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子どものグリーフを支えるワークブック
場づくりに向けて
- 出版社在庫情報
- 絶版
- 初版年月日
- 2013年6月
- 書店発売日
- 2013年6月14日
- 登録日
- 2013年6月17日
- 最終更新日
- 2023年10月10日
紹介
※大切な人を亡くした時、人は悲しみ、恋しさ、怒り、悔恨などさまざまな感情を抱きます。大切な人を亡くした人によりそい、サポートすることをグリーフサポートと呼びます。
※このワークブックは、大切な人を亡くした子どもたちを支える実践者養成のために作成されたものです。
目次
1 子どもにとっての死別体験
2 ファシリテーションアという よりそい方
3 ファシリテーションを支える スキル
4 グリーフプログラムの実際
5 スタッフのケア
6 グリーフプログラムにおける ディレクターの役割
7 保護者のサポート
前書きなど
はじめに
大切な人を亡くした時、人は悲しみ、恋しさ、怒り、悔恨などさまざまな感情を抱きます。時には、この感情から抜け出せないと思うほど、気分が沈み涙にくれます。大切な人を亡くした人によりそい、サポートすることをグリーフサポートと呼びます。
NPO法人子どもグリーフサポートステーションは大切な人を亡くした子どもたちをサポートするために、2013年2月に設立されました。
アメリカには子どものグリーフサポートの場が500カ所ほどあるそうですが、日本には遺児たちの心のサポートを行う場所は数カ所しかありません。私たちはせめて全都道府県に子どもたちが自身の喪失体験を語れる場ができたらいいなという思いで、この団体を立ち上げました。
子どもグリーフサポートステーションでは、幼児から中学生およびその保護者を対象としたグリーフプログラムを月に2回、中高生のプログラムを月に1回開催しています(2013年2月現在)。ここはボランティアスタッフと共に遊ぶ中で、同じような体験をした子どもたちと出会い(ピア)、体験を語り共有し(シェア)、お互いの成長を見守りあい励ましあうこと(エンパワーメント)ができる場所です。
時間が経てば悲しみが消えるかのように周りは思いがちですが、悲しみや恋しさは消えることはないでしょう。でも、そういう気持ちを抱いたままでも自分らしく未来を切り開いていくことはできます。
死別後の反応の多くの場合は病気ではありませんが、病気ではないからサポートは不要かと言えば、それもまた違います。アフリカに「ひとりの子どもが育つには村中の人が必要だ」ということわざがあります。
喪失を抱えながら人生をはじめの一歩から歩き出していくのは子どもひとりでできるものではなく、家族や親しい人、学校や地域社会の協力が必要なのです。
このワークブックは子どものグリーフプログラムの実施に向けて、実践者養成のために作成されたものです。ワークブックを通して、大切な人を亡くした子どもたちのことやあなた自身のグリーフの理解を深め、それぞれのグリーフに優しい生き方を探してみましょう。
上記内容は本書刊行時のものです。