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自民党に天罰を! 公明党に仏罰を!
- 初版年月日
- 2017年9月
- 書店発売日
- 2017年9月23日
- 登録日
- 2017年8月15日
- 最終更新日
- 2017年9月13日
紹介
東京都議会選の大敗、地方選挙での敗北に相次で、支持率が急落してきた安倍自公政権。
「ゲタの雪」とたとえられてきた公明党と安倍自民党の連立を粉砕する!
目次
はじめに
序 章 「あの戦争は負けてよかった」 佐高信
第1章 公明党と創価学会
公明党と創価学会の行方(平野貞夫)
今だから語れる「YKK」「公明党」「沖縄」(山崎拓)
安倍政権を動かす「霞ヶ関の嫌われ者」(江田憲司)
人質事件で何も対応できなかった外務省の悲哀(高柳芳夫)
第2章 人脈と黒幕
パソナ南部靖之をめぐる政界人脈(森功)
橋を渡らぬ人が出世する世界で
逆噴射のエネルギーを持てるか(國重惇史)
ヤクザは憲法に守られていないのか?(川口和秀)
この際『朝日』は〝ヤクザ〟になれ(早野透)
最後のフィクサー児玉誉士夫を語ろう(髙山文彦・小俣一平)
「黒幕たちの戦後史」を語りつくす(保阪正康・森功)
児玉誉士夫・笹川良一・瀬島龍三・四元義隆ほか
前書きなど
はじめに
腐り切った安倍(晋三)政権を公明党(創価学会)が支えているというのが、現在のこの国の政治の構図である。
「自民党に天罰を、公明党に仏罰を」というプラカードは先年の安保法制という名の戦争法に反対する国会前の集会で掲げられていた。スピーチしようと思って、それを発見したのである。本質をえぐった卓抜な標語だと思った。また、積極的平和主義を皮肉った「積極的平和サギ」というのもあった。
公明党は自民党の国民をだます詐欺行為に共犯者として加わっている。
先ごろの都知事選挙では自民党と対立して小池百合子の側に付いたが、権力から離れられなくなったコウモリ党の面目躍如と言うべきだろう。
最近、大阪の「野党統一候補を求める」集会で講演した時、「自民党に天罰、公明党に仏罰」はいいが、維新には何罰か、と尋ねられた。それほどに大阪では維新が問題なのである。東京では小池の「日本ファースト」が維新の位置を示している。
毎日新聞政治部記者だった古川利明に『自民党“公明派”15年目の大罪』(第三書館)という本があるが、その中に「『自公』の二の舞。『(池田)大作ファシズム』と『橋下(徹)ハシズム』の握手」という興味深い節がある。
2012年秋に書かれたもので、橋下徹を代表とする「日本維新の会」は、結党宣言で「原則として全300小選挙区と比例ブロックに400人の候補者を擁立する」とブチ上げながら、次期衆議院選で公明党が候補者を立てる大阪、兵庫の6選挙区で候補者擁立を見送った。さらに、東日本で公明党が候補者を立てる北海道10区、東京12区、神奈川6区でも維新の会は立候補を見送った。よほど密接な関係があると見るのが自然だろう。
その後、大阪都構想でも、公明党に橋下が激怒して、自ら立候補すると言いながら、結局見送るというドタバタ劇があった。こうした「蜜月関係」の背景に、「橋下徹創価学会員説」がささやかれているという。
古川の指摘を引く。
「これは、既に2ちゃんねるをはじめとするインターネット上で流れ、地元でもまことしやかにささやかれているのだが、現時点で真偽のほどは不明である。ただ、傍目には、橋下市長の方が妙に信濃町(創価学会の本部がある)に対し、おべっかを使っているようなところがあり、健全な懐疑精神を働かせるのであれば、『本当のところは、いったい、どうなのか?』と下衆の勘繰りの一つでも入れたくなるのだ」
いずれにせよ不気味な話だが、『週刊金曜日』でのユニークな人との対談や、『週刊現代』での黒幕についての対談や座談会を収録できて嬉しい。
この本は私の一連の「日本の闇を撃つ」シリーズの一環とも言える。
改めて対談や座談会に登場してくれたみなさんに、ここでお礼を申し上げたい。
2017年9月1日 佐高 信
上記内容は本書刊行時のものです。