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近世仏教論 西村 玲(著/文) - 法藏館
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近世仏教論 (キンセイブッキョウロン)

歴史・地理
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発行:法藏館
A5判
厚さ26mm
重さ 701g
420ページ
定価 4,800円+税
ISBN
978-4-8318-6247-1   COPY
ISBN 13
9784831862471   COPY
ISBN 10h
4-8318-6247-9   COPY
ISBN 10
4831862479   COPY
出版者記号
8318   COPY
Cコード
C3021  
3:専門 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2018年1月31日
書店発売日
登録日
2017年12月8日
最終更新日
2017年12月29日
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紹介

「堕落」など、ネガティブなイメージが今なお根強い近世仏教。しかし、そこには個性豊かな近世独自の思想が育まれ、近代・現代の仏教にまで影響を及ぼしていた。

 では、そういった思想はどのように深められていったのか。また、近世の仏教は、キリシタン・儒者・世俗の科学的合理主義者といった「他者」とどのように向き合い、どのような思想を提示し得たのか。

 中国・明末仏教や次代の近代仏教までをも見据えた広角な視野から、“思想としての近世仏教”の姿を描いた論考16篇を収録した、学界待望の論文集。

入門的な論文から、各論に踏み込んだ専門的な論文までを収録し、当該分野を志す初学者から専門家まで、幅広い読者にオススメ!

 第Ⅰ部 近世仏教の展開
  近世仏教論
  教学の進展と仏教改革運動

 第Ⅱ部 明末仏教と江戸仏教
  慧命の回路―明末・雲棲?宏の不殺生思想―
  虚空と天主―中国・明末仏教のキリスト教批判―
  東アジア仏教のキリスト教批判―明末仏教から江戸仏教へ―
  明末の不殺放生思想の日本受容―雲棲?宏と江戸仏教―

 第Ⅲ部 キリシタンと仏教
  近世思想史上の『妙貞問答』
  近世仏教におけるキリシタン批判―雪窓宗崔を中心に―
  仏教排耶論の思想史的展開―近世から近代へ―

 第Ⅳ部 教学の進展
  中世における法相の禅受容―貞慶から良遍へ、日本唯識の跳躍―
  可知と不可知の隘路―近世・普寂の法相批判―

第Ⅴ部 伝統から近代へ
  釈迦信仰の思想史的展開―『悲華経』から大乗非仏説論へ―
  須弥山と地球説

第Ⅵ部 方法と実践
  「近世的世俗化」の陥穽―比較思想から見た日本仏教・近世―
  中村元―東方人文主義の日本思想史―
  アボカドの種・仏の種子―仏教思想は環境倫理に何ができるか―

西村玲略歴・業績目録
あとがき(末木文美士)
人名索引
※第Ⅰ部「近世仏教の展開」では、近世仏教全体を通史的に概観し、第Ⅱ部「明末仏教と江戸仏教」では、中国明朝末の仏教(主に臨済宗)とキリスト教との論争と、その論争と近世仏教の関係を、第Ⅲ部「キリシタンと仏教」では日本における近世から近代までの仏教とキリスト教の論争を扱う。第Ⅳ部「教学の進展」では、中世の法相宗の禅受容、近世の浄土律僧・普寂の法相批判といった教学的な問題、第Ⅴ部「伝統から近代へ」では、長い伝統をもつ仏教思想が近代の批判にどのように対応したのかという伝統と近代の相克を扱い、最後の第Ⅵ部「方法と実践」には、方法論的な問題を扱った論文を収録する。

目次

第Ⅰ部 近世仏教の展開
  近世仏教論
  教学の進展と仏教改革運動

 第Ⅱ部 明末仏教と江戸仏教
  慧命の回路――明末・雲棲?宏の不殺生思想――
  虚空と天主――中国・明末仏教のキリスト教批判――
  東アジア仏教のキリスト教批判――明末仏教から江戸仏教へ――
  明末の不殺放生思想の日本受容――雲棲?宏と江戸仏教――

 第Ⅲ部 キリシタンと仏教
  近世思想史上の『妙貞問答』
  近世仏教におけるキリシタン批判――雪窓宗崔を中心に――
  仏教排耶論の思想史的展開――近世から近代へ――

 第Ⅳ部 教学の進展
  中世における法相の禅受容――貞慶から良遍へ、日本唯識の跳躍――
  可知と不可知の隘路――近世・普寂の法相批判――

第Ⅴ部 伝統から近代へ
  釈迦信仰の思想史的展開――『悲華経』から大乗非仏説論へ――
  須弥山と地球説

第Ⅵ部 方法と実践
  「近世的世俗化」の陥穽――比較思想から見た日本仏教・近世――
  中村元――東方人文主義の日本思想史――
  アボカドの種・仏の種子――仏教思想は環境倫理に何ができるか――

西村玲略歴・業績目録
あとがき(末木文美士)
人名索引

著者プロフィール

西村 玲  (ニシムラ リョウ)  (著/文

元公益財団法人中村元東方研究所専任研究員。専攻は近世日本仏教思想史。2010年に「普寂を中心とする日本近世仏教思想の研究」により日本学術振興会賞ならびに日本学士院奨励賞を受賞。著書に『近世仏教思想の独創―僧侶普寂の思想と実践―』(トランスビュー、2008年)がある。2016年逝去。

上記内容は本書刊行時のものです。