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動物奇譚集 2 アイリアノス(訳) - 京都大学学術出版会
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動物奇譚集 2 (ドウブツキタンシュウ)

文芸
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四六変形判
縦194mm 横138mm 厚さ28mm
重さ 570g
430ページ
上製
定価 3,900円+税
ISBN
978-4-8140-0094-4   COPY
ISBN 13
9784814000944   COPY
ISBN 10h
4-8140-0094-4   COPY
ISBN 10
4814000944   COPY
出版者記号
8140   COPY
Cコード
C1398  
1:教養 3:全集・双書 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年6月1日
書店発売日
登録日
2017年7月21日
最終更新日
2017年7月21日
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書評掲載情報

2017-12-24 朝日新聞  朝刊
評者: 宮田珠己(エッセイスト)
2017-07-30 朝日新聞  朝刊
評者: 蜂飼耳(詩人、作家)
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紹介

アイリアノスは、人間の行為と動物のふるまいに同じような驚嘆の目を向け、……本書では生き物の多種多様さを伝える話をひたすら集積した。『動物奇譚集』は驚異譚への傾向が強いとはいえ、アリストテレスやテオプラストスの観察と分類の精神をも引き継ぎ、近代の動物分類学や博物学を遙かに準備しているとも言えるのではなかろうか。(本書「解説」より)

目次

第 十 巻
一 象の嫉妬
二 魚の繁殖期
三 駱駝の形状
四 アラビアの二種の羊
五 殻を出る蝸牛
六 渡座をする魚
七 比売知の料理法
八 海豚の隊列
九 エキスとエキドナ
一〇 象を飼い馴らす
一一 鳴く魚
一二 象の肉
一三 アラビアの動物、真珠のこと
一四 鷹のこと
一五 雌のいない玉押金亀子
一六 エジプト人と豚
一七 望郷の象
一八 春分・秋分を知る雄羊
一九 ナイル河の聖魚
二〇 エリュトラ海の巨貝
二一 鰐に対する態度
二二 禿鷲のこと
二三 コプトスの蠍
二四 再び鰐に対する態度
二五 犬顔人間のこと
二六 狼の時
二七 雌牛とアプロディテ
二八 驢馬が嫌われるわけ
二九 イービスのこと
三〇 狒狒再び
三一 テルムティスというコブラ
三二 薊で育つ鳥
三三 白い小雉鳩
三四 白い燕の予兆
三五 鷓鴣のこと
三六 白鳥再び
三七 凶兆としての梟
三八 蛸と伊勢海老、その他
三九 葡萄という名の豹
四〇 スキュティアの驢馬の角
四一 エウポリスと犬
四二 ラーエルテースという蟻と雀蜂
四三 ナイル河魚の穫入れ
四四 蟬のいろいろ
四五 エジプト人の犬崇拝
四六 オクシュリュンコスという魚
四七 マングース再び
四八 ピンドスと大蛇の物語
四九 クラロスのアポロンの恩寵
五〇 エリュクスのアプロディテ神殿の犠牲獣

第十一巻
一 アポロンを称える白鳥
二 エペイロスの大蛇の年占
三 ヘパイストス神殿の犬
四 ヘルミオネのデメテル神殿
五 ダウニアのアテナ神殿の犬
六 動物のアジール
七 鹿のアジール
八 蠅の自制心再び
九 イカロス島のアルテミス神殿
一〇 聖牛アピスのこと
一一 太陽神の聖牛ムネウイス
一二 海豚の賢さ
一三 牛飼ダプニスの愛犬
一四 象の子守
一五 不義密通を成敗する象
一六 大蛇の予言力
一七 見てはならぬもの
一八 孔雀と馬の奇譚
一九 正義の女神に仕える動物
二〇 神殿に仕える犬
二一 エリュトラ海の美しい貝
二二 海豚の永久運動
二三 竪琴弾きという魚
二四 海の豹と鼻尖り魚
二五 ギリシア語を解する象
二六 自然における雄の優位
二七 大戦争の小さな原因
二八 生き物の攻撃
二九 羊の胆嚢
三〇 蜂喰の孝心
三一 神に愛される馬
三二 コブラの祟り
三三 聖なる孔雀
三四 治癒神サラピス
三五 治癒神サラピス、続き
三六 馬の特性
三七 動物分類学
三八 子煩悩のエジプト雁
三九 エジプトの鷹
四〇 自然の気まぐれ

第十二巻
一 魚占い
二 聖なる都の聖なる魚
三 仔羊の怪
四 鷹の仲間について
五 鼬や鼠を崇拝すること
六 海豚と人間、死者への態度
七 エジプトのライオン崇拝
八 飛んで火に入る虫
九 鶺鴒
一〇 動物に出る諺
一一 聖牛オヌピス
一二 海豚の跳躍力
一三 月の盈虚を知る魚
一四 鯰の育児
一五 蛙と水蛇、鰐の悪知恵
一六 多産な動物と子を生まぬ動物、デモクリトス
一七 気候と流産の関係、デモクリトス
一八 鹿の角は何故生える、デモクリトス
一九 雄牛の角の場合、デモクリトス
二〇 角のない雄牛、デモクリトス
二一 鷲に救われたギルガモス
二二 ロッカの狂犬
二三 エリュマイアのライオン
二四 珍しい名前の魚
二五 海の猿
二六 夏色冬色
二七 大鯰、人なつこい魚
二八 スパルタ王の嫁選び
二九 インドの蛇
三〇 ローマを救った鵞鳥
三一 動物にまつわる風習
三二 クサンティッポスの犬
三三 美白の川
三四 人間に恋した鳥
三五 翼のある猪
三六 蛇族
三七 動物崇拝
三八 ガンジス河の鰐
三九 香草を好む魚
四〇 漁りの四方法
四一 音楽の力
四二 アリオンと海豚
四三 音楽猟
四四 アンティアースの最期

第十三巻
一 王となる者へのカリスマ
二 サルゴス漁
三 魚の食住環境
四 美名魚
五 再び鮟鱇について
六 怪盗八本脚
七 象の治療
八 花の香愛でる象
九 インドの馬と戦象
一〇 マウリタニアの豹狩り
一一 兎と狐、兎の分散子育て
一二 雄兎の出産
一三 兎の特性
一四 兎の走り三種
一五 穴兎
一六 鮪漁
一七 アウローピアースという魚
一八 インドの王宮
一九 イオニア海のケパロス漁
二〇 車輪という怪魚
二一 トリトン
二二 王を警護する象
二三 海のスコロペンドラ
二四 猟犬の訓練
二五 インド王の食卓
二六 海の蟬
二七 魚の呪術的利用
二八 平鯛の葉枝漁

第十四巻
一 裏切りの鯖
二 武鯛の薬効
三 足踏み手摑み漁
四 海胆と針鼠の薬効
五 象牙狩り
六 象の心臓、山猫の醜さ
七 駝鳥狩り
八 鰻漁
九 海のライオン
一〇 マウリタニアの驢馬
一一 リビアの牛
一二 三たび竜魚について
一三 インド王のデザート
一四 リビアのガゼル、他
一五 ミューロスという魚
一六 リビア高地の野生の山羊
一七 リビアの亀
一八 ヒッポマネス再び
一九 沸騰湖の魚
二〇 毒にも薬にもなる龍落子
二一 川の犬
二二 川姫鱒
二三 イストロス河の怪魚
二四 毒ある海藻
二五 イストロス河の大鯰漁
二六 冬のイストロス河
二七 芍薬採取の秘法
二八 ネリテスの変身物語
二九 エリダノス川の氷結漁

第十五巻
一 マケドニアのフライ・フィッシング
二 海の雄羊
三 ウィボ湾の鮪
四 月を感じる魚
五 黒海の鮪漁
六 鮪漁とポセイドン
七 蜜の降る地
八 インドの真珠獲り
九 海の鶴という魚
一〇 メジ鮪の漁
一一 陸の鼬と海の鼬
一二 蛤
一三 出血を惹き起こす蛇
一四 インド王への貢ぎ物
一五 インドの動物競技会
一六 母胎を破って誕生
一七 ライオンと海豚
一八 セーペドーンという爬虫類
一九 亀の交尾行動
二〇 鳴かぬ鶏
二一 インドの大蛇
二二 嘴細烏と鷲
二三 鰤モドキの変身譚
二四 インドの牛競走
二五 馬にまつわる奇聞
二六 虫の害、様々な鼠
二七 胸黒鷓鴣の聞き做し
二八 木葉木菟
二九 鶴とピュグマイオイの戦い縁起

第十六巻
一 紫貝、染料の取り方
二 インドの鳥
三 八哥鳥
四 大禿鸛
五 インドの戴勝
六 穿山甲
七 シュリアの鷓鴣
八 インドの水蛇
九 インドの騾馬
一〇 知性を備えた猿
一一 巨大な草食動物
一二 インドの海の巨大な魚
一三 インドの魚、続き
一四 インドの亀
一五 インドの蟻
一六 プルトンの大空洞での家畜犠牲
一七 タプロバネ島の巨大亀
一八 タプロバネ島の動物相
一九 インド洋の海の兎
二〇 インドのカルタゾーノス
二一 サテュロスに似たインドの動物
二二 インドのスキラタイ族
二三 シュバリス滅亡の因
二四 狼に引き裂かれた馬
二五 軍馬の養成
二六 寒冷地の羊
二七 毒蛇を苦にせぬ種族
二八 再びプシュッロイ族と毒蛇のこと
二九 エンペドクレスの合体動物
三〇 リュキアの山羊
三一 犬の乳を飲む民
三二 ケオス島の羊
三三 特色ある家畜
三四 サルディニア島の山羊
三五 干物で飼われる山羊
三六 豚を怖れる象
三七 インドのプシュッロイ族の家畜
三八 蛇と蟹
三九 大蛇譚
四〇 セープス
四一 怪異な蠍と蛇
四二 怪異な蠍と蛇、続き

第十七巻
一 巨大な蛇と蟹
二 巨大なインドの蛇
三 巨大な蝮と亀
四 プレーステールという蛇
五 おとなしいコブラ
六 水の怪物
七 象と駱駝のこと
八 庭という名の猿
九 半人半驢馬という名の猿
一〇 土地による特異性
一一 ザキュントス島の毒蜘蛛
一二 蟾蜍の毒
一三 黄疸を癒す鳥
一四 巨鳥
一五 奇譚二則
一六 賄賂をゆする黒丸烏
一七 カスピ海地方の鼠
一八 赤鱏の音楽漁再び
一九 ガラティア地方の食害昆虫
二〇 白い燕
二一 シナモン鳥再び
二二 オーリオーンという鳥
二三 カトレウスという鳥
二四 白鳥の勇気再び
二五 物真似猿の奇妙な捕り方
二六 インドのライオン
二七 ライオンに滅ぼされた民
二八 太古のサモス島
二九 インドの戦象
三〇 牛の飼葉となる魚
三一 アルメニアの毒魚
三二 カスピ海のオクシュリュンコス
三三 カスピ地方の逆さ鳥
三四 カスピ地方またはインドの鳥
三五 カスピ地方の山羊と駱駝
三六 カスピ地方の第三の鳥
三七 プラシオイ地方の猿
三八 虫に国を逐われた民
三九 住民を立ちのかせた動物
四〇 バビロニアの蟻
四一 豹の特性
四二 象と戦う犀
四三 エチオピアの猛牛
四四 ヘラクレス社とヘベ社の鶏
四五 虫に国を逐われた民再び
四六 駱駝の肉を好むライオン
四七 鷲の恩返し

後 序
解 説 
関連地図
章番号対照表 /度量衡単位
博物学索引 /固有名詞索引 /典拠索引

著者プロフィール

アイリアノス  (アイリアノス)  (

京都大学名誉教授
1947年 大阪市生まれ
1975年 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
京都産業大学助教授、京都大学教授を経て二〇一〇年退職
主な著訳書
『物語の海へ―ギリシア奇譚集』(岩波書店)
『イソップ寓話の世界』(ちくま新書)
『饗宴のはじまり』(岩波書店)
『ヘロドトス「歴史」―世界の均衡を描く』(岩波書店)
『極楽のあまり風―ギリシア文学からの眺め』(ピナケス出版)
キケロー『老年について』『友情について』(岩波文庫)
ヘシオドス『全作品』(京都大学学術出版会)
ソポクレース『アンティゴネー』(岩波文庫)
アイリアノス『動物奇譚集 1』(京都大学学術出版会)

上記内容は本書刊行時のものです。