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終末期医療のエビデンス 日経メディカル(編集) - 日経BP
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終末期医療のエビデンス (シュウマツキイリョウノエビデンス)

医学
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発行:日経BP
A4変型判
692ページ
定価 18,000円+税
ISBN
978-4-8222-3959-6   COPY
ISBN 13
9784822239596   COPY
ISBN 10h
4-8222-3959-4   COPY
ISBN 10
4822239594   COPY
出版者記号
8222   COPY
Cコード
C3047  
3:専門 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年11月21日
最終更新日
2017年11月23日
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紹介

終末期医療の未来はここから始まる

 終末期医療では、患者の医学的状況だけでなく、個人の価値観や人生観が治療法を左右するため、通常の治療よりもさらに状況が複雑になり、単一の正解がなくなります。病気が進行した患者が、人生の最後の期間を過ごすに当たり、患者の希望に添った最も適切な治療を選択するには、どうすればよいか。緩和ケアに関する研究の集大成で答えるための本です。本書の各章に当たる原稿は、2000年から2008年にJournal of American Medical Association(JAMA)誌に連載された企画記事に、書籍収録時に加筆修正したもの。それぞれの章の執筆者は、緩和ケアに関する研究論文を70~130本もレビューした上で、これまで経験した具体的な症例に基づいて、その人に最適な治療法を考える道筋を示しています。

■主な内容
1章 重症患者と終末期の話し合いを始める 「触れたくない重要な問題」に取り組む
2章 事前指示書を超えて 終末期ケアでのコミュニケーションスキルの重要性
3章 終末期近くの危機の際の意思決定
4章 重症者のケアにおける意見衝突に対処する 「それはまったく問題外だった」
5章 進行癌患者の急性疼痛発作を管理する 「これはコードに相当する危機である」
6章 肺疾患がかなり進行した患者の呼吸困難管理 「いったん失うと、取り戻すのは難しいもの…」
7章 終末期患者の難治性悪心と嘔吐の管理 「いつも吐き気がして…何も効いていなかった」
8章 フレイル高齢者に対する緩和ケア 「できたらいいのにと思うのにもうできないことがある…」
9章 人生の終末における疲労の緩和的管理 「私の体はまさに使い古されてしまったようだ」
などの42章

目次

A.コミュニケーションの問題
1章 重症患者と終末期の話し合いを始める:「触れたくない重要な問題」に取り組む
2章 事前指示書を超えて:終末期ケアでのコミュニケーションスキルの重要性
3章 終末期近くの危機の際の意思決定
4章 重症者ケアでの意見対立に対応する:「それはまったく問題外だった」

B.症状の管理
5章 進行癌患者の急性疼痛発作を管理する:「これはコードに相当する危機である」
6章 肺疾患がかなり進行した患者の呼吸困難管理:「いったん失うと、取り戻すのは難しいもの…」
7章 終末期患者の難治性悪心・嘔吐の管理:「いつも吐き気がして…何も効いていなかった」
8章 フレイル高齢者に対する緩和ケア:「できたらいいなと思うのに、もうできないことがある…」
9章 終末期での疲労の緩和的管理:「私の体は使い古されてしまったようだ」
10章 転移癌が進行した患者の脊髄圧迫:「私にとって大事なことは、歩き、自分の人生を生きること」
11章 終末期の激越とせん妄:「我々は彼に対処できなかった」

C.疾患の管理
12章 アルツハイマー病:「いいのよ、お母さん。もしお母さんが逝きたいなら構わないわ」
13章 透析中止に当たって実際に考慮すること:「その選択肢があるのはありがたいことだ」
14章 後期HIV/AIDS に対する治療と緩和の誤った二分法を克服する:「できなくなるまで、私が生きたいように生きさせてください」
15章 心不全患者の緩和ケア
16章 肝移植候補者に緩和ケアを統合する:「移植するには体調が良すぎて、生きていくには具合が悪すぎる」
17章 筋萎縮性側索硬化症患者の緩和ケア:「最悪の事態に備えつつ、最良を希望する」
18章 頭頸部癌患者の緩和ケア:「普通のライフスタイルに早く戻りたい」

D.患者の管理に関するその他の問題
19章 進行癌の予後予測における複雑な問題:「本人の望み通りに生きる手助けをする」
20章 死期が迫る小児癌患者のケア:「生き延びる人たちもいる。僕はその1人になりたい」
21章 小児の突然の外傷死:「あらゆる手を尽くしましたが、お子さんは助かりませんでした」
22章 終末期での化学療法の役割:「いつやめるべきなのか?」
23章 最後の数日の緩和ケア:「そのときを迎える覚悟ができている」

E.心理面・社会面・スピリチュアリティに関する問題
24章 終末期に生じうる心理的問題と成長・自己超越:可能性というアート
25章 死別を経験した患者のケア:「どのドクターも突然いなくなってしまう
26章 青年期の悲嘆:「ずっと実感がありませんでした……現実になるまでは」
27章 尊厳を守るケア―緩和ケアの新しいモデル:「自分には価値がある」と患者が感じられるように
28章 終末期の家族介護者に医師ができるサポート:「自宅介護者は、何が分からないかが分からないのです」
29章 死にゆく患者のケアでのスピリチュアルな問題:「……神と私の間では、それでいいんだ」

F.倫理的な問題
30章 医師幇助自殺の要望に対応する:「これは、私たち双方にとって、海図のない海域です」
31章 死に瀕した患者の緩和的鎮静:「ほかの方法がすべてうまくいかなかったときに、それを考えます

G.異なる文化と特別な集団の問題
32章 終末期での異文化間の問題に折り合いを付ける:「その人が住んでいる所に行かなければならない」
33章 ラテン系患者と家族のための緩和ケア:「祈りを捧げると、いつも彼女は涙を流す」
34章 ホームレス患者のための終末期医療:「彼女は、どんな状況でもそこにいて私を助けると言う」
35章 受刑者のための緩和ケア:「私を刑務所で死なせないでください」

H.ケアの環境(構造的な問題)
36章 ホスピスとその他のサービスの役割:死期が近い患者とその家族を支える
37章 病院での2次・3次緩和ケア
38章 生命維持の中止:終末期の集中治療
39章 急性期ケア環境後の緩和ケアのニーズ:「亡くなるそのときまで生きる手助けをする」
40章 終末期の患者と家族を質の高い緩和ケアに紹介する:「これほど思いやりと共感を示してくれる医師は初めてです」

I.医師のセルフケア
41章 死が迫った医師のケア:聴診器の向こう側
42章 終末期患者をケアする医師のセルフケア:「つながっていること…私が生き抜くための秘訣」

各章の設問の答え
用語集

上記内容は本書刊行時のものです。