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南摩羽峰と幕末維新期の文人論考 小林 修(著/文) - 八木書店
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南摩羽峰と幕末維新期の文人論考

発行:八木書店
A5判
376ページ
定価 9,800円+税
ISBN
9784840697668
Cコード
C0021
一般 単行本 日本歴史

出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年3月11日
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紹介

「幕末維新期の南摩羽峰」主要関連人

1、昌平黌時代
 *重野成斎(薩摩):後に東大教授。実証史学の基礎を築き、抹殺博士と呼ばれる。
 *鷲津毅堂(尾張):永井荷風の外祖父・「下谷叢話」
 *岡鹿門(仙台):「在臆話記」は幕末維新期の貴重な回想記
 *安達清風(鳥取):公用方として京都で活躍、維新後は不遇に終わった。「安達清風日記」
 *中村敬宇(幕臣):同人社 「西国立志編」。羽峰は「自由之理」の序を書く。
 *吉田松陰(長州):東北遊歴後、昌平黌に羽峰を訪ねる。
 *神田孝平(幕臣):共に杉田成卿に師事。地租改正の建言。元老院議官。「経済小学」

2、遊歴時代
 *石井密太郎(石河正龍):羽峰が師事した洋学者。薩摩藩に招聘され、島津斉彬の下、殖産興業に尽力。維新後は綿糸紡績の父と呼ばれる。その後故あり不遇。
 *杉田成卿(杉田玄白の孫):羽峰が師事した洋学者。医師。蕃書調所教授。
 *緒方研堂(緒方洪庵の義弟):羽峰が大阪で師事。洋学者。医師。適塾に対し独笑軒塾を開き、南北緒方と称せられる。
 *広瀬旭荘(広瀬淡窓の弟):羽峰が大阪で訪問。門下に長三州・藤井藍田・柴秋村・亀谷省軒など。漢文日記「日簡瑣事備忘」は貴重な記録。
 *柴秋村(徳島):大沼沈山門下から広瀬旭荘門下に。緒方洪庵に洋学を学び、羽峰と交友。
 *岸田吟香(岡山):藤森天山門下。大阪の藤澤東畡塾で羽峰と出会う。共に上京。明治維新後も交流。吟香はヘボンの助手として我国最初の和英辞書「和英語林集成」の編纂に尽力。「東京日々新聞」記者として盛名あり。銀座楽善堂を開き、ヘボン伝授の目薬精綺水を販売。画家岸田劉生の父。羽峰とは明治以後も交流。
 *松浦武四郎(伊勢):北方探検家。〈北海道〉の命名者。好事家。羽峰は昌平黌時代に海防問題の専門家としての松浦を訪ね、以後交流を重ねる。6年間に亘る蝦夷地代官時代の経歴に松浦から得た知見は大きい。
 *松田正助(書籍商):若き日、大塩平八郎の蜂起に際し窮民救済のため蔵書処分に尽力し罰せられる。また、池内大学が天誅に遭い、浪花橋上に晒された時、いち早く首と遺骸を取り納め、墓を建て、ねんごろに弔った義侠の人。羽峰の遊歴時、緒方研堂塾時代、チフスに罹り生死の間をさ迷ったが、正助は自宅に迎えて手厚く看護してくれた。

3、北海道時代
*平山図書頭成斎(幕臣):箱館奉行支配組頭、外国奉行。若年寄。維新後は神官。

4、京都藩邸学職―戊辰戦争
 *岡本監輔(阿波)樺太探検家 東京大学予備門教諭。慶応3年京都会津藩邸に蝦夷地の実情を聞くため羽峰を訪問。やがて秋月も同席。秋月から前夜坂本竜馬暗殺の報を聞く。
 *榎本武揚(幕臣):榎本艦隊が蝦夷地に向け品川沖を脱走、途中暴風雨に遭うも、仙台に寄港。羽峯は榎本を訪い、落城に瀕した会津救援のため援軍を要請。榎本は死士50人と資金を拠出した。

その他
秋月悌次郎・山本覚馬・新島八重など会津人多数
明治の儒者文人詩人、依田学海、三嶋中洲、大沼枕山・中根香亭

目次

第一部 南摩羽峰考証と論究
 羽峰・南摩綱紀論
 幕末維新期の南摩羽峰
 高田藩謹慎と赦免後の正心学舎
 大坂滞在と西国遊歴
 遊歴記録『負笈管見』
 攘夷と洋学と―遣米使節随行の挫折
 明治初年の南摩羽峰―乃チ甲冑ヲ解キ儒冠ヲ著ク(永訣詞)
第二部 羽峰の周辺
 松田正助―大阪本屋仲間行司
 石井密太郎―埋もれた洋学者
   余滴 杉田成卿のこと/石井密太郎 その後
 松浦武四郎―羽峰の蝦夷地代官時代を中心に
   余滴 羽峰と晩年の武四郎/蝦夷地の羽峰/平山省斎との交流
 安達清風―新出日記に記された桜田門外の変
 柴秋村―枕山の妻あるいは『下谷叢話』の一挿話
 秋月韋軒―西国遊歴と『観光集』
   余滴 『観光集』の伝存状況/秋月韋軒と水島閑鷗の和韻
第三部 幕末維新の残影
 フランク松浦と島崎藤村―〝黒船〟の残影
   余滴 岡谷繁実と偽勅使事件/岡谷繁実と大庭恭平
 中根香亭―あるいは『兵要日本地理小誌』伝説
 飯島半十郎と飯島虚心―そして『家事経済書』のこと

著者プロフィール

小林 修  (コバヤシ オサム)  (著/文

1946年生まれ。実践女子大学短期大学部教授。
日本近代文学専攻。
主な編著書 『徳田秋声全集』(八木書店:編集委員)、『近代文学草稿・原稿研究事典』(八木書店)、『争点日本近代文学史』(双文社出版、1995年4月)など

上記内容は本書刊行時のものです。