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金工品から読む古代朝鮮と倭 金 宇大(著) - 京都大学学術出版会
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金工品から読む古代朝鮮と倭 (キンコウヒンカラヨムコダイチョウセントワ) 新しい地域関係史へ (アタラシイチイキカンケイシヘ)

歴史・地理
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A5判
縦225mm 横161mm 厚さ27mm
重さ 780g
434ページ
上製
定価 4,900円+税
ISBN
978-4-8140-0081-4   COPY
ISBN 13
9784814000814   COPY
ISBN 10h
4-8140-0081-2   COPY
ISBN 10
4814000812   COPY
出版者記号
8140   COPY
Cコード
C3320  
3:専門 3:全集・双書 20:歴史総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年3月1日
書店発売日
登録日
2017年7月21日
最終更新日
2017年7月21日
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紹介

4~6世紀の朝鮮諸国と倭の関係には謎が多い。両地域の古墳に副葬された金銀の耳飾や大刀の精査を通じて、複雑に交錯する諸国の利害と意図を読み解き、真の交流史像に迫る。

目次

序 章 古代日朝関係史の課題と金工品研究の可能性
第1節 金工品研究の目的―美しき最先端技術の結晶
第2節 半島文化流入の要因をめぐる認識
―「任那日本府」と倭の軍事的活動
第3節 「日朝関係史」という二元的認識の問題点
第4節 研究の方法と分析対象としての金工品
第5節 具体的な検討対象
第6節 本書の構成

第Ⅰ部 垂飾付耳飾の型式学的検討

第1章 新羅における垂飾付耳飾の系統と変遷
第1節 新羅の垂飾付耳飾をめぐる研究
第2節 耳飾各部の分析
第3節 系統の設定と編年
第4節 新羅における垂飾付耳飾の変遷と製作体制
小 結

第2章 昌寧地域出土金工品にみられる特異性の評価
第1節 金工品の製作地に関する議論
第2節 昌寧地域出土金工品の検討
第3節 昌寧における金工品製作の可能性
小 結

第3章 大加耶における垂飾付耳飾製作
第1節 大加耶の垂飾付耳飾をめぐる研究
第2節 耳飾各部の分析
第3節 系統の設定と編年
第4節 大加耶における垂飾付耳飾の変遷と技術系譜
小 結

第4章 日本列島出土垂飾付耳飾の製作主体
第1節 日本列島出土垂飾付耳飾をめぐる研究
第2節 個別資料の系譜的検討
第3節 長鎖式耳飾の製作主体
第4節 垂飾付耳飾の時期別様相
小 結

Column 1 考古学にやさしい国

第Ⅱ部 装飾付大刀の流通と製作技術伝播

第5章 洛東江以東地域における装飾付環頭大刀の変遷
第1節 「新羅」大刀をめぐる研究
第2節 大刀各部の分析
第3節 大刀群の設定
第4節 新羅における装飾付大刀の変遷
第5節 大刀製作体制の変化とその意義
小 結

第6章 百済・加耶における装飾付環頭大刀の製作技法と系譜
第1節 百済・加耶の装飾付大刀をめぐる研究
第2節 装飾付環頭大刀の基礎的検討
第3節 百済・大加耶の大刀製作技術
第4節 大加耶圏出土装飾付環頭大刀の系譜
小 結

第7章 朝鮮半島出土円頭・圭頭刀の系譜
第1節 円頭・圭頭刀をめぐる研究現況と課題
第2節 円頭・圭頭の定義と用語の設定
第3節 朝鮮半島出土円頭・圭頭刀の基礎的検討
第4節 円頭・圭頭刀の技術系譜とその意義
小 結

第8章 日本列島出土初期装飾付環頭大刀の系譜
第1節 既往の研究における初期装飾付環頭大刀の評価
第2節 個別資料の系譜的検討
第3節 初期装飾付環頭大刀の時期別様相
小 結

第9章 単龍・単鳳環頭大刀製作の展開
第1節 単龍・単鳳環頭大刀をめぐる研究
第2節 環頭部製作技法と外装の相関性
第3節 半島製品の抽出と列島内製作の開始時期
第4節 単龍・単鳳環頭大刀製作の展開
小 結

Column 2 製作方法を推定する

終 章 金工品からみた地域関係史
第1節 統合編年区分の設定
第2節 古代朝鮮諸国と倭の相互交渉
第3節 今後の論点―次なる課題へ向けて

おわりに

参考文献
図版出典
表の出典
あとがき
索  引

著者プロフィール

金 宇大  (キム ウダイ)  (

京都大学白眉センター・文学研究科特定助教
京都大学大学院文学研究科博士課程修了,京都大学博士(文学)

主な業績
「単龍・単鳳環頭大刀製作の展開」(『古代武器研究』vol.11, 2015年),「新羅 垂飾附耳飾의 系統과 變遷」(『韓國考古學報』第89輯,2013年)(「新羅における垂飾付耳飾の系統と変遷」『文化財と技術』第7号 2015年として再掲載),「製作技法을 中心으로 본 百濟・加耶의 裝飾大刀」(『嶺南考古學』第59輯,2011年)(「百済・加耶における装飾付大刀の製作技法と系譜」『文化財と技術』第5号 2013年として再掲載),「装飾付環頭大刀の技術系譜と伝播―朝鮮半島東南部出土資料を中心に―」(『古文化談叢』第66集,2011年)

上記内容は本書刊行時のものです。