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いつか見た映画館 大林 宣彦(著) - 七つ森書館
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いつか見た映画館 (イツカミタエイガカン)

芸術
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発行:七つ森書館
A5判
1368ページ
並製
価格 18,000円+税
ISBN
978-4-8228-3030-4   COPY
ISBN 13
9784822830304   COPY
ISBN 10h
4-8228-3030-6   COPY
ISBN 10
4822830306   COPY
出版者記号
8228   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2016年11月
書店発売日
登録日
2016年10月25日
最終更新日
2017年2月28日
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書評掲載情報

2016-11-13 東京新聞/中日新聞  朝刊
2016-11-13 毎日新聞  朝刊
評者: 川本三郎(評論家)
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紹介

サイレント、西部劇、戦争映画、コメディなど121作品への熱き想いを、俳優や監督の秘話を交え、豊富なイラストやスクリーンカットとともに語る。単行本1冊分の巻末解説「敗戦少年の『日米戦争映画』史──2015年の現在から。」を書き下ろし! 巻末付録として、1000を超える人名・作品索引を収録する。上下巻セット(各巻684ページ)・分売不可。

目次

【上巻】
序・口上。
寄せ書き。──本書と、その著者を紹介するための、応援コメント集。

「まえがき」に、代えて、──
予告編・この書物の正体。──2016・9・19という日に。

Ⅰ 娯楽映画の精髄
   ガンガ・ディン
   サリヴァンの旅
   ブーム・タウン
   白昼の決闘
   赤ちゃん教育
   遊星よりの物体X
   大平原
   ダラス
   ストレンジャー
   群衆
   雨
   黄色いリボン
   カンサス騎兵隊
   幌馬車
   三人の狙撃者
   二世部隊
   スイング・ホテル
   ジェニイの肖像
   ブロードウェイのバークレー夫妻
   スカラムーシュ(血闘)
   チャンピオン
   土曜は貴方に
   ママの想い出
   踊るニュウ・ヨーク

Ⅱ 占領期の日米映画
   或る夜の殿様
   無宿者
   獣の宿
   死の接吻
   象を喰った連中
   ホンドー
   大江戸五人男
   テキサス決死隊
   無法松の一生
   死の谷
   東京五人男
   コレヒドール戦記
   シミキンのオオ!市民諸君
   ターザンの復讐
   湖の琴
   別れの曲
   あばれ獅子
   素晴らしき哉、人生!
   密会
   地獄の英雄
   また逢う日まで
   大自然の凱歌
   御誂治郎吉格子
   夜の豹

Ⅲ 映画と音楽とその他のこと
   おぼろ駕籠
   甦る熱球
   この広い空のどこかに
   或る夜の出来事
   撃滅の歌
   三銃士
   晴れて今宵は
   必勝歌
   鴛鴦歌合戦
   社長と女店員
   ドリアン・グレイの肖像
   とんぼ返り道中
   湖中の女
   彼岸花
   わが恋は終りぬ

 INTERMISSION──幕間談話。

【下巻】
INTERMISSION(続き)

Ⅳ 戦争と映画
   風の又三郎
   失はれた地平線
   夜の河
   嵐の青春
   櫻の國
   わが心に歌えば
   次郎物語   
   月光の女   
   維新の曲
   暴力行為   
   開戦の前夜
   ヴァジニアの血闘   
   唄くらべ青春三銃士
   カーネギー・ホール
   長崎の歌は忘れじ
   リリー
   女
   ボヴァリー夫人
   そよかぜ   
   春の序曲
   伊豆の娘たち
   デュバリイは貴婦人
   二人の瞳
   ハリウッド玉手箱
   帰郷…
   マン・ハント
   薄桜記
   北西騎馬警官隊
   月の出の決闘
   運命の饗宴
   王将

Ⅴ 西部劇の快楽
   ミズーリ横断
   フロンティア・マーシャル(日本未公開)
   テキサス決死隊
   腰抜け二挺拳銃
   腰抜け二挺拳銃の息子
   スプリングフィールド銃
   マクリントック
   ネバダ決死隊
   キャット・バルー
   アルバレス・ケリー
   テキサス群盗団(日本未公開)
   サンタフェ(日本未公開)
   コロラド
   コルドラへの道
   プロフェッショナル9
   怒りの夜明け(日本未公開)
   アリゲニー高原の暴動(アルゲニーの反乱)
   拳銃無宿
   サン・アントニオ
   無頼の谷
   廃墟の群盗…
   荒野のガンマン
   大襲撃   

Ⅵ 原点としての無声映画
   御誂治郎吉格子
   バグダッドの盗賊
   百萬両秘聞
   アイアン・ホース

メイキング──巻末解説。
敗戦少年の「日米戦争映画」史。
──2015年の現在から、この100年を振り返って。

「あとがき」代りの、「あとがたり」。──2016年1月

映画談議のメイン作品
大林フィロソフィーを形づくる映画たち
収録作品のスクリーンを彩る人びと
大林宣彦フィルモグラフィー

装幀:和田誠
本文デザイン:川島進

版元から一言

★推薦の言葉

大林さん有り難う──山田洋次(映画監督)
 大林宣彦さんは映像作家として大切な人であるだけでなく映画人にとっては教師、映画ファンにとっては名ガイドとしてどれほど貴重な存在であるかということをこの著作を読んだ人は納得するだろう。
 かつて淀川長治さんが日本文化のために果たした思い役割をも大林監督は確実に受け継いでいってくれるに違いない。

古い昔の映画こそが、いま飛び切り新しい──川本三郎(評論家)
 映画がもっとも輝いていた戦後の特別な時期に大林さんは少年時代を送った。映画を見ることが生きることと重なった。実に幸福な映画体験である。
 大林さんは記憶のなかに大事にしまってあるあの頃の映画を、少年の心で次々に思い出してゆく。昔の映画が新しく立ち上がってくる。いま映画が、次々に現われては消えてゆく情報になってしまった時代にこそ、大林さんが少年の日に感動した映画の魅力をゆっくりと味わいたい。

大人気のオリジナル番組──井田寛(松竹ブロードキャスティング株式会社代表取締役社長)
 「大林宣彦のいつかみた映画館」は衛星劇場での放送開始以来、多くの視聴者の皆様からご好評をいただいています。今回、待望の書籍化が決まり、非常に感慨深く思います。書籍版では放送で語りきれなかった監督の思いやエピソードが追加され、番組をご覧いただいた方にとっても新鮮で魅力的な内容になっています。この本を通して大林宣彦監督の“映画の学校”をより多くの方々に楽しんでいただければ幸いです。

ケタ外れの映画愛──高橋克彦(作家)
 映画評を読んでこんなにどきどきわくわくしたのははじめてだ。自分が観た映画でも、大林さんは全然違うところに心を魅かれていて、それがあまりに深くて鋭くて悶絶してします。知らない映画はなおさらだ。人生を損したような悔しい気持ちになる。観ていれば私の生き方は別のものになっていただろう。これは大林さんの人生論だ。紹介されている映画を全部観れば私も大林さんのようになれるだろうか。なりたいなぁ。

著者プロフィール

大林 宣彦  (オオバヤシ ノブヒコ)  (

映像作家。1938年広島県尾道市生まれ。3歳の時に自宅の納屋で出合った活動写真機で、個人映画の製作を始める。上京後、16mmフィルムによる自主製作映画『EMOTION=伝説の午後・いつか見たドラキュラ』が、画廊・ホール・大学を中心に上映されジャーナリズムで高い評価を得る。『喰べた人』(63)はベルギー国際実験映画祭で審査員特別賞を受賞。この頃からテレビコマーシャルの草創期に本格的に関わり始め、チャールズ・ロビンソンの「マンダム」、ソフィア・ローレン、カトリーヌ・ドヌーヴなど外国人スターを多数起用。その数は2000本を超える。 77年『HOUSE/ハウス』で劇場映画にも進出。同年の『瞳の中の訪問者』と共に“ブルーリボン新人賞”を受賞。故郷で撮影された『転校生』(82)『時をかける少女』(83)『さびしんぼう』(85)は“尾道三部作”と称され親しまれている。『異人たちとの夏』(88)で“毎日映画コンクール監督賞”、『北京的西瓜』(89)で“山路ふみ子監督賞”、『ふたり』(91)で“アメリカ・ファンタスティックサターン賞”、『青春デンデケデケデケ』(92)で“平成4年度文化庁優秀映画作品賞”、『SADA』で“ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞”、宮部みゆき原作『理由』(04)で“日本映画批評家大賞・監督賞”、“藤本賞奨励賞”を受賞。『なごり雪』(02)『22才の別れ Lycoris葉見ず花見ず物語』(06)、『転校生 さよならあなた』(07)、『その日のまえに』(08)、最新作に『この空の花──長岡花火物語』(11)、『野のなななのか』(14)など多数。著作物も多く、近刊は第21回日本文芸大賞・特別賞受賞の「日日世は好日」(たちばな出版)、「なぜ若者は老人に席を譲らなくなったのか」(幻冬舎新書)、「大林宣彦の映画講義大全《転校生》読本」(発行:角川学芸出版)、「ぼくの映画人生」(実業之日本社)、「大林宣彦の体験的仕事論」(中川右介共著/PHP新書」など。現在、倉敷芸術科学大学で客員教授を、長岡造形大学でも客員教授に就任中。また毎年各地で開催される「古里映画学校」では“校長”なども務めている。2004年春の紫綬褒章受章、2009年秋の旭日小綬章受章。他、近年では、日本映画復興賞。イタリアのウディネで行われた「ファー・イースト・映画祭」で、生涯功労賞を受賞。海外での映画上映活動が多い。また、NPO日本民家再生協会の会長を務めている。

上記内容は本書刊行時のものです。