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金子光晴の唄が聞こえる 松本亮(著) - めこん
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金子光晴の唄が聞こえる (カネコミツハルノウタガキコエル)

文芸
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発行:めこん
四六判
縦194mm 横135mm 厚さ203mm
重さ 380g
232ページ
上製
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-8396-0303-8   COPY
ISBN 13
9784839603038   COPY
ISBN 10h
4-8396-0303-0   COPY
ISBN 10
4839603030   COPY
出版者記号
8396   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年7月
書店発売日
登録日
2017年6月21日
最終更新日
2017年7月11日
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書評掲載情報

2017-10-15 毎日新聞  朝刊
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紹介

流浪の詩人金子光晴の最良の評伝。最も親しかった著者の遺作でもある。

目次

バトゥパハの女  
森三千代のこと  
土方定一のこと  
流浪の意味  
山中湖畔の宿  
R子のこと  
『愛情69』以後  

書きかけのあとがき
松本亮の優しさ(暮尾淳)

前書きなど

書きかけのあとがき
 「金子光晴の唄が聞こえる」は、雑誌『新潮』の一九八三年(昭和五十八年)四月号に、三五〇枚一挙掲載ということで発表された。その後まもなく単行本化されるはずのところ、事情により、そのまま三十数年が経過した。
 あっというまだといえば、それまでで、まあ、そんなものかと思ってもいたのだが、ここへきてマッちゃん、マッちゃんと金子の呼ぶ声が聞こえる。考えてみれば、私がもう金子大兄より一〇年も余分に生きていることで、なにか忘れてやしませんかというわけである。そんなことで一寸慌てこの本がやがて遅まきの初版本として世に現れることになった。他意はない。
 本意なのかどうか、葬式なんかいらん、俺のことなど研究してくれるななどと折に触れてはいっていたおどけの“金子さん”。そうなんだよね。研究されなくても、エロじい、ふうてん老人、といった風評がいまだまかりとおっている反骨の大詩人。なんの縁か、すさまじい最後の二五年間、そのそばであれこれを見させてもらうことともなった。金子光晴万華鏡の一端をしるし、その生きざまのよけいなことをかきおって、何ほざいとるといったところもあるかしれないけれど、まあご勘弁のほどを。
(2017年3月7日、著者が倒れる直前にかきかけたもの)

著者プロフィール

松本亮  (マツモトリョウ)  (

1927年、和歌山県に生まれる。
1948年、大阪外国語大学フランス語学科卒。
1951年、詩人金子光晴を訪ね、同氏没年(1975年)まで親交をつづける。
1953年、バレエ「白狐」(台本、演出)を松山バレエ団により上演。一九七〇年「高野聖」なども。
1968年、はじめてインドネシアを旅し、ワヤン上演を見る。
1969年、日本ワヤン協会を設立。以降、没年まで主宰する。
1998年、インドネシア共和国大統領より文化功労勲章を受ける。
2017年3月9日、多臓器不全で死去。

著書 『運河の部分』『ポケットの中の孤独』『人間、吹かれゆくもの』〈以上詩集〉。       
   『アンコール文明』『ジャワ影絵芝居考』『マハーバーラタの蔭に』『ワヤン人形図鑑』
   『ジャワ夢幻日記』『悲しい魔女』『ラーマーヤナの夕映え』『ワヤンを楽しむ』
   『新雑事秘辛(金子光晴との対話集)』
   『ジャワ舞踊バリ舞踊の花をたずねて――その文学、ものがたり背景をさぐる』

上記内容は本書刊行時のものです。