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アスリートの心理臨床
スポーツカウンセリング
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2004年12月
- 書店発売日
- 2004年12月20日
- 登録日
- 2011年7月20日
- 最終更新日
- 2018年6月12日
紹介
著者は臨床心理士・スポーツメンタルトレーニング指導士として様々なアスリートたちと向き合ってきた。本書では、「投球失調」を呈した高校生投手、「バーンアウト」を起こしたアスリート、腰痛を訴え続けた長距離ランナー、競技からの離脱が本人自身の「自立」の課題への取り組みとなっていったアスリート、などの具体的な相談事例を通して、スポーツ選手たちへの内面世界に迫る。
目次
Ⅰ 立場と方法
第1章 臨床の場そして基本的立場
第2章 「臨床スポーツ心理学」の方法
第3章 心理臨床からの「動作」の理解
第4章 競技スポーツの心理世界
第5章 アスリートの「こころの強化」
Ⅱ 臨床の実際
第6章 「投球失調」を呈したある高校生投手のメンタルトレーニング
第7章 あるアスリートの競技期での心理サポートの事例
第8章 アスリートの「バーンアウト」
第9章 腰痛を訴え続けた長距離ランナー
第10章 競技離脱が「自立」の課題への取り組みとなっていったアスリート
前書きなど
本書は、アスリートたちへの心理面からのサポートを実践していたり、学んでいる方だけでなく、アスリート自身が自分の競技生活のなかで経験している出来事の「意味」を大切にするよう手がかりとなることを願って著した。また、競技スポーツの世界やアスリートへの関心を持っている読者には、相談室を訪れたアスリートたちの語りをとおして、心理面からの新たな理解を加えるのではないかと考えている。
本書の構成について少し説明しておく。第1章から3章は、心理相談室で出会ったアスリートたちとの臨床経験や分析心理学の立場からのトレーニング過程で受けた直接の経験や教示そして、関連の図書を参考に「アスリートの心理臨床」の特徴について理論的な解説を行っている。(中略)
第4章では、調査結果や相談事例の断片的紹介を通して、アスリートの特徴や競技心性について述べている。前章までの理論的な解説をとばして本章から以降をまず読んでいただき、戻るような読み進め方が理解しやすいのかもしれない。そして第5章では、アスリートのメンタルトレーニングに対する筆者の基本的な立場について論じている。(中略)
第6章および7章は、メンタルトレーニングを念頭におきながら著した。(中略)そして残りの第8章からの3つの章は、アスリートの心理的問題(バーンアウト、怪我、運動部不適応)の相談事例を中心に著されている。いずれも著者がかなり以前に相談室で出会ったアスリートの記録からなっている。これらの事例での臨床経験は、先の3つの章の理論的解説を可能としたわけではあるが、また、そこでの主張を臨床現場に反映したものが、紹介した事例と言える。(まえがきより)
上記内容は本書刊行時のものです。