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地域振興に活かす自然エネルギー 田畑保(著) - 筑波書房
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地域振興に活かす自然エネルギー (チイキシンコウニイカスシゼンエネルギー)

社会科学
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発行:筑波書房
A5判
208ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-8119-0440-5   COPY
ISBN 13
9784811904405   COPY
ISBN 10h
4-8119-0440-0   COPY
ISBN 10
4811904400   COPY
出版者記号
8119   COPY
Cコード
C0033  
0:一般 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年4月
書店発売日
登録日
2014年4月3日
最終更新日
2014年4月23日
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紹介

地域での自然エネルギーの取り組みについて調査し、地域主体の協同のエネルギー事業体の在り様とその方法について、国内や欧米の事例と併せ、現状の課題と今後の展望などを論じた。地域の人たちが懸命に取り組んできている経験を学び、地域での自然エネルギーについて考えていく上で必読の1冊です。

目次

まえがき
序章 自然エネルギーの利活用と地域振興
1 固定価格買取制度のもとでの自然エネルギー導入をめぐる二つの流れ
2 地域資源としての自然エネルギー
3 自然エネルギーの利活用を地域振興につなげるために
(1) 地域振興のチャンスとしての自然エネルギーの利活用
(2) 地域が主体となった自然エネルギー事業の立ち上げ
(3) 自然エネルギー利活用の成果を地域振興に活用する仕組みの重要性
4 本書の狙いと課題
第1章 市民共同発電、地域主導での太陽光・風力発電と地域振興
1 市民共同発電の成果を地域へ
(1) はじめに─市民共同発電の広がり─
(2) 市民ファンド方式による地域での太陽光発電の普及─長野県飯田市の「おひさまファンド」
① はじめに
② おひさま進歩エネルギーと「おひさまファンド」
③「おひさま0円システム」……
④ FITに対応した「地域MEGAおひさまファンド」…
⑤ 結び
(3) 地域商品券による市民出資への配当:市民共同発電の成果を地域内で循環させる試み
  ─滋賀県湖南市の「こにゃん支え合いプロジェクト推進協議会」─
① はじめに
② 湖南市の概要
③ 湖南市の「緑の分権改革」事業
④「湖南市地域自然エネルギー基本条例」の制定
⑤ コナン市民共同発電所設置と地域商品券
⑥ 今後に向けて
⑦ 結び
2 JAによる地域の酪農家への高密度での太陽光発電の普及─北海道JA浜中町の取り組み─
(1) はじめに
(2) JA浜中町の管内と農業の概要
(3) 補助事業を活用した太陽光発電導入事業
(4) 補助事業によらない太陽光発電導入─FIT導入後の新たな動き
(5) 結び
3「環境基金」を通じた風力発電の成果の地域への還元と林業・木材産業の振興
─高知県檮原町における自然エネルギー事業の取り組み─
(1) はじめに
(2) 地域の概要
(3) 檮原町における自然エネルギー導入の概要と特徴
① 四国カルスト台地への風車の設置
② 売電収益を地域に還元するための受け皿=「環境基金」の設置
③ 太陽光発電導入等への助成
④ 小水力発電の導入
⑤ 地中熱利用
(4)「環境基金」による風力発電の成果の地域への還元と森林資源管理・林業振興
① 風力発電の成果の地域還元システムとしての「環境基金」
② 森づくり(FSC認証)と間伐の促進
③ 間伐助成から搬出助成へのシフトと木質ペレット工場の立ち上げ
(5) 結び
第2章 地域主体の小水力発電による地域振興
1 水資源とそのエネルギー利用としての小水力発電の特質
(1) 地域に密着した公共財としての水資源
(2) 小水力発電の歴史的概観
(3) 小水力発電のポテンシャル
(4) 地域主体での小水力発電の特質と課題
2 扇状地の農業用水路の未利用落差に着目した小水力発電の先駆的・積極的展開
─栃木県那須野ケ原土地改良区連合による小水力発電─
(1) はじめに
(2) 地域の概要:標高差の大きい複合扇状地─小水力発電の好適地─
(3) 全国初の国営土地改良事業による小水力発電─小水力発電の取り組みの第一ステップ─
(4) 農業用水路の小さな落差工を利用した小水力発電─小水力発電の第二ステップ─
(5) 小水力発電の成果の地域への還元
(6) FITの導入を経て新しいステップへ
3 地域主体の小水力発電と行政の役割
(1) 地域主体の小水力発電事業化への支援
① 地域主体の小水力発電事業化の支援のタイプ
② 行政による小水力発電事業化の支援─熊本県の事例─
③ 支援組織による小水力発電の事業化の支援─高知県の事例─
④ 地元企業主導の小水力発電の事業化─鹿児島県の事例─
(2) コミュニティ再生をめざす小水力発電と行政による支援─「飯田モデル」─
① 市の条例で地域団体による自然エネルギー事業の支援を規定
② 小水力発電をコミュニティ再生のチャンスに
イ「上村の小水力発電を考える会」の立ち上げ
ロ 南アルプスと伊那山脈に挟まれた山あいの村
ハ コミュニティ再生のチャンスとしての小水力発電への住民のあつい期待
補遺1:地域振興につなげる「地産地消型」小水力発電の試み
─三重県多気町水土里ネット立梅用水の「立梅用水型小水力発電プロジェクト」─
第3章 バイオマスのエネルギー利用による地域の農業、林業・木材産業の振興
はじめに
1 大規模酪農経営における家畜糞尿のエネルギー利用
─北海道士幌町のバイオガスプラント導入事業─
(1) 厄介ものの家畜糞尿がエネルギー資源に
(2) 士幌町と農業の概要
(3) RPS法下のバイオガスプラントの導入(2003・04 年)
─糞尿処理対策としてのバイオガスプラント
(4) FITのもとでの個別型バイオガスプラント導入事業(2012年度)
─糞尿処理対策から副収入確保のためのバイオガスプラント―
(5) 結び
補遺2:個別型バイオガスプラントと集中型(共同型)バイオガスプラント
補遺3:ドイツと日本の個別型バイオガスプラント
2 木質バイオマスエネルギーの地産地消から始まる地域資源活用のまちづくり─北海道足寄町の取り組み─
(1) はじめに
(2) 足寄町の概要
(3) 異業種連携で取り組む木質ペレット生産
(4) 地域資源を活用した新たなまちづくり計画、バイオマスタウン構想の策定
(5) 結び
3 木質バイオマスの利活用による地域内経済循環形成と地域の林業・木材産業の振興
─岡山県真庭市の「バイオマスタウン真庭」の取り組みと大規模バイオマス発電計画─
(1) はじめに
(2) 真庭市の林業・木材産業と木質バイオマス利活用の取り組み
① 真庭市の林業・木材産業
②「バイオマスタウン真庭」へ向かう取り組み
③ 木質バイオマスのエネルギー利用の取り組み事例
④ 木質バイオマスの集積基地の整備─未利用木材の安定供給をめざす取り組み─
⑤ 真庭市におけるバイオマスの利用量とその経済効果
(3) 大規模バイオマス発電計画と地域の林業・木材産業へのインパクト
① 計画の概要
② 大規模木質バイオマス発電事業の地域の林業・木材産業への効果
③ 未利用木材=発電用燃料の安定供給をめぐる課題
④ 地域あげての準備への取り組み
(4) 結び
補遺4:小規模自伐林家やボランティアによる林地残材収集と地域通貨とをつなぎ森林備、
山村再生を図る「木の駅」プロジェクト
終章 地域振興に活かす自然エネルギー
1 自然エネルギー事業を地域振興へ
2 自然エネルギー事業と地域振興
3 地域が担うエネルギー転換
あとがき

著者プロフィール

田畑保  (タバタタモツ)  (

1945年サハリンで生まれる
1967年北海道大学農学部卒業
1972年北海道大学大学院農学研究科博士課程単位取得
1972年農林省農学総合研究所入所
1998年明治大学農学部教授、現在に至る 農学博士
【主要著書】
「資源問題と地域―地域からの循環型社会の形成」(明治大学農学部食料環境政策学科編)『食料環境政策学を学ぶ』日本経済評論社、2011年)
『農村社会史』(共編著、農林統計協会、2005年)
『中山間の定住条件と地域政策』(編著、日本経済評論社)
『北海道の農村社会』(日本経済評論社、1986年)等

上記内容は本書刊行時のものです。