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迷いの先に 仕事と人生の羅針盤
- 書店発売日
- 2017年9月29日
- 登録日
- 2017年9月8日
- 最終更新日
- 2017年9月11日
紹介
仕事や人生でビジネスパーソンは誰しも“壁”や“迷い”を経験します。順風満帆な時があっても、やがて行く手を阻む壁が現われたり、仕事や人生の岐路での決断に迷ったりといったことに直面するのは珍しくありません。そのようなとき、一体、どのようにすればよいのでしょうか。
実は、“壁を乗り越える”、“迷いを払拭する”効果的な方法があります。それは、経験豊富な先達に教えを乞うことです。本書には、その教えが詰まっています。
本書の著者である中鉢良治氏は、世界的なエレクトロニクスメーカーのソニーを率いた経営者として知られていますが、同社入社前は大学院で博士号を取得し研究者を志した時がありました。ソニーには技術者として入社して開発畑を進み、やがて技術マネジメントの業務を担当、技術者から経営者へとビジネスパーソンとしての人生の舵を大きく切っていきました。現在は、産業技術総合研究所理事長として、国立研究機関の指揮を執っています。企業で研究開発から経営までを務め、そして日本の研究機関をマネジメントするといった多様な経験の中で、中鉢氏は仕事や人生の“壁”や“迷い”をいくつも直面し、何度も悩んで乗り越えてきました。その過程で培った、日本の産業や社会に対する見方、職業人としての考え方は、多くのビジネスパーソンにとって“壁”や“迷い”を払拭するヒントになります。
若い時は往々にして先輩の言うことがうっとうしく感じます。勢いで頑張っている間は問題ありませんが、やがて壁にぶつかる時がやってきます。何かにすがりたくなって初めて、先人の話を聞きたい気持ちになってくるでしょう。そんな時に、目を通す最適な1冊です。
目次
序 章 天命を知って人事を尽くす
第1章 “What”を追求せよ
“What”を追求せよ
「三方よし」は欠かせない
今こそ「棄てる」を「再生する」に置き換える時
常に長期的視野を意識する
【コラム】若者の“賢い”消費を考える
第2章 組織に「揺らぎ」を与えよう
組織に「揺らぎ」を与えよう
多様性を確保せよ
普遍的なものを身に付ける
本質を伝える捨象と抽象化
優しくなければ大成しない
【コラム】巨大な金塊にまつわる人の縁
第3章 覚悟ある決断を下しているか
覚悟ある決断を下しているか
趣味は仕事に生きるもの
年齢とともに変わる時間の価値
入念に準備するほど大きくなる「まさか」のインパクト
【コラム】読書の薦め――夏目漱石と井上ひさし
第4章 中央と地方、世界と日本
地方の優位性に目を向けよう
「おもてなし」の本質を理解しているか
アメリカの「本音」を見通せ
【コラム】初めての海外出張~訪ねて知る人と文化
第5章 文理共創の考えを持とう
文理共創の考えを持とう
CTOは技術のパズルを完成させる
どう使う? ロボットと人工知能
未来の明暗を左右する科学の力
【コラム】期待が膨らむセラミックスの世界
終 章 苦しい「今」は続かない
上記内容は本書刊行時のものです。