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小児期発症慢性疾患患者のための 移行支援ガイド 水口 雅(監修) - じほう
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小児期発症慢性疾患患者のための 移行支援ガイド (ショウニキハッショウマンセイシッカンカンジャノタメノイコウシエンガイド)

医学
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発行:じほう
B5判
168ページ
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-8407-5029-5   COPY
ISBN 13
9784840750295   COPY
ISBN 10h
4-8407-5029-7   COPY
ISBN 10
4840750297   COPY
出版者記号
8407   COPY
Cコード
C3047  
3:専門 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年2月8日
最終更新日
2018年6月22日
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紹介

●小児科から成人科へ、スムーズな“移行”を実現するための必読ガイド!
●いま注目を集める“移行支援”を網羅的に知るためのガイドブック


近年、医療の発達とともに小児期慢性疾患患者の予後は大きく改善されており、治療を続けながら成人を迎える患者も少なくありません。成人以降に、引き続き小児科で治療を続けるか、成人科に移行して治療をしていくかの選択に直面する移行期患者にとって、スムーズな移行を進めるためには“移行支援”が必要となります。

本書は、移行支援をいかに進めるべきかのノウハウを、専門家によってわかりやすく解説した「ガイドブック」です。また、移行支援の現状や問題点を、実際に移行支援に携わる執筆者が実例とともに紹介し、移行支援の「いま」と「これから」がよくわかります。

目次

第1章 移行支援ガイド
Ⅰ 移行期とは
1 成人期の小児期発症慢性疾患患者の現状
2 “キャリーオーバー問題”から移行期支援へ
3 移行期患者を小児科でみる際の問題点
4 成人期の小児期発症慢性疾患患者に生じる社会制度上の問題点と課題
5 日本小児科学会:小児期発症疾患を有する患者の移行期医療に関する提言
Ⅱ 移行概念の始まりと広がり
1 米国における移行期医療の始まり
2 日本における移行の概念の普及
Ⅲ 移行支援プログラム
1 移行,転科,移行支援プログラムとは
2 目的
3 基本目標
4 年代別目標
5 主要要素
6 プログラムで目標とする6つの領域
7 行動計画
8 転科を成功させるための思春期の課題
9 有用なツール
Ⅳ 移行支援プログラムの参加者
1 患者と家族(保護者)
2 医師―小児科医,成人科医,プライマリケア医
3 看護師
4 心理士
5 薬剤師
6 その他の職種
Ⅴ 移行の進行を左右する要因
1 移行を阻害する要因
2 移行を成功させる要因
Ⅵ  移行支援にあたり知っておくべき小児・思春期の発達心理学的諸説
1 代表的な発達心理学的諸説
1.フロイトとその弟子たち
2.自我心理学
3.エリクソン
2 愛着とその障害
1.愛着
2.愛着障害
Ⅶ 就労支援に関する事項
1 移行期患者と就労
2 就業するために必要なこと
3 就労支援モデル
Ⅷ 移行支援プログラムの作成と進め方
1 移行支援プログラムにおける年齢の扱いと心理的課題
2 プログラムへの導入――最初の言葉かけと小児科医の心構え
3 プログラムの作り方と進め方
4 イベントにあわせたプログラムの作成

第2章 移行支援の実際
Ⅰ 10代患者への支援――看護師の立場から
1 看護師による移行支援の実際
1.「移行期支援ガイドブック」の完成まで
2.「ガイドブック」の内容と活用の実際
2 成人移行期における看護の留意点
1.意思・尊厳の尊重
2.情報共有
3.意思決定支援
4.協働
3 「移行期支援ガイドブック」の課題
Ⅱ 薬剤師による成人移行支援のポイント
1 思春期患者のアドヒアランスを保つために
1.薬剤師における移行支援の現状とその背景
2.思春期の患者
3.アドヒアランスを確立し維持するために説明・確認すること
4.薬剤師による定期的確認の必要性
5.おわりに
2 治療薬を保護者の管理から子ども自身での管理に移行させるには
1.小児慢性疾患患者を取り巻く問題点
2.アドヒアランス確立のために必要なこと
3.実際の現場で意識している指導
4.おわりに
Ⅲ 各疾患領域における移行支援
1 小児血液・腫瘍領域における移行支援
1.移行期医療と小児がん患者
2.現状と今後の展望
2 内分泌領域における移行支援
1.はじめに
2.DSDの移行期医療
3.おわりに
3 てんかん領域における移行支援
1.てんかん患者の移行における課題
2.成人てんかん診療の現状
3.課題を解消するための取り組み
4 心身医学領域における移行支援
1.はじめに
2.心身医学領域における移行の意味
3.移行を阻む要因とそれを乗り越えるための心構え
4.小児科から心療内科への移行の実際
5.移行先との連携
6.おわりに
5 先天性心疾患領域における移行支援
1.先天性心疾患の現状――増加する先天性心疾患患者
2.成人先天性心疾患の問題点
3.移行支援を必要とする先天性心疾患
4.移行支援を計画する際の注意点
5.その他
6 消化器領域における移行支援
1.消化器疾患患者のトランジション(移行)の現状
2.移行期患者と関わる際の配慮
3.おわりに
7 リウマチ領域における移行支援
1.はじめに
2.学会の連携による移行支援
3.課題と展望
8 アレルギー領域(気管支喘息)における移行支援
1.はじめに
2.気管支喘息における移行支援
3.おわりに
9 アレルギー領域(食物アレルギー)における移行支援
1.遷延する食物アレルギー患者の現状
2.小児科医としての役割
Ⅳ 小児慢性疾患成人移行期患者の妊娠・出産管理について
1 女性ホルモン補充療法(HRT)の適切な開始について
2 成人移行期における小児科医の役割
3 疾患特有の問題や合併症妊娠のリスクと管理
4 不妊治療や卵子提供,卵子凍結保存について
5 ステロイド性骨粗鬆症の予防的治療に関する見解
6 神奈川県立こども医療センターとの連携と取り組み
7 スムーズな移行に向けた最適なプログラムと時期

第3章 移行支援の現場から
Ⅰ 都立小児総合医療センターにおける移行支援について
1 移行期看護外来の発足に向けた準備と経過
1.移行医療の開始準備
2.移行期看護外来開始後から現状まで
2 移行支援の現状
1.移行支援の手順
2.多摩総合医療センターとの連携
3 看護師の役割ならびに課題
1.看護師の役割と課題
2.各科の移行期看護外来の事例
4 各診療科の移行支援の現状と課題
1.内分泌・代謝科
2.循環器科
3.血液・腫瘍科
4.腎臓内科
5 スムーズな移行・転院を妨げる課題
1.自立支援上の課題
2.転院時の課題
6 今後のあり方と課題

第4章 移行支援に役立つ情報・ツール
Ⅰ 移行支援に関する国内外の取り組みやインフォメーション
1 国内学会の提言・移行期医療に対する取り組み
1.小児科領域
2.内科領域
2 国内の役に立つサイト
3 海外の学会Statement・移行期医療に対する取り組み・役に立つサイト
1.米国
2.英国
3.オーストラリア
4.カナダ
Ⅱ 評価スケール
1 レディネスとアウトカム
1.レディネスとは
2.アウトカム
2 TRAQ
1.TRAQの概要
2.TRAQ日本語版について
3.使用方法
4.留意点
3 Six Core Elements

資料編
資料1 自己健康管理度チェックリストと評価
資料2 医療サマリー(共通)
資料3 移行支援プログラムのひな型・プログラムの作成
資料4 移行支援プログラムの原型・プログラムの振り返り
資料5 成人移行チェックリスト(患者用)<一般>
資料6 成人移行チェックリスト(保護者用)<一般>
資料7 連携する価値がある職種
資料8 移行スケジュール(患者の目標)

上記内容は本書刊行時のものです。