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「ドル化」政策の検証
- 書店発売日
- 2018年5月15日
- 登録日
- 2018年4月12日
- 最終更新日
- 2018年4月12日
紹介
米ドルに法貨規定を与える「ドル化」政策において、決済がどのように行われるのか、現金通貨、預金通貨、中央銀行預け金はいかなる性格をもつのか、市中銀行や中央銀行は存続するのか、米ドルがどのように獲得されているのか、を主な論点としその内実を検証。通貨論、世界経済論、米国経済論、発展途上国経済論、地域研究等の研究領域を織り交ぜ論点に迫る。
目次
はしがき
序章 本書における課題設定
第1節 「ドル化」政策の概要
第2節 「ドル化」政策をめぐる概念と先行研究
─どのように「ドル化」政策は捉えられてきたのか
第3節 本書における課題設定
第1章 「ドル化」政策導入の経緯
第1節 問題の所在
第2節 「ドル化」政策導入の経緯
第3節 米国側の反応
第4節 小括
第2章 「ドル化」国における通貨概念
第1節 問題の所在
第2節 「ドル化」国における決済制度
第3節 「ドル化」国における市中銀行の機能および預金通貨
第4節 「ドル化」国における通貨概念
第3章 「ドル化」国の中央銀行
第1節 問題の所在
第2節 「ドル化」国の中央銀行の基本的機能
第3節 個別国における独自機能
第4節 「ドル化」国の中央銀行の限界
第5節 小括
第4章 「ドル化」国の対外経済関係
─国際収支分析を通じた米ドル流出入の検討を中心に
第1節 問題の所在
第2節 「ドル化」国における国際収支の「見方」
第3節 エクアドルの対外経済関係
第4節 エルサルバドルの対外経済関係
コラム 移民送金をめぐる諸論点
第5節 パナマの対外経済関係
第6節 小括
終 章 「ドル化」国における通貨制度の実態
第1節 「ドル化」国における通貨制度の実態の総括
第2節 「ドル化」国出現における米ドルや米国の役割
第3節 政策論としての「ドル化」政策
補 論 「ドル化」政策と対比しうる事例
─金本位制およびカレンシーボード制度,欧州共通通貨
ユーロ,ユーロ・ダラー市場
上記内容は本書刊行時のものです。