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a:9:{s:12:"shoshi_title";s:41:"だいじょうぶ! 子どもは育つ ";s:11:"shoshi_isbn";s:17:"978-4-8228-1549-3";s:16:"shoshi_publisher";N;s:11:"description";s:306:"WHOとユニセフが推奨する産科施設として『赤ちゃんにやさしい病院』の認定を受けたサン・クリニック。その院長が、乳幼児期から思春期までの子どもが取る行動の理由や気持ちを、心あたたまるエピソードとともに解説する。";s:6:"author";s:22:"山縣 威日(著/文)";s:10:"publishers";s:15:"七つ森書館";s:9:"publisher";N;s:9:"productor";s:15:"七つ森書館";s:12:"release_date";i:1453388400;}

だいじょうぶ! 子どもは育つ こころの根っこを育てる

趣味・実用 ラノベ

山縣 威日(著)
発行:七つ森書館

四六判   288頁  並製
定価 1,500円+税

ISBN 978-4-8228-1549-3   C2077
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2016年1月
書店発売日 2016年1月22日
登録日 2015年12月4日

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重版情報

2刷 出来予定日:2017-09-28

紹介

 子育て不安を治療する、『赤ちゃんじぃじ』からの子育て処方箋!
 どうして言うこと聞かないの? なぜダメなことばかりするの? 乳幼児期から思春期までの子どもが取る行動の理由や気持ちを、心温まるエピソードを交えて解説。その時々で『親をする』とはどういうことか? 子育てに悩むお母さんたちの背中をそっと押してくれる1冊です。

目次

刊行によせて  鈴木秀子

第1章 妊娠──生命を受け入れる
 ● 生命と出会い、受け入れる。一つ目のお母さんスイッチ・オンの瞬間。
 ● 母体は子どもの栄養源として自然に作り替えられていきます。
 ● 胎動を感じることは、おなかの赤ちゃんとの対話の始まり。
 ● 人の身体は卵子が細胞分裂を繰り返すことで出来上がっています。
 ● 胎児はお母さんに存在のサインを送っています。
 ……

第2章 出産──生命を懸けた大仕事
 ● 陣痛の引き金は、赤ちゃんの「よし、行こう!」という決断で引かれます。
 ● 同伴分娩は生命のすごさと母の強さを垣間見るチャンス。
 ●「めっちゃかわいい!!」。赤ちゃんが妊婦さんを『お母さん』にしました。

第3章 母乳育児──おっぱいでつながる母と子の絆
 ● 9割以上が「母乳で育てたい」と思うのは人間として育つ仕組みがあるから。
 ● 赤ちゃんの心に安心と信頼を、お母さんには何物にも代えがたい愛情を。 
 ● へその緒でつながっていた母と子が、おっぱいでつながる瞬間。
 ● バースカンガルーケアには母乳育児がうまく行く利点がたくさんあります。
 ● 生まれたばかりの赤ちゃんが自分の足で蹴っておっぱいに向かう衝撃。
 ……

第4章 赤ちゃん、なぜ泣くの?──産後2カ月までの攻防
 ● 赤ちゃんには置けば泣く『抱っこの時期』があります。
 ● 泣かせて肺を強くする?
 ●「泣いてばかりいたら、ミルクを飲ますぞ?!」。
 ● おんぶやうつ伏せの姿勢は赤ちゃんの自然な発達を助けてくれます。
  coffee break こぼれ話 ● 赤ちゃんは自然な段階を追って〝ヒト〟から〝ひと〟へ。
 ……

第5章 3歳までの子育て(1)──子育ての底づくりは3歳まで
 ●「子育ての底づくりは3歳まで」が昔からの定説。
 ●『育つ時期=臨界期』を過ぎると、取り戻すには大変な努力が要ります。
 ● 生まれて一年の間に築かれる『情』は、人間としての土台。
 ● 絆は血のつながりだけでは出来ません。何より大切なのはスキンシップ。 
 ● 天使の時期から人見知りへ。人見知りは、お母さんとの絆が強い証拠。
 ……

第6章 3歳までの子育て(2)──イヤダメ星人と『らしさ』の始まり
 ● 第一次反抗期の子どもは、みんなイヤダメ星人になります。
 ● 家庭の中のお父さんの存在感が、いい悪いの判断基準を育てます。
 ● 第一次反抗期の子どもには親でなくてもてこずるもの。
 ●『甘えを受け入れる』ことと『甘やかす』ことは違います。
 ●『教え込む』ではなく『して見せる』しつけは、大いにしてください。
 ……

第7章 家族が増えるとき──二人目育児とお母さんの憂うつ
 ●「赤ちゃんが来るよ!」。子どもはお母さんより早く妊娠に気づきます。
 ● 上の子の赤ちゃん返りと第一次反抗期が重なると、お母さんは大変。
 ● 二人目育児は、すべてが初体験なので骨が折れるもの。
 ● とにかくお母さんの気を引こうと、子どもも必死なのです。
 ● 何より辛いのは、お母さん。善意の押し売りはいただけません。
 ……

第8章 お母さんの子育て不安──おっぱいの谷間は涙の谷
 ● 子育て中のお母さんの不安には、大きく分けて2種類あります。
 ● お母さんって大変。孤独感に悩むのも無理はありません。
 ● 情報過多と知識優先の子育ては、不安や心配の種を増やします。
 ● 子育て仲間を持ち、苦労や感動を共有することが大切です。
 ●「子どもに愛情を持てなくなった私は、人でなしになったんでしょうか」。
 ……

第9章 卒乳の時期──さよなら、おっぱい
 ● 特別な場合を除いて、おなかの赤ちゃんには何の問題もありません。
 ● 寝かしつけのおっぱいの代わりは、お話タイムがお勧め。
 ● 上の子、下の子、おっぱい争奪戦? 飲み方が違うから心配いりません。
 ● 卒乳は自分でやめること。お母さんがやめさせるのは断乳です。
 ●「おっぱい大好き!」。 好きなだけ飲んでいいよ。
 ……

第10章  4歳からの子育て(1)──しつけは『つ』の付くうちに
 ● しつけは家庭教育の基本。三つの根本を徹底させましょう。
 ● 人間教育の基本は『生き方』『社会のルール』『生活技術』を教えること。
 ● 身を美しくする『躾』は、お裁縫のしつけ糸と同じ。
 ● 家庭内のコミュニケーションが『察する力』と『共感力』を育てます。
 ● 兄弟ゲンカの対処法は?
 ……

第11章  4歳からの子育て(2)──性教育と食育はしつけの一つ
 ● 性の自認が起こる3歳半〜4歳頃が性への関心の始まり。
 ● 性は生命そのもの。関心の源は「いのちって何だろう?」。
 ● 性的な関心や性器に対してマイナスのイメージを持たせてはいけません。
 ●「ウンチ」や「チンチン」の連呼は生命の不思議への興味から。
 ● 性的関心がピークを迎える5〜6歳は性教育の絶好のチャンス。
 ……

第12章  家族の絆──お父さんの役割、夫の役割
 ● 家族が増えることは、子どもにとっても人生が変わる大きな出来事。
 ●「家族の幸せのために役に立ちたい」という願いが楽しい家庭を作ります。
 ● 家族で赤ちゃんを迎えることは子どもの成長を促し、家族の絆を強くします。
 ● 国に憲法があるように、家族にもルールが必要です。
 ● 家族の絆紡ぎに大切なのは、日常的に相手の支えになろうとする意識。
 ……

第13章  思春期はこころの繭──たった一人の反乱
 ● 思春期の最初の兆しは、小学4年生頃に表れる羞恥心です。
 ● 潔癖性や純粋性、身体の変化、性欲の発動も、思春期の特徴です。
 ● 荒れるのは「親が思っている自分は本当の自分じゃない!」という態度。
 ● 「放してくれ!」。こころの中で、大事な母親を刺して裏切る瞬間。
 ● 思春期は自分を否定して、ぶっ壊して、肯定できる自分を選び直す時期です。
 ……

あとがきにかえて

前書きなど

刊行によせて──鈴木秀子(聖心会シスター・国際コミュニオン学会名誉会長)

 私が親しくしていただいている、山縣威日先生が『だいじょうぶ! 子どもは育つ』という本を上梓されることになりました。先生の長年にわたる体験からあふれ出た、深い叡智に満ちた素晴らしい本で、今の世の中に最も必要とされている1冊です。

 山縣先生と言えば、私は二つの情景をいつも思い出します。
 クリニックの前に山縣先生が立っている時、お母さんに手を引かれた3歳くらいの男の子が近づいてきました。その子は、先生を見つけるとお母さんの手を振り払って山縣先生に駆け寄り、山縣先生の手を取りました。先生から満面の笑みがこぼれました。
慌てて走り寄ったお母さんがこう叫びました。
「先生にこの子を取り上げていただいた直後、夫の転勤で遠くに移り、先生にお会いする機会はありませんでした。だからこの子は生まれた時以来、初めて先生にお目にかかることになります。それなのに、この子は親しさ、喜びいっぱいで先生に飛びついていきました。鳥は卵からかえって、初めて見たものを親と思うということを聞いたことがありますけど、この子がこの世で初めて出会ったのは先生だったのです。だから、先生を本当に親しく魂に刻んでいるのでしょうね」。先生も大きくうなずきながら本当に嬉しそうでした。
 先生は赤ちゃんが生まれる時期が来ると、赤ちゃんに向かって大きな優しい声で「おーい、出ておいで。みんなが楽しみに待っているよ」と声をかけられるそうです。先生のところで生まれる赤ちゃんは、どの子も、先生や看護婦さんたちの温かい大歓迎に包まれて人生を始めます。
 私は長年にわたって、いろいろな方たちの生きる苦しみに耳を傾けてきました。そして辛さや苦しみが幼時から少年期の体験に根があることを、実感してきました。
 この本は、初めて親になる大人たちへの素晴らしい祝福と導きの書です。
 初めての子でも三人目、四人目の子でも、一人ひとり個性の違う子どもを受け入れて、育てていく過程はいつでも新しい体験につながっています。父親になる、母親になるということは、その過程でどのような心がけをすればいいのか、戸惑いにどのように向かい合えばいいのかが課題になります。親は善意にあふれて一生懸命子育てをしますが、その善意がかえって、子どもを傷つけることがあります。
 年齢によって親が子どもに接する態度は違っていく必要があります。
 特に赤ちゃんの時、下の子どもが生まれる時、そして3歳頃の反抗期、大きな課題となる10歳頃から始まる思春期への芽生えなどに対応する、行き届いた、体験からにじみ出た導きがこの本を通して、大人である親に届けられます。
 もう一つ思い浮かべる情景は、先生が12歳の子どもたちに囲まれている風景です。
 大人にさしかかって、自己を確立しようともがいている少年少女が、山縣先生を囲んで和やかな純粋な表情で目を輝かせていました。成長していく過程で最も苦しい時期の渦の中にさまよっている年齢の子どもたちです。しかし、表情は穏やかでした。そこに集まる人たちは敬意に満ちた絆で結ばれていました。命懸けの大事業を成し遂げた先生と親と子どもたちの豊かな実りを思わせる美しい光景でした。

 クリニック20周年記念に開院から3年間に生まれた子どもたちを招いて、『翔きの会』が開かれました。参加したのは18歳から20歳の、まさに辛く苦しい思春期を抜け出して、青年期にさしかかった子どもとそのお母さんたちです。山縣先生は太陽のように輝き、周りに暖かい光を放ち、その光を受けて一人ひとりがさらに輝いていました。
 先生が日々接する人たちに伝え続けた、その日その日を幸せに生きていく、中心軸を自分の中に育てるための、具体的ですぐ役に立つ哲学が身を結んだ光景でした。
 この本は、結婚前の若い人たちから、孫を抱く喜びの期待を持つ人たちすべてに読んでいただきたいと、私は願っています。

版元から一言

出産であなたが抱えるたくさんの不安を、産婦人科の“おせっかい”がすべて解決してくれるとしたら、それはもう“おせっかい”ではなく“愛”ですね。この本には、サン・クリニックの愛がたっぷり詰まっています。──中村文昭

著者プロフィール

山縣 威日(ヤマガタ タケヒ)

 1943年、北海道生まれ。医療法人サン・クリニック院長(産科・婦人科担当)。
 1971年、札幌医科大学卒、その後5年間産婦人科研修を行う。
 1976年、国立岡山病院(現、国立病院岡山医療センター)小児科にて2年間の研修の際、母乳育児のパイオニア山内逸郎先生と出会い、母乳育児をはじめ母子関係に興味を持つ。
 1993年、産婦人科・小児科医院 医療法人サン・クリニックを開院。以来、『自然分娩・母子同室・母乳育児』をモットーにした、妊娠・出産・子育てのトータル支援に力を注ぐ。
 著書に『生命はぐくむ「ひと」たちへ』(吉備人出版、山縣時子との共著)『孫育ての時間』(吉備人出版、中山真由美編)など。

上記内容は本書刊行時のものです。