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サッカー文化の構図
熱狂の文化装置論
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2004年7月
- 書店発売日
- 2004年7月30日
- 登録日
- 2010年6月23日
- 最終更新日
- 2010年11月12日
紹介
人はなぜ、サッカーに熱狂するのか? スポーツとしてのサッカーは、いまや「熱狂」をつくり出す「文化装置」として世界各国のさまざまな社会的・文化的現象を読み解くキーワードとなり、ますますその存在価値を増している。
イギリス・ブラジル・韓国のサッカー事情を分析した「熱狂編」、マーケティング、Jリーグ・クラブマネジメント、サポーターズカルチャー、総合型スポーツクラブ、それぞれの視点からサッカーの舞台裏を探った「戦略編」、生涯スポーツとしてのサッカー論、スポーツ科学からみた選手強化、フーリガン対策を法的な側面から分析する「制度編」の三篇からなる。
目次
サッカーの熱狂とアイデンティティ生成の系譜 (鈴木 守)
Ⅰ 熱狂編
イギリスのサッカー・ラグビーとフーリガニズム(山本 浩)
サッカー王国ブラジルの熱狂(沢田啓明)
韓国のサッカー文化とメディア(李 錬)
Ⅱ 戦略編
マーケティング戦略からみたアジアサッカー(疋田大祐)
Jリーグ・クラブマネジメントの展開(大成俊正)
サポーターズカルチャーの広がり―「コンサドーレ札幌」サポーターの実践から(二宮雅也)
総合型スポーツクラブへの発展―山形県で挑戦するNPO法人(進藤和美)
Ⅲ 制度編
サッカーという文化の「学び」 (山本理人)
競技力向上とスポーツ科学―サッカー先進国の事例を中心に(戸苅晴彦)
フーリガン規制法をめぐって(西村秀二)
前書きなど
競技人口において他のスポーツ種目の追随を許さない大衆スポーツ・サッカーは、時代を追うごとにグローバルな世界を形成し、今日ではスポーツビジネスの寵児として日々流動し続けている。
考えてみれば、「たかがスポーツ」の一競技種目にすぎないサッカーが、世界中の人々の心を占領し、揺さぶり、その感情の集団的吐露がエネルギーとなって熱狂空間を生み出す現象は、「競技としてのサッカー」という枠組みだけでは説明不可能である。つまり、「文化としてのサッカー」という視点を抜きにしてその熱狂を理解することはできないのである。(「あとがき」より)
上記内容は本書刊行時のものです。