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石原莞爾のヨーロッパ体験
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2009年6月
- 書店発売日
- 2009年6月25日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2010年6月11日
紹介
若き日にドイツ留学した石原莞爾、彼はそこで何を考え、何を学んだのか?ドイツに向かい船上から、そしてポツダム、ベルリンから毎日のように妻にあてて書いた膨大な手紙から浮かび上がるもう一つの石原莞爾像。
目次
異色の日本人(序に代えて)
第一章石原莞爾の人間像
東京裁判酒田臨時法廷に立つ石原/破天荒な軍人/単なる軍人にとどまらない「文」の人/石原はなぜ日蓮に惹かれたのか
第二章ドイツへの船旅 その一
◆ドイツ留学と妻への手紙
神戸から香港へ/「新時代の新人」を自認する石原/随所に見られる西洋人批判/シンガポールからセイロン島へ
第三章 ドイツへの船旅 その二
◆妻への労りの手紙
エジプトに到着/ポートサイドからマルセーユまで/パリでオペラを観る/和服姿で周囲を驚かす/ベルリン到着/ホテル暮らし/ドイツ語の勉強に励む
第四章 ドイツでの生活 その一
◆『虹色のトロツキー』に描かれた石原像
ポツダムに下宿する/近所の子供たちと遊ぶ石原/西洋と日本の「愛」を論ず/紋付袴姿で人を驚かす/敗戦国の悲惨さを見る/精力的に軍事学研究を進める/民族・人種問題に言及/ 信仰へ邁進する決意
第五章 ドイツでの生活 その二
◆宮崎正義と石原
ナポレオンの戦跡を歩く/ドイツの農村への小旅行/ポツダムからシュラハテンゼーに転居/専制から自由へ、自由から統制へ/ドイツに溶け込んだエピソード/石原の死生観/敗戦国ドイツに地獄を見る/里見岸雄の本の独訳作業に奔走/石原の反米意識
第六章 ベルリン その一
◆石原の故郷に残る蔵書
ベルリンで知った関東大震災/「最終戦争」の発想の萌芽/ 「甘粕は信念の人、大杉は偉大な人物」/オットー中佐の戦史講義を受ける/映画・サーカス・演劇
第七章 ベルリン その二
◆中国ナショナリズムに理解を示した石原
激しいインフレ下のドイツ/ミュンヘン・プッチ/ナチスの動きに対する斎藤茂吉と石原の反応の違い/新しい下宿に移る/減っていった手紙のやりとり/虎ノ門事件/社会民主党の機関紙に里見の本の記事が出る/「法ノ為、国ノ為」――手紙の内容の変化/仏涅槃の法要
第八章 ベルリン その三
◆病気がちだった石原
日米外交の危機/ドイツを見る目の変化/結婚記念日、妻に感謝の手紙/イタリア、オーストリア旅行/中国の情勢の不安/殺伐としたドイツの世相/ドイツ滞在もあと半年/シベリア鉄道経由での帰国を考える/エーベルト大統領の死と大統領選挙/ドイツ語能力の高さ/帰国の途につく
上記内容は本書刊行時のものです。