書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
ラオス全土の旅
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年3月
- 書店発売日
- 2016年4月10日
- 登録日
- 2016年8月26日
- 最終更新日
- 2016年8月26日
紹介
バスで山を越え、船で川を下り、ラオスの隅から隅へ。
500枚のカラー写真と地方ごとの詳細な地図、旅の必須情報がラオスの魅力をじっくり伝えます。
なぜアメリカとイギリスの雑誌でラオスが「旅したい国ナンバーワン」に選ばれたのか、よくわかります。
目次
ラオスの旅の基本情報
第1章 首都ビエンチャン
第2章 古都ルアンパバーンを訪ねて――国道13号線の旅
第3章 壺の平原とラオス愛国戦線野の故地へ――国道7号線と6号線の旅
第4章 ルアンパバーンからメコン西岸を南下する――サイニャブーリーへ
第5章 少数民族地帯と川旅の魅力――ボーケーオ、ルアンナムターへ
第6章 中国に接する最北部――ウドムサイ、ポンサーリーへ
第7章 中部からベトナム国境へ――ボーリカムサイ、カムムアンへ
第8章 サワンナケート、パークセーを拠点にして、さらに南へ
第9章 南部の秘境へ――ボーラヴェーン高原とアッタプー、サーラワン、セーコーンへ
第10章 カンボジアが近い――ワット・プーとシーパンドーンへ
前書きなど
【はじめに】から
ラオスはインドシナ半島の中央に位置する南北に細長い内陸国で、まわりを中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーの5ヵ国に囲まれています。周辺の国と比べると知名度は低く、情報も少ないため、行ったことがない人には、どんな国か想像もつかないかもしれません。
そんなラオスに私は1995年から毎年通い、写真を撮りながら全県を旅してきました。最初のころは、主要都市から少し離れただけで、とんでもない悪路が待っており、宿泊設備も劣悪で、外国人が旅行を楽しむには程遠い状態でした。しかし、近年、道路の整備も進み、徐々にではありますが、それほどの苦労を強いられることなく国内を移動できるようになってはきました。とはいえ、言葉の問題、文化、風習の違いなどがあって、地方ではまだまだ困難な旅が予想されます。何ごとも日本と同じようにはいかないのが現実です。
周辺の国と違って、ラオスには観光地と呼ばれるところがきわめて少なく、この国を旅した多くの旅行者も口を揃えて、「ラオスは何もない」と言います。 しかし、そう言う人たちが必ずまた来たいと言うのがラオスなのです。ラオスの旅の魅力は、観光地を回ることだけではなく、ラオスの人たちの生活圏に限りなく近いところで、彼らの暮らしの様子を垣間見たり、交流したりできるということなのです。日本では旅行で住宅街を見て歩くなどということはないと思いますが、ラオスの場合は、例えば国内を移動するバスも人々の生活圏の中を横切って行きます。バスの中からでもありのままのラオスの暮らしを見ることができ、ビエンチャンやルアンパバーンなどの大都市でも、一歩路地を入れば、そこには普通に暮らすラオスの人たちの姿があります。そして、これも多くの人が語るラオスの魅力の1つですが、この国の人たちは他の人と接する時の距離感が絶妙で、私たち外国人旅行者にも実に程良い感覚で接してくれるのです。「サバイディー」(こんにちは)と声をかけると、ほとんどのラオス人は笑顔で「サバイディー」と返してくれるはずです。日本人の多くは、現地の人と触れ合いたいとは思っていても、あまりしつこくされることは望まないと思いますが、ラオスの人たちは時に拍子抜けするほどあっさりしています。しかし、こちらのことはどこかでちゃんと見ていてくれ、困っている時にはさりげなく救いの手を差しのべてくれます。その距離感が絶妙で、実に心地好いのです。
本書ではそういったラオスの旅を楽しんでいただきたいという思いから、実際にこの国の隅から隅まで旅をした私自身の目線で、点ではなく線でラオスを紹介しています。通常のガイドブックは都市ごとに情報をまとめていますが、本書では旅するルートに沿って観光地や見どころを紹介するようにしました。したがって、これまであまり情報のなかった小さな町や村などのことも入ってきます。慣れないと地方のラオスを気楽に旅するというのは難しいかもしれませんが、ラオスの魅力にまいった人はそのうちきっと足を伸ばすことになるでしょう。
上記内容は本書刊行時のものです。