版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
モビリティー進化論 アーサー・ディ・リトル・ジャパン(著/文) - 日経BP
..

モビリティー進化論 自動運転と交通サービス、変えるのは誰か

発行:日経BP
A5判
200ページ
定価 1,800円+税
ISBN
9784822258283
Cコード
C0034
一般 単行本 経営
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年12月13日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2018-02-11 朝日新聞  朝刊
評者: 加藤出(東短リサーチチーフエコノミスト)

紹介

2030年の自動車産業はこうなる!
進化の方向性を新たな視点で提示

現在、自動車産業は100年に1度の大変革期にある。世界の自動車産業は今後、どのように進化するのか。進化のけん引役になるのは、「自動運転」と「次世代型モビリティーサービス」である。将来の無人運転を視野に入れた自動運転技術と、カーシェアリングやライドシェアリングなどの次世代型モビリティーサービスが融合することで、自動車産業の姿は大きく変わる。

それは、クルマの価値が「所有」から「使用」にシフトするという使い方の変化にとどまらない。クルマを開発・生産することで利益を得るという現在のビジネスモデルが、根本から崩れる可能性を秘めている。

日本の自動車産業は、不連続で急激な変化への対応が苦手であると言われる。しかし今後は、自動運転や次世代型モビリティーサービスの動向に注意深く目を凝らし、その変化に備えることが求められる。

2030年の自動車産業の姿を予測するのは非常に難しい。言い換えれば前提条件の置き方によって、自動車産業の将来像はどのようにでも描ける。本書では、自動運転技術と次世代モビリティーサービスに焦点を当て、それらの普及シナリオの描出と、既存事業へのインパクトの評価を試みた。

具体的には、各国における前提条件をできる限り多面的に考察し、その違いを踏まえた形で、新たに生まれるサービスの普及シナリオを骨太、かつできる限り詳細に描いた。さらに現在の自動車産業へのインパクトを評価し、変化への対応策を提言した。自動車産業に携わる方にとって必携の一冊である。

目次

【第1章】交通システムで解決すべき社会的課題・ニーズ
 求められる交通システムの変革
 各国で異なる重要度

【第2章】世界各国の都市構造はこれだけ違う
 都市構造によって都市を分類する
 人口規模と人口密度で都市構造を整理
 七つの分類で世界の都市を整理

【第3章】各国の普及をけん引するのはどの産業か
 世界各国の主要産業と自動車産業の位置付け
 モビリティーサービスと四つの関連産業
 モビリティーサービス関連産業の位置付け
 情報通信産業は米国が突出

【第4章】既存の交通サービスはどこに問題があるか
 都市間交通と都市内交通に大きく分類
 長期低落傾向のバス事業
 有効な手段はコミュニティーバスの自動運転化
 世界的に見て規模は大きい日本のタクシー市場
 配車システムと無人化が収益向上の方策
 寡占化が進むレンタカー事業

【第5章】各国で勃興する新たなモビリティーサービス(前編)
 カーシェアとライドシェアの違い
 米国や新興国ではUber型が普及
 日本のカーシェアリング市場は車両ベースで世界最大規模
 日本でカーシェアリングが普及する理由
 ドイツはメーカー系サービスが急拡大
 カーシェアリング事業の収益構造を分析
 カーシェアリング市場、発展の方向性

【第6章】各国で勃興する新たなモビリティーサービス(後編)
 Uber型サービスが普及する地域の共通性
 Uber型サービスの収益性
 BlaBlaCar型サービス普及の条件
 ライドシェアリング発展の三つの方向
 ASEANの新たなモビリティーサービス
 中間層の新たなサービスプラットフォームに

【第7章】モビリティーサービスとしての物流市場
 高止まりするトラック輸送の比率
 物流サービス発展のシナリオ
 ライトワンマイルの対応が課題

【第8章】ユーザーから見たモビリティーシステム変革のニーズ
 各国の自家用車の利用実態
 自動運転などに対するユーザーの受容性
 自動運転に肯定的な日本
 特徴的な傾向を示す中国

【第9章】モビリティーシステムの変革を国や自治体が後押し
 政府から見た導入の目的は三つ
 産業振興の観点で進む自動運転への政策支援
 シェアリングサービスに対する姿勢
 モビリティーシステムの進化例:マルチモーダル型サービス
 世界主要都市における交通システムの実力

【第10章】自動運転車開発の「押さえどころ」を考える
 ソフトウエアに付加価値が移行する
 ADASの延長線上にある自動運転デバイス
 演算処理デバイスの高性能化が進む
 自動運転車の補償制度の必要性
 期待されるソフトウエア更新の活用

【第11章】自動運転車の販売価格はこうなる
 ハードウエアコスト
 ダイナミックマップのコスト
 通信機器費
 セキュリティー対策費
 ソフトウエアの開発費
 製品保証コスト
 自動運転車のオプション価格

【第12章】自動運転型モビリティーサービスの開発をいかに進めるか
 交通サービス事業者に求められるもの
 モビリティーサービスの業務形態
 自動運転型モビリティーサービスの分類

【第13章】LSVが変える自動車業界
 LSVは自動運転化しやすい
 LSVは造りやすい

【第14章】モビリティーサービスと自動運転、2030年の普及シナリオ
 日本における普及シナリオ:自動運転を活用しない場合
 自動車販売への影響が大きいシナリオ
 日本における普及シナリオ:自動運転を活用する場合
 影響が大きいオンデマンド型カーシェア
 自家用車でも自動運転機能が普及
 米国における普及シナリオ
 欧州における普及シナリオ

【第15章】自動車市場への影響とプレーヤーに求められる行動
 影響の大きさは日本、欧州、米国の順
 自動運転車の市場拡大ポテンシャル
 完成車メーカーに必要な行動
 サプライヤーに飛躍のチャンス

上記内容は本書刊行時のものです。