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柳田聖山集
巻次:4
臨済録の研究
発行:法藏館
A5判
重さ 962g
552ページ
定価
18,000円+税
- 初版年月日
- 2017年3月20日
- 書店発売日
- 2017年4月20日
- 登録日
- 2016年12月8日
- 最終更新日
- 2017年4月1日
紹介
文献学の手法を本格的に取り入れた柳田禅学。入家義高に俗語研究を学び、臨済義玄の説法には、唐末五代の河北という特定の俗語があることを発見。臨済禅草創期の歴史的背景を解明し、戦後の臨済録研究を一新させた。9世紀ごろの中国は中央集権国家体制も疲弊しつつあり、地方豪族などの新興勢力が台頭してくる時代であった。武宗の破仏令(会昌の破仏令)によって、廃仏毀釈が断行されるなか、臨済は河北を中心に新しい禅を立てていく。このような新しい禅が勃興してくるのも、著者は、新興の地方的な勢力による新文化創造の一環と捉えた。臨済が新しい仏法を起した歴史背景に注目したのである。また、徹底的な文献学の手法によって、臨済語録の原初的なものから臨済録へ、さらに諸本形成に至る書誌的研究成果を収載。また、臨済義玄以降の臨済宗興隆の軌跡を解明。
目次
一 興化存奨の史伝とその語録
――中国臨済禅草創時代をめぐる文献資料の綜合整理、覚書(その1)――
二 唐末五代の河北地方における臨済録成立の歴史的社会的事情
――中国臨済禅草創時代をめぐる文献資料の綜合整理、覚書(その2)――
三 南院慧?
――中国臨済禅草創時代をめぐる文献資料の綜合整理、覚書(その3)――
四 臨済栽松の話と風穴延沼の出生
――中国臨済禅草創時代をめぐる文献資科の綜合整理、覚書(その4)――
五 臨済録ノート
――中国臨済禅草創時代をめぐる文献資料の綜合整理、覚嘗(その5)――
六 臨済録ノー卜(続)
――中国臨済禅草創時代をめぐる文献資科の綜合整理、覚書(その6)――
七 臨済のことば『臨済録』ロ語訳の試み
八 訓註臨済録の補訂
九 『臨済録」と『歎異抄』
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。