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出版者情報
ススメ!算法少年少女
たのしい和算ワールド
- 書店発売日
- 2013年10月9日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2024年2月25日
紹介
学問としてではなく、くらしやあそびの中で親しまれてきた江戸時代の数学「和算」。近年、算数・数学のおもしろさの本質を伝えるものとして、学校教育の場でも注目を集めています。本書は、東大寺学園で数学教諭として長年教鞭をとっている小寺裕先生が、未知なる数学「和算」の世界をご案内します。小・中学生にも解ける問題も多数掲載した、これまでなかった、子どもから大人まで楽しめる和算入門書です。江戸時代の文化としての「和算」の魅力をぜひ感じてみてください。
目次
巻之一 はじめまして和算
一、和算ってなんだ?――小説『算法少女』から
二、この土地の一辺の長さは?――和算の基本・開平術
三、ますます数学ができますように――和算を伝える貴重な文化財・算額
〈コラム〉和算という文化
巻之二 和算のきほん
一、鶴と亀はそれぞれ何頭?――便利な公式・盈不足
二、円の面積どうやって求める?――数学最大の研究テーマ・円周率
三、三角形の中の円の大きさは?――和算家大好き・内接円
四、お米1粒が一生分以上に?――累乗の計算
五、江戸の「算」3つ――奇遇算・入れ子算・杉形算
六、2400もの公式を集めたものも――公式集は和算の必須アイテム
七、公式を使いこなして「無用の用」に――『算法助術』と『精要算法』より
八、八十一で〝くく〟と読む――公式を楽しく覚える和算の歌
〈コラム〉算木の使い方[入門編]/二田の争い
巻之三 くらしの中の和算
一、このお米、いくら?――江戸時代のお金の計算
二、1両って、いまの何円?――江戸時代の物価の話
三、棒1本で山の高さを測る――江戸時代の測量術
四、江戸が3時なら大阪は?――江戸と大坂の時差を求める
五、道を造るには?――土地に道を造る術
六、“十干十二支”ってなに?――江戸時代の暦を知る
〈コラム〉算木の使い方[基礎編]
巻之四 和算というあそび
一、どうやって油を分ける?――遊びとして数学・油分け算
二、香りの種類は何通り?――江戸の遊戯・源氏香
三、お盆に見かけるあの形…――切子灯籠の表面積を求める
四、四畳半の並べ方は?――『算法童子問』より
五、絵本で楽しく算術を学ぶ――『絵本工夫之錦』より
六、ねずみじゃなくてたぬき算?――『算法珍書』より
七、うたいの中の算法――謡曲『竹弄』より
〈コラム〉わが家の和室は…/「水戸黄門」の和算
巻之五 算額にみる和算
一、天神さまの梅鉢紋を解く!――大阪府・畑天満宮の算額
二、大和の算額から――奈良県の5つの算額
三、今はなき幻の算額――北海道・義経神社の算額
四、墓石に彫られた算額!?――風変わりな算額たち
〈コラム〉遊歴算家
巻之六 映画「天地明察」より
〈コラム〉和算系小説
さくいん
上記内容は本書刊行時のものです。