書店員向け情報 HELP
日経アーキテクチュアSelection 世界の木造デザイン
- 書店発売日
- 2017年6月24日
- 登録日
- 2017年6月8日
- 最終更新日
- 2017年6月14日
紹介
国内外の注目作を徹底リポート 木造美を捉えた写真や詳細図面も充実
大きな反響を呼んだ日経アーキテクチュアの特集「世界の木造最前線」を大幅拡充。国内外の最新事例を追加したほか、未掲載写真も多数収録しました。世界の木造建築をけん引する日本の建築家、坂茂氏や隈研吾氏に「今なぜ木造なのか」インタビューを実施。隈氏の設計で進む「新国立競技場」(2020年東京五輪開閉会式会場)のハイブリッド木造屋根に関する設計リポートも収録。
<主な内容>
PART1:坂茂&隈研吾 - 世界をリードする日本のエース
◆坂茂
ラ・セーヌ・ミュジカル(パリ)/タメディア新本社(スイス)/スウォッチ新本社(スイス)/坂茂氏インタビュー
◆隈研吾
EPFLアートラボ(スイス)/サンパウロのジャパンハウス(ブラジル)/隈研吾氏インタビュー
PART2:木造18階が実現 - 欧米の高層木造最前線
カナダの18階建て木造「ブロックコモンズ」/動向解説・高さ競争では欧米が先行/世界の高層木造ピックアップ
PART3:期待の新素材「竹」 - アジアの建築家に学べ
◆スーパーマシンスタジオ バンブースクール(タイ)
◆ヴォ・チョン・ギア セン・ビレッジ・コミュニティー・センター(ベトナム)ほか
PART4:日本の都市木造10選 - 高耐火・高耐震を切り開く
サニーヒルズ南青山(隈研吾)/みんなの森ぎふメディアコスモス(伊東豊雄)/大分県立美術館(坂茂)/静岡県草薙総合運動場体育館(内藤廣)/道の駅ましこ(マウントフジアーキテクツスタジオ)/住田町役場(前田建設工業ほか)/大阪木材仲買会館(竹中工務店)/高知県自治会館(細木建築研究所)/南陽市文化会館(大建設計)/新国立競技場計画(隈研吾ほか)
目次
5分で分かる最新ワード
CLT/耐火集成材/2時間耐火
Part1
世界の木造をリードする日本の建築家たち
坂茂 SHIGERU BAN
■ラ・セーヌ・ミュジカル(フランス、ブローニュ・ビヤンクール市)
川の中州に木架構の「卵」
太陽を追う巨大な日よけで内外に変化
■タメディア新本社(スイス・チューリヒ)
金物なしの木造オフィス
7層の木の架構を内外に見せる
【interview】ヘルマン・ブルーマー氏(構造家、スイス)
構造家が語る木造の近未来
■スウォッチ新本社(スイス・ビール/ビエンヌ)
3D加工で木造のグリッドシェル
コンピューター解析が薄いうねりを実現
【interview】坂茂氏(日本)
海外こそ精度の高い木造が向く
隈研吾 KENGO KUMA
■EPFLアート・ラボ(スイス・ローザンヌ)
壁と連なる240mの大屋根
木とスチールのサンドイッチフレームを並べる
■ジャパン・ハウス サンパウロ(ブラジル、サンパウロ市)
日本を発信する木組みの門
30㎜厚のヒノキ板を斜めにかん合
【interview】隈研吾氏(日本)
誰もやらなかったから木に着目
Part2
日本の先を突き進む高層木造
■ブロックコモンズ(カナダ・バンクーバー)
設計:アクトン・オストリー・アーキテクツ
汎用性重視の18階建て混構造
「高さ世界一」の称号に加え短工期も実現
〔動向〕高さ競争では欧米が先行
高層木造PICK UP
1 北米・豪州編
2 英国編
3 その他欧州編
■オークウッド・ティンバー・タワー計画(英国・ロンドン)
設計:PLPアーキテクツ
300m超の木造ビルはこうつくる!
意匠と構造の担当者が語る、地上80階建て木造超高層のリアリティー
Part3
期待の新素材「竹」を操る
■バンブースクール(タイ・チェンライ)
設計:スーパーマシンスタジオ
細部の工夫で仮設から脱却
強度の大きさや工期の速さを武器に
■セン・ビレッジ・コミュニティー・センター(ベトナム・ロンアン)
設計:ヴォ・チョン・ギア・アーキテクツ
曲げて束ねる独自の構造美
直径30mの“大きな傘”を竹だけで実現
ギア氏の竹構造
多様な意匠を実現する構造を提案
Part4
高耐火・高耐震を切り開く日本の都市木造10選
01 ■SunnyHills at Minami-Aoyama(東京都港区)
設計:隈研吾建築都市設計事務所
60㎜角の木組みで床を浮かす
02 ■みんなの森 ぎふメディアコスモス(岐阜市)
設計:伊東豊雄建築設計事務所
空気の流れを実感する日本家屋のような風通し
03 ■大分県立美術館(大分市)
設計:坂茂建築設計
可動展示スペースで内外を一体利用
04 ■静岡県草薙総合運動場体育館(静岡市)
設計:内藤廣建築設計事務所
前例のない構造で地域材の木造大空間
05 ■道の駅ましこ(栃木県益子町)
設計:マウントフジアーキテクツスタジオ
地元の木と土で山並み模した一室空間
06 ■住田町役場(岩手県住田町)
設計・施工:前田建設工業・長谷川建設・中居敬一都市建築設計JV
設計協力:近代建築研究所、ホルツストラ
トラス梁とラチス壁で大スパンの木造庁舎
07 ■大阪木材仲買会館(大阪市)
設計・施工:竹中工務店
都心の防火地域に耐火集成材用いた“木の殿堂”
08 ■高知県自治会館(高知市)
設計:細木建築研究所
混構造による都市木造津波踏まえ中間免震も
09 ■南陽市文化会館(山形県南陽市)
設計:大建設計
国内最大の木造ホールトラスと組み柱で大架構
10 ■新国立競技場(東京都新宿区)
設計・施工:大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体
「木と鉄のハイブリッド」で60mの張り出しを実現
上記内容は本書刊行時のものです。