業生産者の五感の「見える化」
2.5 作業日誌の共有
2.6 農業生産におけるコスト
2.7 匠の農業のノウハウ
2.8 地域活性化・地方創生

3章 「スマート農業」普及に向けた政府の取り組み
3.1 農業分野における情報科学の活用に係る研究会(2009年度)
3.2 アグリプラットフォームコンソーシアム(2010年度~)
3.3 農業分野におけるIT利活用に関する意識・意向調査(2012年農林水産省)
3.4 「日本再興戦略」&「世界最先端IT 国家創造宣言」(2013年)
3.5 スマート農業の実現に向けた研究会(2013年農林水産省)
3.6 農林水産分野におけるIT利活用推進調査(2014年農林水産省)&農業情報(データ)の相互運用性・可搬性の確保に資する標準化に関する調査(2014年総務省)
3.7 革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)(2014年~2017年)
3.8 クラウド活用型食品トレーサビリティ・システム確立(2014年度)
3.9 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)(2014年~)
3.10 農業情報創成・流通促進戦略(2014年6月)
3.11 知的財産戦略(2015.5 農林水産省)&農業ICT知的財産活用ガイドライン(農林水産省:慶應義塾大学委託)
3.12 「知」の集積と活用の場(2015年~)
3.13 農業経営におけるデータ利用に係る調査(2016年度)
3.14 農業データ連携基盤協議会(WAGRI)設立(2017年度)

4章 「スマート農業」が農業を魅力ある職業へ
4.1 「スマート農業」の現在位置
4.1.1 各種センサを活用した遠隔統合施設制御(次世代施設園芸、植物工場)
4.1.2 GPSを活用した農業機械の精密制御
4.1.3 スマートフォン、タブレットを活用した作業・生育管理
4.1.4 POSと栽培・在庫情報連携による販売管理
4.2 農業生産組織の大規模化
4.3 農業法人の実態

5章 匠(たくみ)の知識の形式知化に向けて
5.1 情報武装によるリスクヘッジ・ステークホルダー間でのリスクテイク
5.2 各種シミュレーション
5.2.1 作業時間から人件費の把握
5.2.2 コストの明確化により、収入増
5.2.3 作付シミュレーション
5.3 匠の技術(ノウハウ、ナレッジ、こだわり)継承
5.4 ブランド、フランチャイズ化
5.5 「知的財産」が農業生産者の新たな収益源に
5.6 非破壊センシング、クオリティの担保
5.7 選果データと生産管理データの融合
5.8 画像解析技術の進歩と病害虫対策
5.9 盗難、人災、犯罪
5.10 衛星活用・リモートセンシング
5.11 ロボット・ドローン・アシストスーツ
5.12 遠隔農法
5.13 スマート農産物

6章 次世代農業を担う人材育成
6.1 “かっこよく”“感動があり”“稼げる”「新3K農業」の実現
6.2 農業生産者のキャリア形成
6.3 「スマートファーマー」の育成
6.4 「アグリデータサイエンティスト」の育成
6.5 「スマートアグリエバンジェリスト」の育成

7章 フードバリューチェーン外でのニーズ
7.1 金融、保険業でのICT活用(アグリテック×フィンテック)
7.2 種苗メーカー
7.3 農業機械メーカーでは
7.4 農地バンク(農地中間管理機構)では

8章 次世代食・農情報流通基盤(プラットフォーム)【Nober】構築
8.1 Noberの想定機能
8.2 農業生産者と消費者のニーズをマッチング
8.3 次世代のトレーサビリティ
8.4 次世代バイヤー(プリンシパルバイヤー)の必要性
8.5 食品・農業関連のオープンデータ&ビッグデータ
8.6 知られざる野菜の流通上での規格、食品ロス(フードロス)
8.7 ローカルロジスティクスの実現
8.8 健康や防災などその他分野とのデータ連携(医福食農連携)
8.9 バイオテクノロジーとの融合
8.10 再生可能エネルギーとスマート農業
8.11 スマートアグリタウンについて

さいごに

著者プロフィール

渡邊智之  (ワタナベ トモユキ)  (著/文

渡邊 智之(わたなべ ともゆき)
日本農業情報システム協会 理事長
1993年富士通株式会社入社。
宅内交換機、宅内電話機の開発に従事、その後事業企画部門へ異動し、
医療・動物医療・農業に関するイノベーション創造に関与。「スマート農業ソリューション」の開発を主導。
2012年より、農林水産省において農林水産現場の情報化推進担当。
2014年に、ICTやIoT、AIなど「スマート農業」の利活用促進、人材の育成を目的とした
「日本農業情報システム協会(JAISA)」を設立し、同協会の理事長を務める。
農林水産業をICTで支援し、安心・安全で高付加価値な農林水産物の物流などにより、イノベーションを起こし、
さらには新たな職業や新たな雇用を生むことで、地域の活性化や地方創生に貢献することを生業としている。

上記内容は本書刊行時のものです。