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からだに効く坐禅

哲学・宗教 ラノベ

野口 法蔵(著)
発行:七つ森書館

四六判   192頁  上製
定価 1,800円+税

ISBN 978-4-8228-1406-9   C0015
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2014年7月
書店発売日 2014年7月3日
登録日 2014年5月29日

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重版情報

2刷 出来予定日:2017-08-18

紹介

坐禅断食の指導者・権威者である臨済宗妙心寺派の僧侶が、坐禅がいかに体質改善に有効か。西洋医学では治療の難しかった難病が、坐禅断食会に参加して改善した例も紹介しながら、坐禅の方法や工夫、呼吸法などについても、わかりやすく伝える。聖心会シスター・国際コミュニオン学会名誉会長の鈴木秀子氏推薦!

目次

まえがき──坐禅への回帰

第1章 坐禅の方法と工夫
     いつ、どこで坐るのか
     足の組み方
     姿勢と視線
     坐る向き
     聴覚と嗅覚
     坐禅の服装
     準備運動と途中の工夫
     坐禅と食
     坐禅とお茶
     坐禅の呼吸
     坐禅の効果を高めるために

第2章 坐禅が目指すもの
     究極の坐禅とは
     東アジアの禅
     テーラワーダ仏教と禅
     ジャイナ教と禅
     坐禅と瞑想の違い
     坐禅とは無になること
     五体投地と坐禅
     聖体長養
     上手な死に方

第3章 からだを変革する坐禅
     坐禅は腸を活性化させる
     腸を活性化させると坐禅が深まる
     からだを変革する呼吸法
     寝ながらできる禅「臥禅」
     坐禅による病気の改善例
      ・目、耳の病気  ・自己免疫疾患、筋萎縮症  ・不眠症
      ・真菌性肺炎  ・脳腫瘍、脳幹腫瘍  ・肝臓病
      ・子宮内膜症  ・子宮筋腫  ・喘息、アレルギー
      ・強皮症  ・クローン病  ・ガン
     死を覚悟して坐る

第4章 白隠の『坐禅和讃』
     白隠と『坐禅和讃』
     一本の草木からいのちを感ずる
     悟りへの道としての在家
     日本は仏国土、私は仏の子である
     死に際で必要になるもの
     すべての行は禅定に通ずる
     一回の坐禅で自分が変わる
     大悟徹底に至る出会い
     言葉で「伝える」必要はない
     因果応報の世界をどう生きるか
     迷いのない行為
     自分の中に仏を育てる

第5章 信仰と坐禅
     白隠と『観音和讃』
     生けるものすべてに差しのべられる救いの手
     千変万化してあらゆる苦難を滅す
     人智の及ばぬところに霊力を及ぼす
     衆生済度は観音さまの「遊び」
     『延命十句観音経』
     『四弘誓願』
     『舎利禮文』
     『開経偈』
     『懺悔文』
     『七仏通誡偈』
     『五観の偈』

あとがき──公案

前書きなど

まえがき―坐禅への回帰

 僧侶になって三十年になります。ラダックのチベット寺院での出家に始まり、スリランカ、インド、バングラデシュなど、アジア各地で修行の旅をし、一九八七年に日本に帰国後は、ひたすら五体投地を続ける生活を送ってきました。また、インド滞在中に断食に出会い、帰国後も続けてきました。一九九〇年代からは坐禅断食会を主催するようになり、現在では私のほかにも、育成した指導者たちによる断食会が全国各地で開催されています。
 断食には、食を断つことによって腸が活性化し、蠕動運動が活発になって自らの力で宿便を出すという作用があります。これが、下剤などで強制的に腸の内容物を流してしまうこととの違いです。からだにさまざまな悪影響がある宿便(小腸の粘液)を自らの力で排出することで、心身によい変化が起こり、西洋医学では治療が難しかったような難病でも改善・治癒のきっかけになったりするのです。
 この断食を本格的に治療に取り入れていらっしゃったのが、故・甲田光雄先生です。甲田先生は、独自の断食療法によって多くの難病患者を救ってこられました。私は、日本で坐禅断食会を本格的に開催するにあたって、医学的な裏付けの必要性も感じていました。断食は、一時的に身体を飢餓状態にすることですから、体内にさまざまな変化・反応を起こします。病気を抱えていたり、何らかの問題が潜在しているような場合、身体が危険な状況に陥らないとも限りません。
 そこで、甲田先生のご指導を仰ぐことにしたのです。甲田先生は、長年蓄積してきたデータを惜しみなく開示してくださるとともに、さまざまな面からアドバイスをくださいました。先生のサポートのおかげで、私は自分のやり方が大筋で間違っていなかったことがわかり、確信をもって断食会を開催することができたのです。
 私が主催している坐禅断食会は二泊三日で、断食中、二十五分間の坐禅を十五回行います。坐禅と断食を組み合わせるのは、そのほうが効果が高いからです。
 坐禅に熟達してくると、坐禅中は大脳の活動をほとんど休止することができます。禅でいう「無になる」とは、このことです。つまり、坐禅をすると、大脳がカロリーを消費しなくなるので、あまり食べなくてもよい状態になります。お腹で深い呼吸をしますから、自律神経を整え、腸に刺激を与え、宿便が排出されやすくなります。
 一方、断食をすれば大脳にまわる栄養素が少なくなり、余計なことは考えられなくなります。このように、坐禅と断食は相補的な関係にあるのです。厳しい苦行で知られるジャイナ教でも、断食中に長時間の坐禅を行います。
 私は、坐禅断食を始めて二十四年になりますが、今では断食をしなくても、小食で坐禅をするだけで宿便が出ることがあります。これまで、宿便を出すためには断食をすることが必要だと考えられてきましたが、交感神経と副交感神経が同時に上がる坐禅だけで、宿便が出るようになれば理想的です。
 激しい断食行の末に、目は落ちくぼみ、骨と皮だけになったブッダの苦行像をご存じかと思います。私は、インド滞在中に、縁あって彼の地の彫刻師に苦行仏を彫ってもらい、ずっとそれを携えていました。真の修行を求めて吹雪のヒマラヤを越え、極端な粗食の毎日を乗り越えることができたのは、この苦行仏の御加護があったからだと思っています。
 そんな思いもあって、私は断食を始めたのかもしれません。以前は、その極端に痩せこけた肉体に目が行きましたが、最近は、表情のほうに気持ちが向かうようになりました。それは、厳しい苦行の中にありながらも、ブッダの心中は穏やかで心地よかったのではないかと私には思われるからです。断食によって苦しんでいたのではなく、禅定によって心の平安を楽しまれていたのではないかと。
 私はいま、もう一度坐禅というものを追究したいと考えています。仏教修行の中心である禅定。インドで禅が興り、中国で坐禅という形に磨き上げられてからでも、千年以上が経過しています。日本では、江戸時代中期に白隠禅師が坐禅を徹底的に掘り下げ、究極の心身健康法としてとらえた書物も著されています。
 私自身、毎朝の坐禅を日課にしていますが、悟りに至るための修行法としてのみならず、誰もが自分の心身の状態を整え、良好にするために、これほど優れた方法はないのではないかと感じています。また、必ずしも禅僧がするようなきっちりとした姿勢(結跏趺坐や半跏趺坐)でないといけないということもありません。病弱で寝たきりという人でも、寝たままの姿勢でできる坐禅(臥禅)があります。立場を問わず、体調を問わず、宗教さえも問わず、できるのが坐禅です。修行の道を志す人、心身を整え、人生を充実させたい人、健康長寿を願う人、心身の病を克服したい人など、どのような方でも、自ら実践する意志さえあれば、その実践の分だけ坐禅はその人に恩恵を与えてくれるでしょう。

版元から一言

厳しい修行をしなくても、自分なりの坐り方で坐禅をすれば、どんな人でも心身の変化につながりますので、ぜひ毎朝20分、坐禅されることをおすすめします。

著者プロフィール

野口 法蔵(ノグチ ホウゾウ)

1959年、石川県七尾市生まれ。千代田工科芸術学院写真科卒業。1982年、新聞社退社後、ソ連・中国・インドを取材。1983年、ラダックにて得度。1986年、インド国立タゴール大学に滞在。ダライ・ラマより寺名禅処院寄与。
 現在、長野県松本市に在住。臨済宗妙心寺派僧。20年以上にわたって、五体投地を繰り返し、修行をするかたわら、坐禅断食の指導を全国各地で行っている。
 著書に『蓮華の国々』『バカボンの詩』『童話集 ホーミタクヤセン』『坐禅断食』『チベット最後の秘境「ラダック」』『心の訓練「死を想え」』『ブッダの判例集』『人間の頂』『全国坐禅断食道場』(以上、よろず医療会ラダック基金)、『断食坐禅のススメ』『これでいいのだ』『直感力を養う坐禅断食』『お地蔵さまと心の癒し』(以上、七つ森書館)、『チベット仏教の真実』(佼成出版会)、共著に『他力・自力のしあわせ論』(七つ森書館)、監修に『ホーミタクヤセン』(七つ森書館)など。

上記内容は本書刊行時のものです。